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12'31(Sat) 私の可愛い彼氏・彼女②―5
憂妃と付き合ってそんなに時間はたっていないけど・・・
俺は憂妃といられるだけで幸せを感じられていた。
それは憂妃も一緒だと思っていた

俺は憂妃に

「”愛してる”って言って」

て言われた。
そう言えば俺は憂妃に1度もそういう愛の言葉を言ったことがない。
そんな言葉がなくても愛してるって伝わってるって思ったから。
そんな言葉を通さなくても愛している事は事実だったから。

「・・・・・・いっ言えるわけないだろう!!それに「愛してる」って言葉は数少なく言って貴重な言葉になる方が愛の重みってモンがあるだろう!!」

って言ってしまったけど・・・

俺はずっと2人幸せでいられるかと思っていた。

幸せすぎて気付いていなかったのかもしれない・・・




あの言葉が俺達の関係に微妙な変化を起こすだなんて思ってもみなかった。





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12'30(Fri) 私の可愛い彼氏・彼女②―4
『・・・でもさ、憂妃ってさ・・・こう抱きついたり、依織に簡単にキスしにいったりするのになんであーゆう話になったら恥ずかしがるかな・・・』

今朝華織に言われた言葉が未だに胸に引っかかる
言われてみれば、依織君に普通に抱きつきにいったり、キスしに行っても”恥ずかしい”なんてこれっぽっちも思わない。
むしろ安心する。
・・・どうしてなんだろう・・・

私はうーんと頭をひねらせながら夕焼けに染まっている物静かな道を歩いていると前に小さな人影が瞳に入った。

・・・あの後姿は・・・

「依織君ー!!」

「ぅわぁ・・・って憂妃・・・」

私はいつも通り依織君の姿を見つけるとすかさず抱きつきにいく。
これが私の毎日の日課。
っていうか依織君に対する挨拶?
それか・・・

「・・・あぁあぁ!!そっか!!」

「・・・なんだよ、行き成り大声出して・・・」

「ううん、なんでもないの、行き成りゴメンね?今朝ぶりだね!やっぱり夕日に映る依織君も可愛い!!愛してる!!!」

華織の言葉の応え・・・なんとなく分かった。
きっと私がすぐ依織君に抱きつきにいったり、キスしにいくのは私の依織君に対する愛情の現し方。
私はこれほどまでに依織君を愛しているってコト。

「・・・また可愛いって・・・だからそれはいつも言うなって・・・」

依織君は少しムスッとした顔を私に見せる。
その顔もまた可愛らしい・・・

こんなに可愛い彼氏を持って私は幸せものだなぁーってつくづく思う。
でも、依織君は「可愛い」って言葉にいつも敏感に反応して怒ってくる。
褒め言葉なのに・・・

ん??

ちょっと待って・・・

「・・・ねぇ、依織君って「愛してる」って言葉には反応しないの??」

「・・・はぃ!??」

「そう言えば私のこと「好き」とか「愛してる」って言ってくれたことない!」

そう、いっつも私の方から依織君に当たり前のように言いまくって、依織君が私に言ってくれた事なんて付き合い始めて暫らく1度も・・・ない!!
っていうか1度も言われた事がない!!
私の「愛してる」って言葉にも反応してくれたためしがない。
まさか!私のことなんかもう嫌いになったんじゃ・・・!!

「・・・ねぇ、依織君・・・私のこと好き・・・??」

「はぁ!?!・・・何、行き成り・・・」

「私のこと好きなの??」

「・・・まぁ・・・好き」

頬を少し赤らめている依織君がこれまた可愛らしかった。
よかった・・・まだ嫌われてはいないみたい・・・

「じゃぁ私のこと「愛してる」って言ってよ」

「はぁ!?!なっ何言ってんだよっ!!!」

私がそう言うと依織君が今までに見たこともないような動揺を見せる。

「私のこと、好きだったら言って・・・??」

でもそんな事は関係ない。
私は依織君からただ一言、その言葉が聞きたかった。

私の言葉に依織君は何回も言葉を濁らせて「あ」と言っていたが、何かが壊れたかのように依織君が思いっきり顔を真っ赤にした。

「・・・・・・いっ言えるわけないだろう!!それに「愛してる」って言葉は数少なく言って貴重な言葉になる方が愛の重みってモンがあるだろう!!」

ピシャーン

私は依織君の言葉にショックを受けた。

・・・じゃぁ「愛してる」って馬鹿みたいに当たり前のように言っていた私の依織君に対する愛情は隅田川よりも浅かったってコト!?!
私は・・・なんて馬鹿なことをしていたんだろう・・・

私はあまりのショックで暫らく口が開かなかった。




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12'21(Wed) 私の可愛い彼氏彼女②―3
「おーいおめぇ等、今日は身体測定だから早めに体操服に着替えとけよーじゃぁ」

担任の先生はそう言うと教室から出て行った。
朝のHRが終わると静かだった教室は皆の話し声や、席を立つ音なんかで騒がしくなり始めた。

「あーあ、今日は身体測定かぁ・・・早く着替えに行こう・・・」

「・・・ねぇ、峰岡・・・」

少し憂鬱な気分になりつつも更衣室に移動しようと席を立つと、私の目の前にクラスの男子が立ちはだかってくる。
私は、更衣室に急ぎたい気持ちを抑えて目の前にきた男子に対応する。

「どうしたの・・・??」

「あ・・・うん、聞いた話し・・・なんだけどさ、峰岡に彼氏できたってマジ?」

・・・あぁ、その質問かぁ、
私は何度も問い詰められた質問に心の中で少し呆れるが、それを隠すように笑顔で私より背の高い男子の顔を見上げる。

「うん!お蔭様でね。」

「ふーん・・・じゃぁそいつってどんな奴なの??」

・・・やっぱりキタ・・・
いるって言ったら言ったで皆同じ事言ってくる・・・

「えーと、ほら!桜華中の2年生の子!!小さくて可愛くて女の子みたいな子なの!!」

私は頭の中で依織君の姿を思い浮かべながら男子から投げ付けられた質問に応える。
・・・でも依織君のこと考えたら顔がニヤけちゃう・・・
これって末期なのかな・・・??

「えっ!年下!?!峰岡が付き合う男って聞いたからどんなだろって思ったけど、年下かよ・・・ねぇ、そんな奴放っておいて俺と付き合わねぇって痛ぇ!!!」

「そんな奴って何よ!?そんな奴って・・・!!」

「華織!!」

男子が笑顔で私に話しかけているところを華織がその男子の膝を後ろから蹴り飛ばしてしまったらしく、男子が苦痛に歪んだ顔をして膝の裏を押さえていた。

「痛ぇな・・・何すんだよ!有須!!」

「何すんだよじゃないわよ!アンタ私の弟をそんな奴だなんて言って・・・!見てもないくせにそんな事言うんじゃないの!!」

華織は男子にそう言い捨てながら胸の前で腕を組んでいた。
流石は華織、威厳がある・・・

「私の弟はね、アンタと違って美人な憂妃とすごく吊りあうほどの可愛さの持ち主なの・・・!!それをアンタみたいな男が、憂妃に言い寄るなんて1億万年早いのよ!!!」

「は・・・んだお前、俺を侮辱したように言いやがって・・・!!」

そうやって華織と男子の小さな口喧嘩が始まる。
口達者な華織に勝てる人なんていないと思うけど・・・

「大体!お前さっきから、弟のことで熱くなって・・・まさか有須ってブラコン??」

「ブラコンかどうか知らないけど、私の弟はアンタに侮辱されるほど劣ってないのよ!!それにアイツのテクい技で憂妃はもう何回もイッてるんだから!!」

「・・・はぁ??」

「ちょっと・・・華織!!!」

華織の爆弾発言に明らかに意味が分からない顔をしている男子とは裏腹に、私は顔を真っ赤にさせる。
・・・どうして華織っていつもこう・・・

「あっ、ほら、もう着替えないと・・・華織行こう!!」

私は、男子と未だに睨みあっている華織を無理矢理教室に引っ張り出して、更衣室へと向かう。

「ちょっと、華織・・・なんであんなこと言うのよ・・・」

私は未だに顔を赤くしながら悠々と口笛を吹いている私より背の高い華織の顔を見上げる。

「・・・憂妃、分かってないわねぇ。アンタはよく男子にモテてる。アンタに彼氏できたって分かってる今も憂妃のこと狙ってる奴等多いのよ?だから、憂妃がいかに依織のモノか思い知らせてやらなきゃダメなの!!」

華織は私に向かってネッ?と思いっきり言い聞かせように言葉をハキハキさせる。

「う~・・・でもね・・・」

「・・・へぇ憂妃は他の男に言い寄られる所、依織に見られたいんだ??」

「違っ・・・そんなんじゃないよ!!!」

ふーんといった顔で私に冷めた視線を送ってくる華織に私は首を振って否定する。

「まぁ、今のアンタ達はラブラブすぎて誰も邪魔できないわよ。でも気抜いちゃだめよ?」

私は華織の言葉にこくりと頷いく。
そんな私を見て華織はよし!と一言言って私に笑顔を見せる。
・・・やっぱり華織は頼りになる・・・

「有難う!華織~!!大好き!!」

「はいはい、よしよしさぁ、体操服に着替えに行くか!」

華織の身体に木の登るコアラのように抱きつく私に、華織は笑って私の頭をポンポンと優しく撫でてくれた。

「・・・でもさ、憂妃ってさ・・・こう抱きついたり、依織に簡単にキスしにいったりするのになんであーゆう話になったら恥ずかしがるかな・・・」

「・・・」

私は華織の質問の答えを見出せず、華織に抱きついた腕を強めてそのまま黙り込んでしまった。




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12'14(Wed) 私の可愛い彼氏・彼女
「おはよー!!華織ー!!!」

私は1-5と書かれている自分の教室の開かれているドアの前に立つと、そこから見える席に座っている華織の姿を見つけると元気よく手を振る。
華織はそんな私に手を振り返してくれた。

「おはよう憂妃!!今日もやたらとテイション高いわね!」

「えっ??そうかなぁー??」

私は華織の席の前の自分の席に座る。

「なんか、依織と付き合いだしてからやたらと明るくなった!!」

華織はそう言って私に微笑む。

「・・・うーん、私はイマイチ実感ないんだけど、でも依織君と付き合えてすごく嬉しいよ??初めてだし!」

確かに私男の子と付き合うのって初めてで、しかも相手が私の好きになった人っていうのもあって嬉しさが倍増する!
依織君の可愛い顔を思い出す度に、つい顔が自然とニヤけちゃうんだよね・・・
これってもしかして依織君中毒かな??
私はそう思うと可笑しそうにクスッと笑ってしまった。

「よっぽど依織と付き合えたのが嬉しいんだぁー憂妃。」

「・・・うん!!!」

私は華織の質問に同感して華織に飛びっきりの笑顔を見せてしまう。
すると華織がガバッ!と行き成り私に跳び付いてきて、私は突然の事でびっくりする。

「憂妃可愛い!!!アンタ普段でも犯罪級に可愛いのに笑顔だと最高に可愛い!!」

「う・・・うん、有難う・・・でもちょっと苦しいかも・・・」

私は華織に抱きつかれて華織の腕の中でフガフガ言ってると、誰かの手が私と華織の間に伸びてきて、華織の頭を掴むと、私の身体にべったいくっ付いていた華織を私から無理矢理引き離した。

「ちょっと、お2人さん・・・仲良いのは充分に分かってるから、朝っぱらからそういう危険な世界見せつけないでくれる??」

「・・・あっ!冴・・・」

私は華織と私の間に入り込んできている人物を見ると、いつも赤いフレームの眼鏡を掛けて、肩下まである茶色の髪の毛の先をくるくると指に巻きつけて、私に微笑む同じクラスの女の子・倉田冴だった。

「おはよう、憂妃。」

「うん、おはよう冴!!」

「・・・ちょっと冴~・・・なんでアンタはいつも私の邪魔ばかりするのよ!!」

私に微笑んで挨拶してくる冴に華織は怒りの表情を見せていた。

「ハッ!邪魔??邪魔なんて人聞きの悪いことしてないわよ??
唯、華織にべったりくっ付かれて困ってた、可愛い可愛い憂妃を助けてあげただけよ!!ねぇ、憂妃?」

「はぁ!?何言ってんの!!冴、アンタ憂妃と仲いい私が羨ましくてやったことでしょう!!!バレてんのよ!!」

あぁー明らかに2人の後ろには虎と龍が見えている。
私はそんな2人に気圧されて段々冷や汗が顔に滲んできて、何も言えない。

「まぁこんな身長173センチの巨女は放っておいて、憂妃、最近彼氏できたってホント??」

「キーーーッッ!!誰が巨女だって!!!」

「あら、有須華織さん以外誰が居るの??」

・・・あぁ!なんか2人の間から凄いバチバチって音が聞こえるような・・・!!
それに何!?この2人から流れてくる威圧感!!!!

「ま、まぁまぁ2人共落ち着いて!!喧嘩はやめてよー!!」

「・・・しょうがない、可愛い憂妃に免じて・・・ってそれより付き合いだしたってホントなの??」

「・・・うん・・・」

私は冴の質問に少し顔を赤くしながらコクリと頷いた。

「やっぱり噂はホントだったのね・・・でその相手って誰??」

「えーと、中2になったばっかりの男の子。凄く可愛いんだよ?」

「しかも私の弟ー」

華織は私の言葉に続いて、顔の横まで手を挙げて発言すると、冴の方を見てニヤッと笑う。
冴は華織の言葉を聞くと段々顔を青ざめさせていく。

「えぇええぇ!!嘘でしょ??私、男子の噂で聞いた憂妃が男と付き合ってるとか、相手が2こ年下とかより、その事実が哀しい!!!
華織の弟なんてロクな奴じゃないわよ??悪い事は言わないわ・・・憂妃、その華織の弟っていう彼氏と別れなさい。」

冴は私の肩を掴むとやたら真剣みを帯びた顔で私を見る。
華織は私に向けた冴の言葉に少しムッとした顔を見せる。

「何言ってんの!!アンタ・・・私までならず、人の弟を侮辱して!!」

「そっ・・・そうだよ、冴・・・??依織君のことそんなに意地悪言わないで・・・」

私はそう言うと冴はハイハイゴメンね、と言って私の頭をポンポンと撫でてくれた。

「・・・でも憂妃とその中2の彼ってどこまでいったの??やっぱりまだ進展はないのかな?」

冴がニッコリ笑って私に聞いてくる。
うっ!!・・・こんなに笑顔で来られると「付き合う前にヤッちゃって、しかもヤられて相手を好きになった」なんて舌引っこ抜かれても言えない・・・
あっ、舌引っこ抜かれたら何も言えないか・・・

「憂妃はもうヤッちゃったもんねぇー!!つまり憂妃は私の可愛い弟の手に寄って大人になりましたー!!!」

「・・・!!!」

華織の言葉に私は恥ずかしさが込み上げてきて顔が赤くなってしまい、両手で顔を覆い隠す。
そんな私の様子を見て華織は可笑しそうに笑う。

「ちょっ!はぁ!?嘘でしょ??だって付き合ってまだそんなに経ってないんじゃ・・・?えっ?だってそれにアンタの弟、中2じゃ・・・」

「うん!中2!!それに憂妃と依織がヤッたのは付き合う前だもん。私のいない間に・・・!!もう!依織ったら可愛い顔して物凄いテクいらしいのよ!?それで憂妃を惚れさ・・・ムゴッ」

「・・・華織!!やめてよ!!!」

華織の言葉に絶句する冴に追い討ちをかけるように更に華織はしらっとした態度で言葉を投げ付ける。
私は顔を赤くさせながら次々と必要ないことを言う華織の口を思いっきり塞ぐ。

「・・・やっぱり姉弟揃ってロクな事ないわね・・・憂妃!そんな奴とは今すぐ別れなさい!!!今すぐ!!!!!」

「はぁ?何言ってんの??大体好きになったのは憂妃の方なのよ!?!それに憂妃は今幸せの絶頂なのよ!?人の幸せぶち壊そうとしない!!!」

「何言ってんの!?そういう男はねぇ、手癖が悪いの!!だから今は幸せだろうがすぐに憂妃を悲しませるの!!
華織アンタどういう教育してんのよ!!!!!」

「うわっ!!何人の弟貶しまくってんのよ!!なんて趣味悪い子なの!!アンタこそ教育悪いんじゃない!?!」

「ちょっと・・・2人共、喧嘩はダメ・・・」

「「憂妃は黙ってて!!!!!!!」」

結局私は2人があまりにも怖くて止められなかった・・・
それにしても、なんだかこの先依織君との彼氏・彼女生活に波乱の予感・・・
依織君ー!!助けてーー!!!

・・・その頃・・・

「・・・ハクシュン!!」

「うわぉ!!依織風邪かぁー??大丈夫??」

俺が1回くしゃみすると横にいた奈央都が心配そうな表情で俺の顔を覗く。

「・・・うん、」

「まさか誰かが依織の噂でもしてんじゃねーの??」

奈央都はそう言うとケラケラ可笑しそうに笑う。
・・・もし、噂から来たくしゃみだったら誰が俺の事喋ってんだろ??
・・・まぁいいか。
俺は考え出したらきりがないから、くしゃみの事については何も考えないことにした。




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12'12(Mon) 私の可愛い彼氏・彼女
「依織君!!どうしたの??」

「・・・いや・・・別に、視線が・・・」

憂妃と付き合いだしてから1週間くらいが経った。
憂妃と付き合うようになってから毎日憂妃がわざわざ俺を中学まで付き添ってくれる。
・・・別に、憂妃の高校は俺の中学からそう遠くないから別に気は使わなくていいんだけど・・・

・・・でも・・・
憂妃が付き添って登校してくれると、特に男子の視線がすごく痛く感じる・・・

「・・・??視線??そんなの全然だよ!!私は依織君と一緒に居れるだけで幸せ・・・ww」

憂妃はそう言うといつものように俺に抱きついてくる。
・・・嬉しいんだけど、更に視線が痛くなる・・・
そう言えば憂妃って付き合いだしてからのスキンシップが少し過激になってきたよな・・・

俺は腕を絡ませて微笑んでくる憂妃に俺もできるだけ精一杯微笑んだ。
そんな事をしていくうちに俺の中学校の校門の前に着く。

「・・・あっ、憂妃じゃぁ着いたからここで・・・」

「うん、分かった!!じゃぁまた学校終わったらね、依織君」

憂妃はそう言うと俺に憂妃の顔が近づくと、憂妃は俺に軽くキスを送ってくる。
・・・これも毎日されてるからもう慣れたけど・・・
でもやっぱり次々に登校してくる生徒の視線が痛い・・・

バイバイと手を振って去っていく憂妃に俺も手を振ると、行き成り俺の上に何かが圧し掛かって俺は膝をガクンと落とす。

「おっはー依織!!」

「・・・奈央都・・・やめろよ、重いしウザイ・・・」

俺は背中に抱きついてきた奈央都を思いっきり睨みつけると奈央都は頬を膨らませながら俺の背中から退く。

「なんだよー、俺だって憂妃さん見たいに依織にイチャこいてやろうと思ってやったのに!!愛のネェ奴!!」

「うるせぇ!大体男同士がベタベタしてるなんてはっきり言って気持ち悪い!!」

「まぁ、依織は見た目が超美少女だから俺は構わないけど・・・って痛ぇ!!」

俺は嫌味を言ってくる奈央都の耳を思いっきり抓る。

「・・・お前は一言とか冗談が多い・・・」

「冗談じゃねぇよ!!お前小柄だから学ランぶかぶかだし、瞳だって黒目でかいし、鼻だって綺麗に通ってるし・・・どう見たって美少女って言うしかねじゃん!!現にお前この学校の美少女NO1に選ばれてんじゃ・・・ってイテテテテテテ!!!!!!!!!!」

俺は抓っていた奈央都の耳を思いっきり伸ばす。
奈央都の瞳にはちょっと涙が溜まりこんでいた。

「・・・死ね・・・」

俺が奈央都をスッゲー睨むと奈央都は少し大人しくなった。

―――――――

「・・・ふう・・・」

あれから奈央都と一緒に教室に行ったけど、どうも教室には入り辛かった。
あの憂妃との会話が放送されてから、スッゲー注目浴びるようになった。男子にはやたらと話しかけられるけど、1部の女子から冷たい瞳で見られる。
それに毎日の憂妃との登校もあって俺は学校で悪い意味で有名になってしまった。
だから教室に入るのもちょっと疲れる。

「よぅ、有須!!今日も超美人な彼女と熱々登校とはやるなぁ!!」

「見た目に寄らずやるよな、依織!!」

俺が席に着いて机の上に顔を伏せていると、クラスの男子数人が俺のほうに寄ってきた。

「でもお前らの付き合いって美少女2人のイチャつきにしか見え・・・」

「だから俺は女じゃねぇ!!!」

俺は伏せていた顔を上げ、集って物言う男子を思いっきり睨む。
・・・俺こんなに睨んでたらどんどん目付き悪くなりそう・・・

「そうだよ!!お前ら依織のことイジりすぎ!!依織をイジっていいのは俺だけなんだよ!!」

奈央都が俺に集っている男子の間を割って俺の机の上にフフンと鼻を高くして偉そうに座ってきた。

「・・・おら、誰がお前にイジられなきゃいけねぇんだよ・・・」

「てへ!!」

「・・・キモッ!!!!!」

可愛らしく自分の頭を拳で突く奈央都を見ると俺は少し鳥肌を立たせた。

「そうだよなぁー、奈央都は有須1番だもんなぁー!なにせ?有須に一目惚れして1番最初に有須に告白した男子だし??」

「うっうるせぇー!!」

男子のおちょくった言葉に奈央都は顔を真っ赤にして照れていた。
俺はそういえば、奈央都に告られたこともあったなぁーと頭の中で暢気に思っていた。

「・・・でもさぁ、依織ってさ、結構女子からも人気あるよなぁー。」

「・・・はぁ??」

俺は1人のクラスの男子の言葉にえっ?と驚いてその男子の方を見る。

「あっ!それ知ってる!!なんかさぁ可愛いとかで受けてるんだよな?最近じゃあの放送事件で女子からのちょっと株下がってるけど・・・確かに人気ある!!1部の女子からは嫉妬されてるらしいけど・・・」

「うわぁーそれ初耳!!依織って男子にも女子にもモテてるって罪なやつだなぁー!!」

奈央都はそう言うと俺の背中を思いっきりバシッと叩く。
俺は奈央都に叩かれてジンジン痛む背中を数回擦ると、仕返し代わりに奈央都の弁慶の泣き所を思いっきり蹴る。

「痛ぇ・・・依織ってやたら俺に猟奇的だよな・・・」

「・・・自業自得・・・」

俺はまた奈央都に冷たい視線を送ると、俺の集っていたクラスの男子の怖ぇーという声が俺の耳に入った。




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12'11(Sun) 私の可愛い彼氏・彼女①―9
・・・日が沈んできた・・・
春になると日が沈むのが中途半端に早く感じる。
俺は筋肉痛もあってダルい足取りで家路に着く。

家には明りが点いていた。
・・・ということは姉貴、いるんだな・・・
手をドアの取っ手にかけて、ドアを開き中へと入っていく。
入るな!とでも言ってるかのようにドアがいつもより重く感じる。

「あっ!!依織おかえりー」

俺は玄関からすぐに1階のリビングへと足を踏み入れる。
そこには姉貴が暢気にソファーの上に座ってテレビを観ていた。

「・・・ただいま・・・」

色んなことで体力的にも精神的にも疲れきっていた俺は姉貴に素っ気無い返答をする。

と、いきなり姉貴はソファーの上から立ち上がるやいなやズカズカと俺に向かってくると行き成り長い足で俺の背中を飛び蹴りしてきた。

「・・・痛ってぇ・・・何すんだよ、いきなり!!!!」

俺は姉貴の飛び蹴りで床に思いっきり膝を着いてしまった。

「何するもしないもないわよ、憂妃に聞いたわよ・・・」

姉貴は俺より遥かに高い身長で俺を冷たい瞳で見下ろす。
俺はその威圧感と"憂妃"という名前で身体がビクッとなる。

「・・・アンタ、酷いことした上に酷いこと言ったわね・・・」

「・・・」

俺は姉貴の言葉に何も言い出せず、ただ黙っているだけだった。

「依織・・・自分が何したか分かってる??」

俺はまた黙っているだけだった。

「・・・わかんネェよ・・・無意識のうちに彼女に簡単に手だしたって分かってるけど俺は何も覚えてねぇからなんもわかんネェよ!!・・・思い出そうとする度俺がどんな酷い事をしたのかって分かるのが正直怖くて・・・それで彼女にあんな傷つけるような酷い事言って・・・俺だって・・・苦しんでんだよ・・・」

黙っていた俺は壊れたように無茶苦茶に言葉を言い放つと、片手で頭を抱えた。
そんな俺を姉貴はいまだ冷たい瞳で見ていた。

「・・・じゃぁさ、依織は何で苦しんでんの・・・??」

俺は姉貴の言葉に重い口をゆっくりと開く。

「・・・罪悪感・・・彼女の事思い出す度に、俺は酷いことしたんだって実感して、罪悪感が湧いてきて、自分は言いようのネェ酷い事したんだって実感すると、そんな自分に苛々して・・・それでその苛々を知らないうちにあの子に向けてたんだ・・・それで苦しんでる・・・」

そう学校で感じていた苛々は自分へのものだった。
ほんとは自分が悪いのに、そんな事思うたび自分が惨めになっていってしまうのが怖いから・・・それを彼女に向けていた・・・
結局は自分が最低なだけなのに・・・

どこまで酷い人間だろうと俺は心の中で嘆く。

「・・・よく言えました・・・」

姉貴はそう言うとさっきとは打って変わって優しい瞳になって俺の頭を撫で始めた。
気が沈んでいた俺は姉貴の行動にちょっと驚いたけど、どこか心が救われたような気分になった。

「・・・ゴメン・・・」

「あら?そう言う相手は私じゃないでしょ??憂妃ー!!」

珍しく素直に謝った俺に姉貴はニッコリと微笑むと彼女の名前を大声で呼ぶ。
するとリビングに繋がっているキッチンの奥から彼女が出てくる。

俺は何が起こったのかと一点張りにキッチンから出てきた彼女を見てしまう。
彼女は俺と瞳が合うと慌てて顔を俯かせた。

「・・・2人で話したら??そっちの方がすっきりするでしょう??」

姉貴はそう言うと、リビングから立ち去って2階に上がって行ってしまった。
リビングに取り残された俺と彼女はただ茫然とするだけだった。

今、俺と彼女の居るリビングには怖いほどの静寂が漂っていた。

「・・・ゴメン・・・なさい」

2人の間に漂っていた静寂を破ったのは彼女の方だった。
俺は彼女の言葉に少し俯かせていた顔を上げて、俺より少し背の高い彼女の綺麗な顔を見る。

「・・・依織君の気持ちも知らないで無神経にあんな汚い事言っちゃったり、打っちゃったりしてゴメンなさい・・・」

彼女はそう言うと瞳に涙を溜め始めた。

「・・・俺の方こそゴメン・・・意識がないとはいえ、貴方に無神経に手ぇ出したり、わざと後ろめた気持ちでいたりして、貴方の気持ちなんか理解もしないであんな酷いこと言ったりして・・・」

俺がそう言うと彼女は瞳に溜めていた涙をあの時のように流すと、俺に抱きついてきた。
俺は彼女の行動にただ慌てるだけだった。

「ううん・・・でもね・・・私、貴方とのこと、後悔してないよ・・・??」

彼女は俺の胸で蹲っていたが、顔を上げて自分より背の低い俺の顔を見下ろす。

「・・・私、きっかけはどうあれ、あの夜から依織君のことが好きになっちゃったから・・・」

俺は彼女の言葉にただ驚くばかりだったが、泣きながら微笑む彼女に、おれも微笑んでみせて、自分の額に彼女の額を引き合わせ、額を重ね合わせる。

「・・・うん・・・俺も、貴方のこと知りたくなってきた・・・」

俺の言葉に彼女は驚くばかりの表情を見せる。
俺はそんな彼女を抱きしめると、彼女は俺よりも強い力で抱きしめ返して、さらに涙を流した。
俺はそんな彼女の頭を優しく撫でて宥めた。

きっかけはどうあれ、俺達の恋はここからこうやって始まった・・・




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⇒ 追記
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12'09(Fri) 私の可愛い彼氏・彼女①―8
「・・・うっ・・・華織ぃ・・・ごめん。私、依織君・・・打っちゃった・・・」

『はぁ?何??自分の学校に行かないで、依織の学校へ行っちゃったって思ったら憂妃、あんたそれが目的だったの・・・??』

華織と一緒に遅れて学校へ行こうとしたけど、依織君の事が気になっていた私は華織から依織君の通っている中学校を強引に聞きだすと、急いでそこへ向かっていった。

・・・電話越しで華織が飽きれて溜息を吐いたのが分かった・・・

『とにかく、学校に来たら?そこでちゃんと話聞くから・・・』

「・・・うん、分かった。ゴメンね・・・それじゃぁ・・・」

私はそう言って携帯電話を切ると、昨日で筋肉痛になって痛む足を更に進めていく。
私には足の痛みってゆうよりは胸の方が痛かった。

――知らない女の人が自分の隣で何も着てないで寝てたら誰だってビックリするでしょ・・・

――俺はあなたにそんな酷いことしたと思いますが、そんな俺に身を委ねたあなたもあなたじゃないんですか??

・・・やっぱり依織君にとって私は覚えもしない一夜限りの女だったんだ・・・

依織君の言葉を思い出して、自分が依織君にとっての存在を理解してしまうと度胸が張り裂けそうに痛む。

「・・・馬鹿だよ、私・・・」

・・・私は自分を愚かだと思う。
あんな事で簡単に異性を好きになってしまっただなんて・・・
でも私はあの時の依織君に対するドキドキした事が忘れられない・・・
単なる錯覚なのかもしれない。
でも、あの時の綺麗な顔が、普段とは違う”男”の顔が私の頭に焼き付いて離れられない。
私はあの瞬間から依織君を・・・

「・・・」

だから・・・
だからこそ、依織君を打ってしまったのかな・・・

私は依織君の白い頬を打った掌を見つめると、その手で未だに自分の頬を伝っている涙を拭う。

そして重い足を一歩一歩前へと踏み出していく。
だけど私の気持ちは後ろ向きだった・・・

―――――――

「・・・おいおい、依織・・・大丈夫かよ・・・」

「・・・」

奈央都は心配そうに俺の顔を覗く。
けど俺は、ダンマリだった。

俺はあの会話が放送されてしまった事に最初は戸惑っていたが、今はそんな事頭に無かった。

ただ、俺の頭にあるのは彼女の頬を流れ落ちた涙と彼女の悲しそうな顔だけだった。

・・・はっきり言って俺は酷いことをしたと思う。
無責任なことをした上に、彼女にあんなことを言うなんて・・・
・・・男として最低だな、俺・・・

彼女の放送室で見せた顔を思い出す度、俺の中に言いようのない罪悪感とあの時の彼女の見せた涙を流した顔をどこか儚くも美しい。と思ってしまっている自分に対する苛々が積み重なっていく。

・・・俺は、彼女のあの愁いを帯びた綺麗で美しかった顔にどこか惹かれてしまっていた。
そんなふうに思う俺ってホント最低だな・・・
ハァ、と溜め息を吐くと俺は頭を抱える。




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12'07(Wed) 私の可愛い彼氏・彼女①―7
台詞に下ネタが入っています!!
それでもおkという勇敢なお方は反転を!!

教室を飛び出した俺は1人何も考えず廊下を歩いていた。
ただ、頭に残る苛々を抱きながら・・・

「・・・んだよ・・・たっく・・・」

やっぱりあのことを思い出すと段々イライラしてくる。
悪いのは自分なのに・・・

「おいっ!聞いたか??なんかすっげー美人の女子高生が来てるらしいぜ!?」

「ハァ?なんだそれ??」

「しらねぇケドなんかみんな騒いでたぜ??芸能人なんか目じゃねぇ!って」

「ハハハ!そんな奴っていんのかよっ」

「・・・」

今の俺はすれ違う人間の話声でも苛々してしまう。
・・・ホント俺どうしたんだよ・・・

ドンッ

「・・・きゃっ!!」

「・・・ぁ・・・すみません・・・ってあ・・・」

「こら!!有須!!ちゃんと前向いて歩け!!」

誰の顔もみたくない俺はうつむき加減で歩いていると、前から歩いてきた人と思わずぶつかってしまった。

俺は反射的に謝り、ぶつかってしまった人を見るとそれは俺のクラスの担任の女だった。
担任は俺を見るなり俺の頭を軽く一発殴ってきた。

「ったくもぅ・・・あっ!そうだ、有須!あなたそういえば放送委員だったわよね?」

「・・・そうですけど・・・」

担任は俺を見てニヤリと明らかに何かを企んでいる目を俺に向ける。

「いいところに来たわね。じゃぁさ、今から放送室行って先生に昼の会議始まるって放送してくれない??」

「・・・はぁ?なんで俺なんですか??」

担任はバツの悪い顔をする俺をまぁまぁと宥め、じゃぁヨロシク!!と言うと都合よく立ち去って言ってしまった。

「・・・しゃぁねぇか・・・」

俺は渋々放送室へと向かうが、この事が後に俺を後悔させることになろうとは知るよしもなかった・・・

『えー・・・先生方に連絡です、只今から昼の会議が始まるとのことで至急お集まり下さい・・・』

放送室に入った俺は、無気力に担任に言われたとおりの内容を放送で伝えると部屋を出て行こうと振り返るとしめていたドアが独りでに開いた。

「・・・!!」

そしてドアから出てきた人物に俺は瞳を丸くする。

「・・・こんにちわ・・・」

ドアから出てきた人物は忘れもしない、今は高校の制服を着ている今朝のあの美女だった・・・
俺は思わぬ人物の登場に唯驚くばかりだった。
何故彼女がこんな所にいるのか、俺には理解できなかった。

「・・・なんでこんな所にいるんですか・・・」

俺は少々睨みを効かせて彼女に視線を向ける。

「・・・さっき廊下で会った女の人に依織君の場所聞いたらここだってき聞いたから・・・」

彼女はそう言うと開いていたドアをパタンと閉めた。

「・・・何しにわざわざこんな所にきたんですか・・・」

俺はその場に立ち竦んだまま、彼女を一点張りに見つめる。

「・・・どうして・・・あんなことしたの・・・」

「・・・」

「・・・どうして逃げたの・・・??自分がしたことなのに・・・」

彼女はそう言うと俺の事を哀しそうな瞳をして見つめる。
俺はその瞳を見ると心の中の罪悪感が芽生える。

「・・・そんな行き成り知らない女の人が自分の隣で何も着てないで寝てたら誰だってビックリするでしょ・・・」

「・・・何も覚えてないの・・・??そうよね、依織君酔ってたもんね・・・」

彼女はそう言うと悲しそうな瞳から少し怒りが篭った瞳へと変化させる。

「・・・じゃぁ、教えてあげるわよ・・・私、昨日酔ってるあなたに襲われちゃったの・・・君に処女、奪われちゃったの・・・」

彼女は何の感情も読み取れない声で次から次へと俺に冷たく言い放つ。
彼女の襟から見える白い首筋についている赤い印が俺の瞳に痛々しく入ってくる。

「私は・・・貴方に鳴かされて、濡らされて、乱されられたのよ・・・あなたそんな私を見て満足そうだった・・・あげくの果てには中出しよ?そんな私にして覚えてないってゆうの??」

彼女の瞳は段々涙で潤んできていた。
・・・俺はそう言われても思い出せないものは思い出せなく、そんな事をしていたのか、と改めて実感し、失望していた。

「・・・覚えてません・・・確かに俺はあなたにそんな酷いことしたと思いますが、そんな俺に身を委ねたあなたもあなたじゃないんですか??」

バシッ!!

次の瞬間俺の頬に衝撃が走った。
彼女が涙を流しながら俺の頬を打った・・・

「・・・そんな酷いことか・・・そうよね、あなたに簡単に足広げてしまった私が馬鹿だったわよね・・・打ったりしてゴメンなさい、さよなら・・・」

彼女はそう言って放送室から出て行くと走り去っていってしまったらしく、パタパタという足音が静かな廊下に響く。

「・・・俺だって・・・」

何も覚えていない俺には彼女の涙の意味なんか全く分からなかった。
そう思うと胸の罪悪感はただ広がるばかりだった。
俺は唯黙り込むしかなかった。

バンッ!!

俺は突然聞こえたドアを開ける音にビクリと身体を反応させる。
今度は誰かとドアの方を見ると息を切らしているさっき廊下ですれ違った担任だった。

「ハァ、有須・・・さっきの放送は一体なんなの??」

「えっ??」

俺は担任の言いたいことがイマイチ理解できなかった。
暫らくすると俺の脳裏に嫌な予感が走る。

「・・・さっき、ここで女の人と話してたでしょ?・・・放送でながれてたわよ・・・」

担任の言葉に俺は急いでマイクを確認する。
・・・電源が入ったままだった・・・

そう、さっきの彼女との話の内容が全校に放送されてしまったのだった・・・
俺は段々頭が痛くなってきた。




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12'07(Wed) 私の可愛い彼氏・彼女①―6
「ふーん・・・じゃぁさ、結局依織が酔っ払っちゃってその美人さんに手ぇ出したんじゃねぇの??」

「・・・」

昼休憩、俺は体育の時間に思い出した事を奈央都に全て話してみた。

「・・・ってゆうかさ、お前って酒に弱いタイプなんだな?将来会社の接待とかどうすんの??」

「・・・そんな大分先のことはどうでもいいだろ・・・」

俺はケラケラと可笑しそうに笑う奈央都を睨む。

「でも酒の力でイくとはなぁ・・・面白いな!!しかしほんとに依織がなぁ・・・」

奈央都はうーんと唸って眉間に皺を寄せる。

「・・・でもマジでヤッたって決まったわけじゃねえだろ・・・」

そう・・・だって俺はそうゆう云々かんぬんの時の記憶は全くなくて実際ヤッたのかもわかんねぇし・・・
そりゃ、なんか痕跡とかはあるにはあるけど・・・
と言って言葉を濁らせると奈央都がハァ?と声を上げる。

「じゃぁもし、ヤッってねえとしたらだぞ?そのキスマとか背中のヤラシイ引っ掻き傷とかはどう説明すんだよ。じゃぁあれか?その美人が勝手にしたって言いたいんか??」

「うっ・・・」

そう言いたいわけじゃないけど・・・なんか納得いかねんだよな・・・

「それに!第一ヤッた記憶もなければヤッてねぇって記憶もねぇんだろ?もう潔く諦めたら?酔った勢いでヤりました・・・って痛ぇ!!」

奈央都が俺に向かって熱弁してる間に奈央都の頭に何かが落ちてきたらしく奈央都は頭を痛そうな顔をして擦る。

俺は何があったんだろう、と奈央都の後ろの方に瞳をやると、握りこぶしをつくっているいかにもチャラチャラした1人の女子とその取り巻き3人が、俺の前の席に向かい合っている形に座っていた奈央都の後ろで仁王立ちしてクスクス笑っていた。

「いってぇな・・・なんすんだよ、田上!!」

奈央都は握りこぶしをつくっている田上という女子に思いっきり叫ぶ。
そんな田上は奈央都の怒りの表情が現れている顔を見るとフフンと鼻で笑った。

・・・俺、こうゆうチャラチャラした奴等って苦手・・・
俺は田上に向けていた視線を少し下に向ける。

「ねぇ、岡野・・・何?さっきから”ヤッた”とか・・・丸聞こえなんだよ!!エロ話だったらもうちょっと隠れて喋れよ。・・・でも私そういう話に興味あるんだけど!!」

田上はニコッと愛想よく笑うが、奈央都には通用しなかった。

「あ゛ぁ゛!!てめぇーらには関係ネェだろ??あっち行けよ!!」

奈央都は不機嫌そうにそういうと虫を払うかのようにしっしっと手首を振る。

「いいじゃん!聞かせてよ、ねぇ依織ちゃん♪」

田上はそう言うと俺の肩に手をポンと置く。

「・・・」

「無視?でもそうゆう無愛想なとこも可愛いじゃん。アンタってホントどう見たって美少女っしょ!?」

田上がそういうと田上の取り巻きの女子達も田上の話題に乗ってきて、俺を見て肌白いだの、髪の毛柔らかそうだの、くっきり二重で黒目でかいだの、うらやましいだのと俺は散々言われたい放題言われる。

・・・最近の女子ってわかんネェ・・・俺を見るといつも可愛い、可愛いって・・・
俺を男って理解して言ってんのか・・・??
第一、昨日の女だって・・・

俺はそう思うと無性に腹立たしくなってきて苛々してくる。

「・・・さわってんなよ。」

俺はその苛々の矛先を田上に向けてしまい、肩に置かれた田上の手を払いのける。

「ハァ?お前、人より可愛いからって調子扱いてんじゃねえぞ!!このチビ!!」

俺は田上に胸座を勢いよく掴まれるが、俺はまた田上の手を払いのける。

「・・・いちいちうるせぇなぁ、黙れ・・・」

俺は田上にそう冷たく突き放すと席を立って、居心地の悪くなった教室を奈央都を置いて出て行った。




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12'06(Tue) 私の可愛い彼氏・彼女①―5
「あっ・・・もしもし!!うん、私。ごめんだけどさぁ、授業に遅れていくから・・・うんハ~イ!じゃぁ。」

家の前まで戻ってきた華織は携帯電話で友達と会話し終えると、鞄の中から家の鍵を取り出す。

・・・そういえば、憂妃どうしたんだろう・・・

一回電話しても出なかった憂妃を心配して、私は家の鍵を開けながら憂妃に電話をかける。

「・・・ん??」

憂妃の携帯に呼び出し音をかけながら、華織は家に入るとすぐに異なにかが可笑しいことに気づく。
2階の方からかすかに電子音が響いている。
よく耳を澄ますと、浜崎あゆみの・・・
確かこれは憂妃の電話の着メロのはず・・・

「・・・キャァーーー」

「・・・!!」 

華織は2階から聞こえてきた悲鳴とドンッという地響きにも似た音にビックリして急いで2階に駆け上がる。

・・・確か依織の部屋から・・・??

華織はそう思って依織の部屋のドアを勢いよく開けるとそこにあったのは・・・

「・・・憂妃・・・??」

「・・・華織・・・」

華織が弟の部屋で見たものは一糸纏わぬ姿で床にペタリと座り込んでしまっている親友・憂妃だった。

「・・・こんなところで何してんの?ってゆうか学校は??ってゆうかなんで裸なの・・・??」

華織がそう聞くと憂妃は顔を真っ赤にして口篭ってしまった。

「・・・あのね・・・華織、冷静に聞いて・・・私、依織君とその・・・シちゃったの・・・」

華織は憂妃の言葉を暫らくは理解できなかった。

「・・・って嘘ぉおおおぉぉおぉ!!」

華織はようやく憂妃の言葉を理解すると勢いよく憂妃の肩を掴む。

「ちょっとそれホント!?アイツに襲われちゃったの??」

「えっ・・・う~・・・依織君もお酒飲んじゃって酔っちゃってたし・・・その、まぁ手出されちゃったってことかな・・・」

「んで!当の狼は!?」

「・・・それが起きて私を見るなり逃げて学校行っちゃったみたい・・・」

憂妃からそう聞くと華織は頭を抑える。

「・・・ッたくあのませガキ・・・!!可愛い顔しやがってこんなことするとは・・・!!ってゆうかアイツ中2になったばっかよ!?憂妃だって高校に入ったばっかジャン!!早い!!早すぎる!!私だってヤッったことないのにぃ」

華織は憂妃にむかって思いっきり不満をぶつける。
憂妃は華織の声が五月蝿かったのか、少し耳を塞いでいた。

「・・・ねぇ、華織・・・依織君ってなんであんなに・・・その、テクニシャンなの??」

憂妃がまた顔を赤らめさせて華織に疑問を投げかける。
その疑問に華織はあぁ~と声を唸らす。

「多分、詩織さんの下ネタでしょ・・・あの人家に帰ってきたら依織にいっつもヤり方とかXXXの極意とか?叩き込んでるもん」

華織は分かったかのようにしらっと涼しげに言う。

「詩織さんって華織のお母さん??」

「そう、ばりばりの女社長の35歳!!まぁ・・・とにかくその格好どうにかして学校行かない??」

そう言うと華織は憂妃の姿をジーっと見つめる。
憂妃はその視線に気づき、すぐさま身体を隠すようにして自分の身体を腕で覆う。

「・・・それにしても憂妃って細くて小柄なのに、成長する所は大きく成長してるんだぁー。唯でさえズバ抜けて美人なのに、その上にスタイル良いってなると男が黙ってらんないね。」

華織がイタズラっぽく笑うと憂妃は華織は更に顔を赤くさせて顔をうつ伏せる。

「・・・あっ!!華織!!待って!!」

依織の部屋からでていこうとすると憂妃に引き止めらる。

「・・・ゴメン・・・腰、抜かしちゃってて・・・立てないの・・・」

華織は溜息を吐くも「そんなによかったの?」と憂妃をからかって、自分より背が低い何も付けていない憂妃を自分の背中に乗せるとスクッと立ち上がり、1階へと降りていった。

「・・・そういえばなっちゃんはどうなったの・・・」

背負われている憂妃は後ろから華織に話しかける。

「ん??あぁーお蔭様で元気になった!!もうホント大変だったのよぉ?なんか風邪でいろんな所悪くなってたらしくて手術までいったんだからぁ!!・・・あんた達がイイコトしてる間にね・・・」

「・・・もう・・・ってあっ!!服!!まだ依織君の部屋・・・」

「えぇ~また戻るのぉ??」

「・・・ゴメン・・・」

前でぐちぐち文句を言っている華織に憂妃はひたすら謝るだけだった。




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