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04'03(Mon) 2日遅れのエイプリルフール小説:偽りの悪魔
「クロス様、私ここから離れていこうと思っているんですけど・・・」

妙に深刻そうな顔つきをしながら告白するアイリスにクロスは少しながらも驚いたような表情を見せる。
しかしその表情はすぐに元通りのポーカーフェイスに戻ってしまう。

「・・・」

「孤独だった私をクロス様が拾ってくださって早10年・・・もちろんあの時のことは今でも深く感謝しておりますが、そろそろクロス様から離れていくいい時期かな・・・って思いまして。」

「・・・あそ・・・」

「・・・へ・・・??」

「いいよ・・・アイリスが望む事なら・・・さぁ、今すぐにでもでて――」

「うっ、嘘ですよッ!!エイプリルフールの嘘です!!」

クロスの素っ気無く、引き止めもしない返事にアイリスは思わず彼に泣きついてしまう。
クロスは自分に縋り付いてくるアイリスに溜息を吐く。

「・・・くだらないことをして・・・」

「だって~クロス様をどうしても騙したくて~~、すみません~!!!」

「・・・アイリス・・・何も泣かなくても・・・」

クロスはそう言うとアイリスに1枚のハンカチを差し出すと、アイリスはそれで瞳から零れ落ちる涙を拭うと、鼻を咬む。

「・・・あ・・・そういえばクロス様ってあの時からまったく変わりませんよね・・・」

思い出したかのように物言うアイリスにクロスは頭に?のマークを浮かべる。

「・・・どういうことだ・・・??」

「なんて言うんでしょう・・・あの頃から成長してない・・・」

アイリスは自分の幼少時代に始めてみたクロスの姿を思い出しながらう~んと唸る。

他人より少し大人びいていようとも、今のクロスの外見上の姿は16歳くらいの少年だ。
その外見の姿・形はアイリスの幼少時代から10年来変わっていないらしい。

「その姿で何十年何百年って生きているんですよね??」

「・・・そうだな・・・私はこの姿のまま成長できない・・・不老だ・・・」

クロスは表情1つ変えずにアイリスの問いかけに答える。

「やっぱり若さを保つのにはいろいろ苦労しているんですか??」

アイリスの言葉にさすがのポーカーフェイスなクロスも難しい顔をする。

「いえ・・・不老と言えどもやっぱり若さを保つのは大変なのかなーって・・・」

アイリスは少し誤魔化しを効かすようにハハッと引きつった笑みを表す。

「そうだな・・・しいて言えば・・・人間の肝を食うことだな・・・」

クロスはそう言うと不気味に微笑む。
アイリスはクロスの言葉と笑みに背筋が凍るような思いで、思わず表情が強張る。

「・・・エイプリルフールの嘘だよ・・・」


クロスはそう言うも、彼が見せる不敵な笑顔に是か非か彼女には見分けがつかなかった・・・





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04'02(Sun) 1日遅れのエイプリルフール小説:不倫恋愛中毒依存症
今日はエイプリルフールだっけな・・・
1回雪姫さんに嘘で騙してやろうかな・・・??

雪姫さんっていっつもほわほわしてるから簡単に引っかかりそうだしなぁ・・・
小さな嘘でも信じ込みそう・・・

雪姫さんの反応ってどうなんだろう・・・
なんか想像しただけでもちゃっと面白そうだよな。

「・・・ねぇ、雪姫さん・・・」

「・・・え・・・何・・・」

いつもと変わらぬ笑顔で俺の顔を見つめる雪姫さん・・・
うわ・・・顔見つめる程引っかかりそうだなって思う・・・

その無防備な笑顔がなんとも言えません・・・

「俺さ、実は・・・カツラだったんだ・・・」

「・・・!?!」

うわっ、すっげぇ驚いてるじゃん。
っていうか気付かない?こんな見え見えの嘘・・・

「なんかさ・・・つい最近かな・・・枕によく毛が抜け落ちてるんだ・・・それでも知らない振りしてたら高橋克●みたいになったんだ・・・」

「そ・・・そうなの・・・!?!」

雪姫さんはそう一言つぶやくとおどけ始める。
・・・ってか信じるのは雪姫さんらしいけど、俺が禿げるわけないじゃん!!

「でっ、でも私はカツラでもいい、迂響君のこと愛してるわよ・・・??」

「雪姫さん・・・」

こんなバカらしい見え透いた嘘を信じきっているとしても雪姫さんの真っ直ぐな嘘1つないその言葉がすごく嬉しかった。

「・・・ね?だからカツラなんかのことでもう苦しまなくてもいいのよ・・・??」

雪姫さんはそう言うと俺に眩しい笑顔を向ける。
この純粋で直向な笑顔が俺の両親にグサリと突き刺さる。

いくら、エイプリルフールだろうがやっぱり嘘はよくないよな・・・

「・・・ごめん、雪姫さん・・・今日は何の日か分かってる??」

「・・・え・・・何・・・??」

「今日はエイプリルフールなんだけど・・・」

俺がそう言うと雪姫さんが「あぁ~」と分かったような表情をして、手をぽんっと叩く。
やっと気付いたらしい・・・俺の言ってた事がネタだってこと・・・

「嘘だったんだぁ・・・なんかホッとした~」

「でもさ・・・こんなあからさまな嘘に騙される雪姫さんも雪姫さんだよね??」

俺は笑みを漏らしながらそう言うと、雪姫さんが可愛らしく俺を軽く叩いてくる。

「もう・・・本気にして・・・私馬鹿みたいっ!!!」

「だからごめんって・・・でも雪姫さんって嘘言えなさそうだよね。」

俺がそう言うと雪姫さんがウッといたいところを突かれたような表情を見せる。

「う・・・嘘くらい付けるもんッ!!」

「へぇ・・・じゃぁなんか言ってみてよ??」

「・・・旦那の子供・・・妊娠したの・・・」

雪姫さんは顔を赤らめながら丸わかりの嘘を言う。
やっぱり嘘付くのが苦手みたいだな・・・

「それじゃ、嘘丸見えだよ・・・」

「・・・嘘じゃないの・・・」

そう言う雪姫さんの表情は今までに俺に見せたことのない表情じゃなかった。
真剣な・・・表情・・・

「・・・え・・・嘘だろ??」

「本当だよ!!こんな酷い嘘・・・付けるわけないでしょう!!」

雪姫さんの肩が少しずつ震えていた。

「今まで、恐くて言えなかったけど・・・・・・ごめんなさい・・・貴方の子じゃなかったの・・・」

今度は肩だけじゃなく、声までも震えだす。
俺は、雪姫さんの告白にショックを受ける。

「・・・だから・・・今日はさよならのつもりで来たの・・・」

「嘘だろ・・・?嘘って言ってくれよ!!!」

動揺する俺は雪姫さんの肩を強く掴む。
いくら彼女の肩を揺すっても、雪姫さんは俯いたままだった。

「・・・やっぱり私達の恋は不倫・・・許されないものだったのよ・・・」

「・・・」

「・・・貴方といた日々、すごく楽しかった・・・ありがとう・・・そして・・・さようなら・・・」

「・・・ッ、雪姫さん!!!」

彼女は俺にそう言い残していって俺から去っていってしまった・・・




・・・という夢を見てしまった。

こんな日にあんな不吉な夢を見るとか・・・
しかもすっげぇ後味悪い・・・

目が完全に覚め、不安感に襲われた俺は急いで彼女に電話をかけるため、携帯電話をとる。

呼び出し音が暫らく鳴った後、彼女の高い声が聞こえた。

「・・・ねぇ、雪姫さん・・・妊娠・・・とかしてない??」

『え"・・・いきなりどうしたの・・・こんな時間から何かな?って思えば、君は・・・してるわけないじゃん!何言ってるの・・・??』

電話の向こうで繋がっている現実の彼女の言葉を聞いてホッと胸を撫で下ろす。
どうやら夢は夢で終わったらしい・・・

「ねぇ、妊娠するんだったら俺の子ども妊娠して。」

『えー、何それ・・・もしかしてエイプリルフールの嘘ネタなの・・・??』


俺の真剣な言葉を、電話の向こうの彼女は”エイプリルフールの嘘”としてとられてしまった。


ええ、結局は夢ネタですとも・・・_| ̄|○
ってか俺の子供を妊娠しろって軽いナンパ男の台詞ですかww






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04'02(Sun) 1日遅れのエイプリルフール小説:悲恋歌
1日遅れのエイプリルフール企画~悲恋歌編

人々の話しによれば4月1日の今日は”英腐里流風流”という人にいくらでも嘘をついていい日らしいい・・・

・・・というわけで僕も澪夜に嘘をついてみようと心掛けてみる・・・

「澪夜・・・」

「・・・はい、なんでしょうか??なんだか深刻そうな顔つきで・・・」

おっ・・・なんだか結構食いつきがいいな・・・
さぁ、ここから実行だ・・・

「実は・・・俺・・・父親に華族から離縁されてしまったんだ・・・」

「え・・・!?!」

僕の言葉に澪夜が愕然とした表情になる。
どうやら信じ切っているらしい。

よし、この調子で・・・

「そうなってしまったんだ・・・だから佐和子との婚約もきっと破棄されるだろうし、俺達の恋を邪魔する者はなにもなくなったんだよ・・・」

・・・なんだか少しキザすぎる台詞かな・・・
そう思いながら澪夜の頬を優しく撫でる。

澪夜はいまだ愕然とした表情だ・・・

「・・・そうなんですか・・・残念ですね・・・」

・・・ん?残念・・・??

「私、優駿様の”華族”という身分に惚れこんでいましたのに・・・」

「・・・!?!」

澪夜の言葉に我の耳を疑う。

「華族と遊女の周囲に罵倒されながらも貫いてゆく許されぬ身分差の恋というスリルが味わえないのかと思うと・・・残念でなりませんわ・・・」

こう言われてしまうと僕も嘘をついたことを後悔し始める。
それよりも澪夜の本心がそういうことだったことに肩を落とす。

「あの・・・」

僕が嘘を打ち明かそうとすると、いきなり澪夜が小さく絵美を零し始めた。

「・・・??」

「優駿様・・・その嘘はどうかと思いますよ・・・」

「え・・・!?!」

澪夜は笑みを漏らしながらに僕にそう言う。
・・・なんだ、最初っから僕の嘘に気付いていたのか・・・

「優駿様がそんな嘘言い出すものですから、私だって嘘付いちゃいました・・・」

あ・・・あれは嘘だったのか・・・
そう思うと、胸がそっと撫で下ろす。

「なんだ・・・あれは嘘だったのか・・・」

「フフッ、あのときの優駿様のビックリした顔といったら・・・」

澪夜はそう言うと笑いを堪えるように笑い出す。

「・・・そんなに笑うことないだろ・・・」

「スミマセン・・・でも・・・もし本当に優駿様が華族じゃなくなってしまっても私は優駿様を愛し続けますわ・・・」

「・・・澪夜・・・」

その言葉を聞くと、所構わず澪夜を抱きしめたくなってしまう。

「だって私、優駿様の端麗なお顔といつも私を激しく抱いて下さる身体が大好きなんですものw」

笑顔でそう言う澪夜に凍り付いてしまう。

なんだかショックが大きすぎて言葉も何も出ない。
澪夜の笑顔がこんなにも恐ろしく見えたのは初めてのような気がする・・・

「そんなにショックを受けなくても、もちろん嘘ですよ・・・ってあら・・・優駿様・・・??」



今の僕は、さっき言葉が嘘だったという澪夜の言葉も耳に届かず、あの言葉を真に受けたショックで固まっていてしまっていた。


優駿も澪夜の顔とないすばでぃな身体が目当てですw(違





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03'30(Thu) 偽りの悪魔―クロスの子供?:後編
「・・・さて、この子はどうするんですか・・・??」

「・・・親を捜す他ないだろう・・・」

アイリスの問いかけにクロスは深々と溜息を吐く。
この子を2人で世話するのはとてもじゃないけど無理な気がしてならないのだ。

そんな2人を他所にあの赤ん坊はアイリスの腕の中でキャッキャッと喜んでいた。


――あの赤ん坊が泣き始めてから、クロスとアイリスはとてつもなく大変な思いをした。

育児経験のない2人は、この子が何が原因で泣いているのかさっぱりだったので、わざわざ付近に住む知恵の多い老婆の家にまで押しかけた。

赤ん坊の世話もろくにできないのか。とその老婆に笑われてしまったものの、泣いて老いる原因が空腹からだと聞かされると、急いで街に山羊のミルクを買い、それを与えてやる。

それでもなかなか泣き止まない赤ん坊の機嫌をとろうと必死にあやす。

それで今に至ったわけなのだが、赤ん坊を相手をほとんど1人でしたも同然なアイリスはボロボロになり数時間で貧相にやつれた感じが見られる。
ほとんどアイリスの奮闘?を傍観していたクロスも赤ん坊の少しげっそりしている。

赤ん坊はそんな2人のエネルギーを吸い取ったかのように2人とは対照的にとても機嫌よくしていた。

「はぁ・・・こんな可愛い子でもこんなに殺意が芽生えてくるものなんですね・・・アハハハッ・・・」

「・・・アイリス、笑顔が満更でもなく怖いぞ・・・」

壊れたかのように声だけで笑うアイリスを見たクロスはそんな彼女に少しだけ恐怖を感じてしまう。

アイリスの腕に抱きかかえられている赤ん坊はそんなアイリスの色素の薄い桃色の髪を掴み、それを口に銜えようとするのをクロスが止める。

精神的にボロボロになったアイリスは赤ん坊が自分の髪を掴もうが、引っ張ろうが気付かないのだった。

「クロス様~、早くこの子の親を捜してあげましょうよ・・・この子のためにも・・・1番に私のためにも。」

アイリスはそう言うと瞳を鋭く光らせてクロスにアイコンタクトをする。

「私、このままだとこの子にボロボロニされます・・・肉体的にも精神的にも。」

「・・・そうだな・・・」

クロスは鋭い眼光を効かせているアイリスに頷くしかなかった。


* * * * * * * * *


「きゃー!クロスさん!!また来てくれたの!?2回もクロスさんを拝めるなんて今日はツイてるかもーw」

「・・・はぁ・・・」

瞳をハートにさせてクロスを見つめる店の若い女にクロスは苦笑を漏らす。
アイリスはそんな2人を冷たい瞳で見つめる。
やっぱり他の女がクロスに近寄っていくのが面白くないらしい。

「ちょっと、そこ!クロス様を1度2度見ただけでそんなに浮かれないで下さい!!私なんか年がら年中クロス様を見てるんだからねっ!!」

「・・・アイリス・・・」

クロスは大声で女に向かって声を上げるアイリスの頭をこつんと軽く握り拳で叩く。

――彼らは再び街に下り、一応この子に関する情報を寄せ集めていた。
しかし、店に立ち寄ってみればいつもの如くクロスは女達にアプローチされるばっかりでアイリスの機嫌が損なわれるばかりだ。

それになかなかこの子に関する情報が聞かれない。
しかもこの赤ん坊を抱えて店を訪れれば、店の人の第一声は必ずと言っていいほど同じこの言葉だ・・・

「あれっ?どうしたのこの可愛らしいお子さん??・・・まさかクロスさんの隠し子!?!」

「・・・違います・・・」

アイリスが抱きかかえている赤ん坊を見て驚く女の言葉にクロスは肩を落とす。
街に来てこの言葉を10回以上聞いたのだ。

「そんなんじゃないしっ!!」

アイリスは突込みとはとても言えないノリで女に物言う。
女は鋭いアイリスの言葉にえっ!?とした顔を見せる。

「・・・いや、この子は決して私の子供じゃなくて・・・私達、この子の母親を捜しているんですけど・・・」

「あら!?そうだったんですか!?やだ・・・あたしったらつい勘違いしちゃってて・・・」

「・・・んで、この子のことについて何か知りません??」

「アイリス・・・」

赤らめた頬に手を添えてクロスに微笑む女に冷たく言葉放ったアイリスにクロスが呆れたように溜息を吐きながら彼女の名前を呼ぶ。

「・・・やっぱり見たことない・・・」

女は低い声で唸りながら、アイリスの腕にいる赤ん坊の顔をマジマジと見つめるものの、やはりこの子については何も分からないらしい。

クロスとアイリスはがっくりと肩を落とす。

この続きは後ほど追記しますっ
しばらくお待ちくださいませ(*´∀`*)
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03'29(Wed) 偽りの悪魔―クロスの子供?:前編
「・・・なんですか・・・これ・・・」

街の買い物から帰ってきたアイリスは己の家の玄関の前にある”そのもの”が何故ここにあるのかがよく理解できなかった。

おそるおそる”それ”に手を伸ばしてみる。
手を伸ばすアイリスの手が少しながら震えていて、ゴクリと唾を飲む。

”こういうもの”には慎重にいかなければいけない・・・
アイリスはそのことで今は頭がいっぱいだった。


* * * * * * * * * 


無音だけが広がる部屋の中、1人の少年―クロスは大人しく読書をしていた。

クロスは悪魔を浄化するよりも、アイリスの話し相手をしているよりも、静かなところで1人落ち着いて読書をしている方が好きだった。

クロスが次のページを捲ろうとしたその時、パタン。と玄関の方からドアが閉まる音がする。

「・・・アイリスか・・・」

アイリスが帰ってきたのだと察したクロスは、またどうせ彼女によってこの雰囲気を崩されるのだろうと思い、本にしおりをしてそれを机の上に置き、椅子から立ち上がる。

キィとクロスがいる部屋の扉が開かれる。
扉から姿を現したのはクロスが予想していた通り、買出しから帰ってきたアイリスだった。

だけどアイリスの手には買い物袋の他に大きく丸まった真っ白な布を抱えていた。

「・・・どうしたんだ、その大きな布は・・・」

「あのぉ・・・。クロス様・・・これ・・・」

アイリスは上目遣いでクロスの顔を伺い、買い物袋を床に置くと、何かに包まれた大きな白い布を机の上にゆっくりと丁寧に扱いながら置く。

「・・・これは・・・」

机の上に置かれた”それ”を見たクロスは”それ”からアイリスへと視線を移す。

「この家の玄関に置かれていたんです・・・」

「・・・赤ん坊・・・が??」

クロスは机の上に置かれた白い布に包まれた”赤ん坊”をまじまじと見つめる。
アイリスが持ってきたそれは小さな寝息を立てて深く眠っている。

「やっぱり子供は可愛いですよねー・・・」

アイリスはすやすやと眠っている赤ん坊の顔を見てにっこりと微笑んで、その子の小さすぎる手を指で撫でる。

「・・・でも何故・・・」

クロスはアイリスとは対照的に難しい顔をする。

「あっ、メモ・・・この子が包まれた布に挟まってたんですよ。」

アイリスはそう言うと自分の純白のワンピースのポケットから窄んだ紙切れ1枚を取り出すと、紙に書かれている文字に瞳を通す。

「えー・・・と、”私1人でこの子を育てることはできません。お願いです、どうか私の代わりにこの子を育ててあげてください。”だそうです・・・」

「・・・捨て子か・・・」

メモの内容を読み上げられた後、クロスは深い溜息を付き、アイリスは哀れんだ瞳を赤ん坊に向ける。

「・・・可哀想・・・」

アイリスは無知で自分の状況が何も分かっていない憐れな赤ん坊のぷっくりした頬を人差し指で撫でる。
すると赤ん坊は眠っているというのに、心地よさそうに微笑んだ。

その赤ん坊の微笑みがアイリスをより切ない気持ちにさせてしまった。

「こんなに可愛いのに・・・捨てるなんて酷い親だな・・・」

「・・・あぁ、でもなんでうちに・・・」

クロスの呟いた一言にアイリスがピクンと反応する。
クロスはアイリスの小さな反応に気付きもしないで、赤ん坊を見つめていた。

さすがのクロスも捨てられてしまった赤ん坊が可哀想になったのか、赤ん坊にそっと触れる。

すると眠いっているはずの赤ん坊はクロスの指を小さな手で掴む。
そんな赤ん坊の愛らしさにクロスも慈悲溢れる想いだった。

しかし、それを見ていたアイリスはワナワナと震えだし、満更でもない様子だった。
そんなアイリスの様子にクロスも気付いたのか、アイリスを不審な瞳で見る。

「・・・どうしたんだ・・・??」

「・・・そうですか・・・そうなんですか・・・」

アイリスの言葉にクロスはハァ?と言わんばかりの顔をする。

「その子はクロス様が・・・見知らぬ女に孕ませた子供なんですね・・・??」

「何故そうなる。」

クロスはボリュームを上げて1人クロスと赤ん坊を見て青ざめているアイリスに突っ込む。

「だって・・・どうしてここにこんな可愛らしい子を置いていくのか考えるとそうとしか・・・」

「いや、だから何故そうなるんだ。お前の考えは。」

「きっとそうよ・・・クロス様は綺麗だから・・・言い寄ってきた女を弄んでその子を孕ませたのよー!!!だからその子に慈悲溢れた表情を見せるのよ!!」

アイリスの阿呆丸出しな言葉にクロスも大きく溜息を吐く。

「きっと『あー、あの時素直に自分の子供を身籠った彼女を見捨てるべきじゃなかった・・・そうしていればこうなることもなかったのに・・・』なんで思ってるんでしょう!?」

「・・・だーかーらー、何故そうなるんだ!それに私はそんなことしては」

「見損ないました、クロス様!!美麗冷酷微純粋16歳少年の姿を装って外ではあんなことやこんなことをして女と戯れていたなんて・・・!!
所詮はゆうに300年以上も生きてきた大人ですか!!」

アイリスは少し涙を流しながらクロスを睨む。

「・・・あー・・・じゃぁそれでいいよ・・・」

クロスもアイリスの1人突っ走った暴走に疲れたのか、突っ込むことを諦め、彼女を白い瞳で見る。

「うわーーーーん!認めたよーこの人ー!!」

クロスの言葉を聞いたアイリスは床にしゃがみ込んで大泣きし始めた。
しかし、クロスはそんなアイリスは無視して自分の指を握りながら安らかに眠っている赤ん坊を優しく見つめていた。

するとクロスの指を握りながら眠っていた赤ん坊の顔がクシュッとなり始める。
そんな様子を見るクロスは床に顔を伏せて大声で泣いているアイリスに口に人差し指を立てて注意する。

クロスの注意を受けたアイリスはすぐに泣き止んだものの、入れ替わりに赤ん坊が泣き始めた。

「きゃー!!泣き始めたー!!」

「・・・お前があんな大声出してたからこうなったんだ・・・どうにかしろ・・・」

「えっ!?私のせいですか!?!・・・でもクロス様の子供ですし、クロス様がなんとかしてあげたらどうです」

「お前はまだ言うか。」

クロスに今までに無いほど突っ込まれたアイリスは悪ふざけがしすぎたと少し小さくなるのだった。

そして、そんな2人は泣き続ける赤ん坊を見つめたまま、言葉何1つも出なくなってしまった。

しんとした空気の中で赤ん坊の泣き声だけが耳を劈くほど流れていた。


ってことで・・・後半に続く!!(え






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03'20(Mon) 不倫恋愛中毒依存症―特別編
※ぶっちゃけ微エロです。
そこまで酷くはないのであえて反転式にはしません。
苦手な方は注意してみてくださいねw


熱くて混濁していく意識の中、
いつも俺で赤く染まって息を荒げてながら喘いでいる貴方を見て思うんだ。

貴方の体は俺に比べたら白く細くてこんなにも小柄で・・・

強く抱きしめてしまえば折れそうになてしまうんじゃないかと思うくらいに。

だけどその小さな身体には負けん気に溢れた強い生命力がある。

大きな包容力がある。
俺はそんな強い貴方が好きだ。

好きすぎて溺れてしまっているかもしれない。


だけど、


貴方は他人に余裕を見せまいと無理をしている時もある。

確かに貴方は強い人間だ。

だけど弱い・・・
その弱さを隠すために強いんだ。

時々俺だけに見せる弱さ。

本当は寂しがり屋で、甘えん坊な可愛い人なんだ。

自分に沢山の愛を注いで欲しいと願う子供なんだ。

だからこそ、貴方がこんなにも愛おしく感じて今すぐにでも腕の中で抱きしめたいくらいに・・・

こんなにも人を愛おしく感じたことはない。
貴方を見ていると、貴方に対する愛情で胸が締め付けられそうになる。
・・・貴方で心が満たされていく・・・

だから今、こうして貴方に微笑みかけられるのかもしれない・・・

だからこそ、貴方となら堕ちても敵わないと思えるんだ・・・

雪姫さん、貴方が結婚していて1人の女になっていようと関係ない。
俺は貴方を愛している。

俺に抱かれている時の雪姫さん、いつも可愛らしくて、綺麗で、美しくて・・・そんな貴方に魅了されて更に貴方に深い愛情を持ってしまうんだ。

それは嘘偽りのない感情――

こんなにも貴方がほしいと願う。

いくら貴方と繋がり、結ばれても心は貪欲で・・・
すぐに貴方が欲しくなってしまう。

まるで貴方なしで入られない中毒者みたいだ・・・
貴方に執着してしまった依存症なのかもしれない・・・

俺は、貴方なしじゃ生きていけないのかもな・・・



「・・・迂響君、さっきから何笑ってんの・・・??」

雪姫さんが一糸纏わぬ姿で俺に寄り添いながら、周囲の心もすぐに解れるような優しい笑みを向ける。
今はその微笑を俺だけが独占しているかと思うと自然と笑みが浮かんでくる。

「・・・え?笑ってた??」

「うん、なんかね、こう・・・ニコニコォって。」

いつも思う・・・
雪姫さんは俺よりも10歳近く歳が離れているのに俺よりもどこか幼くて・・・そこが可愛らしいわけだけど。

「ニヤニヤじゃなかった・・・??」

俺は笑顔が浮かんで消えない表情をしたまま彼女の髪を優しく撫でる。
そうすると彼女は猫みたいにゴロゴロと気持ちよさそうな顔をしてくれる。

このまま寝てしまうんじゃないか・・・そう思うと少しながらも焦りを感じてしまう。

「ううん、ニコニコォって幸せそうだったよ??」

「・・・じゃぁ・・・それはきっと、こうして雪姫さんが甘えてきてくれてるからじゃない・・・??」

「えへへ・・・」

「・・・迂響君・・・私迂響君が好き・・・旦那がいるとか娘がいるとか関係ないの、ただ・・・迂響君が1番に好き・・・」

「・・・そんなこと言ってたら、いつか罰が下さるかもよ??」

「罰・・・?どうして・・・???」

「どうしてって・・・」

「私、好きな人と愛し合うのは罪なんて思わない。むしろ人間としての本能のままに愛しているだけなの。」

「まぁ、確かにね・・・」

確かに周りから見れば俺達の恋愛は”不倫”っていうどこか淫乱で汚らわしいものかもしれない。
俺達もそれは承知の上。

だけど汚らわしいなんて思わない、ただ真剣に愛し合ったいるだけだ・・・

「だから”背徳感”とか”罪悪感”なんて最初から貴方との恋愛に持っていないのよ・・・」

・・・やっぱり彼女は強い・・・
つくづくそう思う。

思えば、不倫なんて一種の刺激で、ほとんどがゲーム感覚の快楽を求め合う感情なのかもしれない。

けど俺と雪姫さんは違う。
真剣に互いを愛し合って、互いを求め合っている。

「・・・ねぇ迂響君・・・」

彼女は俺の名前を呟くと少し上体を起こし、毛先に少しウェーブのかかった髪を耳にかけると、彼女の細く白い綺麗なうなじが現れる。

その仕草をした雪姫さんは子供らしい可愛らしい人から、色気が漂う妖艶で魅力的な美しい女になる。

彼女は2つの顔を使い分けている。


純粋で無邪気な子供らしさが残る可愛らしい雪姫さん。

大人の色気を漂わせて妖艶に魅せている美しい雪姫さん。


どっちもあるからこそ俺は彼女に惹きつけられ、魅了されてしまうんだ。

「フフッ・・・迂響君っていつみても綺麗だね・・・」

「・・・何それ、また誘ってんの・・・??」

俺はうなじを出している彼女を見て可笑しそうに微笑む。
そうすると彼女もクスッと小さく笑みを漏らし、俺に口付けてくる。

雪姫さんは流石人妻。と思えるほどに、キスも、彼女は男女の絡みごとも全て巧い。
それに今まで旦那に作り上げられたのか、身体だって綺麗だと思う。

星の数ほど女と寝てきた俺だってそう感じられずにはいられない程にこの人は相当ヤバい・・・いろんな意味で。

「・・・”綺麗”って嘘じゃないんだけどな・・・ねぇ、もう1回してみない??」

彼女は俺の耳元でそう囁くと俺の唇を人差し指でなぞりながら妖艶に微笑む。
・・・こうゆう時の雪姫さんは”年上の女”の実力を発揮しだす。

幾度彼女の実力にはまったことか・・・

「・・・へぇ、雪姫さんってこんなにエロかったんだ?」

「クスッ、迂響君には・・・ね?君には欲情しちゃってるもの・・・」

その言葉結構嬉しいかも・・・
ヤバい、ホント俺ってこの人に溺れてるのかも・・・

「・・・知ってるくせに・・・」

「・・・何が・・・かな??」

「俺が・・・雪姫さんに誘惑されたら断れないってこと・・・」

「・・・そんなことぐらい知ってるよ・・・??」

彼女はそう言うと意地悪そうに微笑む。
その微笑みがムカつくほど魅力的で、更に妖艶だけどどこか綺麗に見える。

・・・それも彼女の魅力の1つだろうけど・・・

「雪姫さんって結構悪女。だね・・・」

「フフッ、さぁどうでしょうね・・・」

「少なくとも俺の前じゃ―――」

「黙って・・・」

彼女はそう言うと再び俺の唇に自分の唇を重ねて、俺はあっけない形で口を塞がれる。



それは飛びっきり激しくて、深くて、甘くて、心地のいい酔いしれそうなキス―――・・・







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03'06(Mon) 短編小説:落款―想い1
神様、私を愛してはいけない人を愛してしまいました。

それは血の繋がった5歳年下の自分の可愛い弟です。

私は罪な人間です。

弟を1人の”男”として見てしまう穢れた人間です。

他の人から見れば弟を色目で見る私は狂った女かもしれません。

だけどこの想いは誰にも止められません。

あの子を見る度に想いは加速していく・・・


あの子の笑顔を1人占めしたい。

私以外の人間の目に触れて欲しくない。

私以外の人間と接触しないで欲しい。

私だけを見ていてほしい・・・


その願いは私の強い我侭であり、自分勝手な独占欲です・・・

私は愛葵の気持ちなんて全く考えず、自分の事ばっかり考えていました。

人間は誰しも自分が1番なのかもしれません・・・

だけどあの子を自分だけのものにしたい・・・


そのうち愛葵に狂った愛情を向けていました。


だからあんなことをしてしまったのです・・・

あの私の行動がことの始まりです。

だからあんな結末を迎えてしまったのでしょう・・・

許されはしないものだと自分でも思っています。

愛葵も私を憎んでいるはずです。

でもいいのです・・・

どんな形であろうとあの子の胸に私がいるだけで・・・それだけで・・・


だけどコレだけは言わせてください。

血が繋がっていようと、彼が私を心で憎み、”姉”としか見ていなくても・・・


―――私は世界中の誰よりも愛葵を愛しています・・・


* * * * * * * * *

私は普通の人間より裕福な倉澤家の長女として生まれた。

”愛遊”と名付けられて父と母と3人で何不自由なく暮らしていた。
私が5歳の時には弟の”愛葵”が生まれた。

父と母はやっと生まれた跡継ぎの愛葵の誕生をとても喜んでいた。
私も初めて生まれた自分の弟の存在を嬉しく思っていた。

愛葵が小さい頃にはよく一緒に遊んであげた。

両親は何をするにも第一声は必ず「愛葵」だった。

『愛遊は愛葵のお姉ちゃんでしょう?おもちゃくらいあげなさい。』

『愛遊、君は愛葵の手本になるように好き嫌いせずに野菜くらい食べなさい』

親はそう言って考えはいつも、”愛遊”よりも”愛葵”だった。
私はそのコトを心の中で不快に思いだす。

成長して物心がはっきりしてきた時は愛葵に対する感情が”嫉妬”に移り変わっていた。

そうした感情は親にもぶつけ始める・・・

『愛遊、また友達とケンカしたの・・・?小学校の先生から連絡あったわよ。
 友達でしょ?何でそんな事するの??後の対処は全部お母さんがするんだから・・・』

『・・・うるさいな!関係ないでしょ!!お母さんは愛葵を可愛がって心配すればいいんでしょう!?!』

『ちょっと・・・愛遊!!!』

親に反抗的な態度をとって、わざと親を困らせて憎たらしい子供になっていく。
幼かった私は、親の愛情にも目を向けないで冷めた一匹狼な性格になっていっていた。

年に1度だけの自分の誕生日の日だって、折角準備してくれていたのにそのときに限ってわざと体調崩したフリとかしていた。

それがわざとだと分かっていても両親は毎年、同じように私の誕生日を盛り上げようとしてくれていたけど、私はやっぱり体調を崩したフリをして台無しにさせる。

今になっては分かる。
両親のその行動はいつも愛葵、愛葵ばっかり言って、寂しい思いをさせている私に対しての償いだったのだと思う。

だけど幼かった私はそんな両親を見ていつもいい気味と馬鹿みたく嘲笑っていた。

―――後にあまりに幼稚すぎた私の行動を後悔する日がくる・・・

私が12歳で小学6年生のある日、両親が事故で死んだ。

トラックとの衝突事故だったらしく、両親の乗っていた車は炎上、2人はほぼ即死だったらしい。

現実が受け入られなかった。
ただ両親の死を知り、放心し茫然としていた。

両親が私に残していったのは、莫大な遺産と後悔の思いだった。
今更ながら自分を皮肉に思う。

まだ幼い愛葵が喪主となって両親の葬儀が行われた。

棺の中の白い着物を着て真っ白な姿の両親を見て、初めて泣いた。

親戚や両親の知り合いの人たちが御焼香をしている中、私は1人声を声を殺して泣いていた。

―――どうして死んじゃうの・・・

―――どうして逝っちゃうの・・・

―――本当はもっとお父さんとお母さんと仲良くしたかった、いっぱい甘えたかった・・・

―――いつも反抗的でいてごめんなさい、ごめんなさい・・・謝っても謝りきれないよ・・・

両親に対する謝罪と自分の今までの行動に対する後悔の念が頭の中で渦巻いて、涙が溢れ出す。

すると泣いている私の手に何かが触れる。

私の横に居た愛葵が泣いている私の手を握ってくれていた。
それは哀しみに涙を流す私に向けられた愛葵の小さな慰めだった。

愛葵は私の手を握りながら真っ直ぐ真剣に両親の棺を見ていた。

・・・そういえば両親の死に愛葵は1度も泣いていなかった。

自分をよく可愛がってくれた両親の死・・・本当は誰よりも哀しいはずなのに、泣きたかったはずなのに・・・
自分よりも小さな弟が涙を堪えて私の手を握ってくれていた。

その手は私よりも小さくて・・・でもすごく温かかった。

私はその手の力強さと温かさを感じたくて、愛葵の小さな手を力強く握ると、更に涙が込み上げてきて涙が枯れてしまうんじゃないかっていう程泣いた。


ずっと泣いていた私の手を愛葵はずっと握っていてくれた・・・

この時、愛葵の温かくて広い優しさに初めて触れた

①心の距離→肉体だけの繋がりを持つ少年に密かな恋心を抱く少女の話。(R18) 公開延期
②君の瞳に映るもの→進路で悩む少年と全盲の少女の恋の話。
③落款→実の姉に監禁され、暗い世界だけを見てきた少年がみた外の世界とは・・・??(R18)
④堕ちた果実→吸血鬼となってしまった少年とその彼女の悲しい話。
⑤ホラーストーリーズ→少女が案内する恐怖の世界。







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02'19(Sun) 読みきり:女の友情
男なんてみんな同じじゃない?

あっちから馬鹿みたいに顔赤くして告白してきたくせに
1年もしないうちに好きな女ができた。って、あっさり別れを告げにくる。

もう男なんか信じられない・・・

「佑香分かった?だから男なんか簡単に信用しちゃったら終わりよ??」

「・・・うん・・・でもさ、それって幸野が運が悪かっただけじゃ・・・」

「何言ってんの!!佑香は何でもかんでも信じすぎてんのよ!!1人の男に告白されたからって、そいつを信用しすぎちゃダメ!!」

佑香の一言に幸野は顔を少し赤くして怒鳴りつける。
幸野の突然の剣幕に佑香は身体をビクつかせて驚いていた。

そんな2人に喫茶店内の客の視線が2人に痛々しく注がれている。

「ちょっと、大声出さないでよ・・・」

佑香は痛々しい視線に気付いたのか、少し慌てながら幸野の耳元でこそこそと話す。
佑香の言葉に幸野も少し顔を赤くさせながら頷いた。

「・・・でも、そんな事言ってる幸野だってつい最近、駅前で多田野君と歩いてたんでしょう?加奈が言ってたよ?」

「あぁー、あれ?セフレセフレッ!!男なんかね結局女に”愛”を求めてんじゃなくて”身体”求めてるんでしょう??
まぁ私だって暇だからいいかなぁー??って、気持ちいいわけだしさ。」

「ちょっ・・・セフ・・・!?!」

幸野の言葉に佑香は飲もうと思って注文していたクリームソーダーに手を伸ばしていた手が止まり、思わずカァっと顔を赤くさせる。
爆発寸前みたく赤くなってる佑香とは違い、当の幸野はあっさりとしていた。

「・・・なに佑香、セフレで赤くなってんの?セフレなんて皆いるものじゃない・・・佑香だって大人になればセフレの1人や2人は出来るでしょ・・・?」

「なっ、何回もセフレなんて連呼しないでよ・・・!!」

佑香は耳まで赤くさせ、バンッと机を勢いよく叩いて幸野に思いっきり剣幕をきる。

(・・・何、あのこ・・・)

(セフレ・・・?なんて卑猥な・・・)

(ママァ、あのおねいちゃん大きなお声だしてどうしたの・・・??)

(こらっただしちゃん、指指しちゃダメよ。指差したら妊娠させちゃうわよ?)

周囲がどよめいてざわざわと声が聞こえ始める。
佑香はすっかり縮んでしまった。

―――・・・でもセフレかぁ・・・

佑香は幸野の顔をチラッと見る。

スッと通った鼻筋、少し切れ長な二重瞼の瞳、はりのある肌・・・
幸野は佑香から見ても綺麗な顔立ちをしていると思う。

そんな幸野が本命の彼氏なんかすぐにできちゃうと思うのに、どうしてセ・・・フレなんか・・・??

って!またいやらしい単語言っちゃったよ!私!!

佑香は少し顔を赤くして視線をまた下の方へと戻した。

「・・・ったく、”セフレ”で大声出しちゃうなんて佑香はやっぱりお子様ねぇ・・・クリームソーダー頼んじゃうとことかね。」

幸野はププッと可笑しそうに笑った。
そんな態度の幸野に佑香は瞳をギンと光らせ、キツイ睨みを送る。

「だいたい幸野が・・・悪いんだからね!!」

そういうと佑香はふーんと頬を膨らませそっぽ向いてしまった。

「アハハッ、まぁそれが佑香じゃない・・・私、そういう佑香が大好きよ?それにお子様で照れ屋なのが佑香のいいところじゃないの??」

「・・・幸野・・・」

今までそっぽ向いて不機嫌だった佑香だったが、幸野のその言葉でそんあ気持ちはどっかに行ってしまったらしく、瞳をキラキラと輝かせて幸野を見ていた。

「単純だなぁ・・・」とも言えずに、幸野は佑香のじゃれてくる子犬のような瞳を見てクスッと微笑む。

佑香はそんな風に思われていることも知らずに未だに瞳を輝かせて幸野を見つめていた。

「・・・んで、アンタ男に告白されたんでしょ?結局どうすんの??」

「うー・・・ン、それ悩んでるから幸野に相談してるんでしょう・・・」

佑香は大きな溜息を付いた

「・・・で幸野はどうすればいいと思う・・・??」

「やっぱりそんな中途半端な気持ちなんだったら断ればいいじゃん。」

佑香の言葉に幸野はキッパリと物言う。
幸野の言葉に佑香はうんとも頷かず、嫌とも首を振らず、ずっと固まっていた。

「・・・どうしよう・・・」

「・・・さぁ・・・?」

「・・・うん、決めた!私付き合ってみる!!」

「ハァ!?!」

佑香の言葉に幸野は思いっきり眉を顰めた。

「・・・あんた、それでいいの・・・??」

「うん、ずっと考えてたんだけど1回付き合ってみて、合わなかったら別れる!!そうしようと思うの。」

「・・・ずっと考えていた・・・??・・・ねぇ・・・じゃぁさ・・・」

「??」

「私の相談、必要なかったんじゃない??」

「・・・アハハッ」


この時、幸野は男の愛情だけでなく、女の友情までをも疑ってしまったのは言うまでもなかった。






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01'08(Sun) 悲恋歌―優駿編
この話はほんまエロイです!!年齢制限はナッシングですが・・・
しかもネタバレ気味ですし、話しが著しく意味不明だと思います!
この話よんでも私をさげすんだ目で見ないと言える勇敢な方は反転してご覧になってください!!
毎度スミマセンスミマセンスミマセンスミマセンスミマs(ry

僕の人生はなんだろう・・・

父という存在に縛り付けられるだけの人生??

独り心に孤独を抱える人生??

別にそうだって良いんだ

どうせ僕は独りなんだ・・・

どうせ自分の意思では生きていけないんだ・・・

それなら、周りがどうなろうと、世界がどうなろうと

僕には関係ない・・・

僕は孤独なんだ・・・

僕は宮嬢という上流華族の家に生まれた。
器量のいい父と母に恵まれていてとても幸せだった。

父はどこか厳しい所もあったけど、格好良くて、優しくて、僕の憧れたっだ。
母はいつも優しく接してくれて温かくて、美しくて、まるで聖母のような人だった。
間もなくして弟にだって恵まれた。
そうやって家族4人で幸せに微笑みあって暮らしていた。

だけど幸せは長くは続かなかった・・・

僕が6歳になると母は流行り病―結核で亡くなって、
弟も母が亡くなった1ヵ月後に事故で亡くなった。

僕と父は一瞬にして2人もの最愛の人を亡くしてしまった。
どうして2人が・・・
もちろん悲しかった、悔しかった。
幼かった僕は涙が枯れるほどまでにも泣いた。

2人がいなくなってしまって父は人が変わったかのように冷たくなった。

僕の幼かった頃の優しさは何処にもなく、
人を人でないかのような冷たい瞳で見るようになってしまった。

父は僕に英才教育を受けさせるようになった。
嫌がる僕にいつもこの言葉を言った。

「優駿、これはお前を考えての事だ。お前を愛しているからお前に立派になってほしいのだよ・・・」

僕はこんな言葉信じてはいなかったけど、この人がそう言うのなら・・・
そうして父の言いなりになっていた。

そうしているうちにも僕は”父の言いなり”という存在が嫌になってきた。
だけど、父に逆らえるわけもなく、僕は未だに言いなりのままだった。
それが自分自身を追い込んで行っていた。

そして僕が13歳のとき、将来の妻まで決められてしまった。
その時僕は、この人の言いつけからは逃れられない。とはっきり理解した。

その頃から僕は、父の言いつけや英才教育で少し精神的苦痛を負っていた。
ましてや、自分の将来まであの人の手の中だと思うと気分が悪くなる。

僕はいつの間にか父を父とは思わないようになってしまった。
父とは呼ばなくなり、”貴方”と呼ぶようになり始めた。
無駄だ。と諦めながらもそれが僕の小さな必死の抵抗だった。

そしてそう思い始めた暫らくしたある日・・・

「ねぇ優駿君、貴方最近なんか嫌な事でもあったの??」

「・・・いえ、別になんでも・・・」

「嘘、だって貴方の可愛い顔が少し疲れきってるもの。だから私が折角教えてあげてる勉強だってろくに聞かないんでしょう??」

「・・・まぁ確かに疲れきってはいますが先生の気にすることでは・・・」

「ふーん・・・でもね、優駿君、貴方がそうだと先生も困るの。だからイイコトしてストレス発散しちゃいましょうか??私が教えてあげるから・・・」

それは甘いささやかな誘惑だった。
僕の家庭教師だった女性が僕を誘い込んできた。
そして子供だった僕もその誘いにのった。

そうやって僕は初めて知った。
女の人の男に対する本能。
触れるとでてくる甘く熱い吐息。
身体から感じる心地よさ。
そこから来る快楽。
僕は身体を重ねる事で味わえる快感に溺れていた。

「っ先生、今日も可愛いですね・・・」

「あぁっ、もうだめ・・・優駿君が・・・ほしっい・・・」

「・・・いいよ、僕そういう素直な先生が好きですよ・・・?」

先生とは幾度も貪り求め合ったけど、交際とまではいかず、僕がストレスなど、佐和子さんの事で苛々が募れば、ストレス発散という形で先生の身体を求めた。
先生も僕の身体を求めていた。

先生は「私達は友達以上恋人未満。身体だけの関係よ」といつも僕の耳元で囁いていた。
僕は決して先生に愛情など抱いていなかったから都合がよかった。

そうやって、いつものように先生を抱こうとしていると、たまたま佐和子さんが偶然僕等の行為を目撃してしまった。
一瞬だけ焦ってはみたものの、返ってこの方が向こうも僕の事を諦めてくれるかも知れない。
僕はそう思っていた。

だけど、現実はそうはいかなかった。
佐和子さんは僕の部屋にあった花瓶で先生の頭を何度も何度も殴りつけた。

佐和子さんの鬼のような形相、先生の叫ぶような悲鳴。
この時僕は恐怖を覚えた。
佐和子さんにではなく、自分のせいで誰かが悲鳴を上げるほど傷ついている事。
僕はただ、自分の非力を嘆いた。

その後、僕はできるだけ佐和子さんのそばについていてあげるようにした。
佐和子さんはその事を喜んでいたが、僕は心のどこかで常に佐和子さんから逃げていた。
先生はアレ以来、僕の前から姿を現さなかった。
それが良かったのかも知れない。

僕はまた自分が自分を追い込む人生を歩んでいた。
人生に冷め切っていた。

だけど、僕は冷め切った人生に光を差し込んでくれる存在を見つけた。

それを2度と離しやしない。

またああいう事になろうと僕が守ってみせる。

君は僕の光だから・・・
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01'06(Fri) 悲恋歌―佐和子編
この話はほんまエロイです!!年齢制限はナッシングですが・・・
しかもネタバレ気味ですし、話しが著しく意味不明だと思います!
この話よんでも私をさげすんだ目で見ないと言える勇敢な方は反転してご覧になってください!!
色々とスミマセンスミマセンスミマセンスミマセンスミマs(ry

私は今とても幸せよ??

きっと世界中の誰よりもそう感じているんじゃないかしら??

それは自意識過剰すぎるかしら??

でもそれでいいの・・・

私は本当に幸せなんだから・・・

――もしあの状況が続いていたのならの話しだけど

私は華族の西之谷家の令嬢で昔から裕福で手に入らないものなんて何1つなかったわ。
地位も、名誉も、金も昔から当然のように手にあって、困った事なんてなかったわ。
「佐和子」と優しく読んでくれる誇り高い父と母と兄だって居てくれる。

怖いほど幸せだったのよ?
幸せすぎて怖かったわ。
できるなら私の幸せを皆に別けてあげたいくらい。
でもそれができないのが少し残念。

やっぱり豊かな人は豊かで、貧しい人は貧しいだけ。
せめてその貧しさから幸せを見つけてくれるといいわ。
私は私で豊かな生活の中で何でも手に入る幸せを感じ続けるから。

でも、世の中手に入れるには難しいものもあるんだって初めて知った時は少し残念だったわ。

あれは当時13歳だった頃、お父様が交友のある知人の人を家に招いた時、その人はやってきたの。

私と同じ歳の13歳だった宮嬢優駿・・・

私は前々からその人の評判を聞いていたわ。
どうも、異国の人と邦人の孫で、とても容姿端麗で優秀で物腰がよくてとても優しい方で、女子からの人気は絶大だとか・・・

案の定、私はその人・・・優駿さんの容姿に魅入ってしまい、すぐに気に入った。

私は積極的に優駿さんと仲を深めようとしたけど、あの人はどこか遠慮深く、私を避けていた。
それから何回か私は優駿さんと会ったけど一向に仲は深まらなかった。

だけどやっぱり私の手に入らないものなんてなかったわ。

「佐和子、どうだお前ももう14歳になっただろう、将来の伴侶を決めては見ないか??」

「お言葉ですが、お父様・・・私には想っている人が居ます・・・」

「宮嬢の優駿君だろう??」

「何故それを・・・??」

「ハハッ、お前の態度を見ていると誰でも分かるさ。その将来の伴侶というのが、その優駿君なんだか・・・どうかな??」

「えっ、本当ですか?お父様!?!」

「・・・あぁ、報われないお前のために婚約を結ばせてやったよ」

あの時に私には手に入らないものはないと確信した。
お父様には重々感謝しているわ。
私は好きな人までも手に入って幸せだった。

だけど、私の考えは少し甘かったのかもしれない・・・
あの時は私も絶望した・・・

優駿さんとの婚約が決まって暫らく、私は優駿さんの家を行き来していた。
そしていつものように優駿さんの部屋に入ろうとしたら・・・

「ん・・・もう、ダメよ優駿君・・・誰か来たらどぅすんのぉ??」

優駿さんの部屋から、何故か少し艶っぽい女の声がしてきた。
私は少し戸惑いながらも優駿さんの部屋のドアに手をかけて、重いドアを開くと、その中の光景に冷たくなった。

「んっ、あぁん・・・あら、ほら来た・・・」

机の上に座って、胸元に優駿さんに顔を埋められて、着物を乱れさせた女の人が私を見るとほくそ笑む。
女の人の声に反応して、優駿さんも私の方を振り返ると、とても当時14歳だった顔とは思えない冷たい瞳で私を見ていた。
こんな優駿さんを初めて見た私は頭が真っ白だった。
それ以上にショックを受けていたわ。

「・・・どうしたんですか?こんな僕を見て幻滅しましたか??」

優駿さんはそう言うと着衣に乱れはないものの、第3ボタンくらいまで外していたシャツのボタンと緩めていたネクタイを再び直し始めていた。

「あれ?続きは??」

「いや、こんな状況じゃ流石にできないでしょう?」

「・・・つまらないの、優駿君と楽しめないんなら私帰るっ」

私は頭が真っ白で何がどうなっているのか理解するのについていけなかった。
乱れた着物を整えている女の人に優駿さんが口付けて、女の人を宥めていた。

「・・・何邪魔してくれんのよ、どうせ親のコネで優駿君と婚約した無力なガキの癖に・・・」

そして優駿さんとの楽しみをとられた女の人が去り際にそう言った言葉が私の頭の中に響いた。
それから真っ白だった頭の中がカッと熱くなってしまった。

あれから自分が何をしたのかは分からない。
ただ、優駿さんに止められて、あの女の人が座り込んで頭を抑えて震えていて、私の手には重たい血が付いた花瓶が握られていた・・・

あの時から、他の見知らぬ女の人ともそういう事がなくなって、私に優しくしてくれたりしてくれるわ。
だけど未だに私とは身体の関係は持ってくれない。

そして私はあの時からどんな形であろうと、1番欲しかったものを確実に手に入れたの。

やっぱり私には手に入らないものなんてないわ。
優駿さんが手に入ったのなら、あの時のようには簡単に手離さない。
一生私の方へと繋げておくの。

でも、優駿さんから私から逃げようとしていただなんて思ってもみなかったから少し安心していたのかもしれない・・・

私の手に入れたものが確実に手の中からすり抜けていって、またあの時と同じような目に会おうとしていただなんて・・・
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