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03'05(Sun) 短編小説:落款―エピローグ
倉澤愛葵:クラサワアキ・・・12歳。姉の異常な愛情のせいで小学校にもいけず、孤独な監禁生活を送っている。
倉澤愛遊:クラサワアユ・・・17歳。実の弟・愛葵を溺愛するあまり、自由のない監禁生活をさせる。愛葵の子供を妊娠中。
空野未来:カラノミライ・・・14歳。監禁生活を送る愛葵が監禁部屋の小さな窓を通して出会った大阪弁の少年。
1人の少年が1つの墓前に花を添える。

「・・・愛葵、久し振りやな・・・」

少年は目の前の墓前にそう呟くとにっこりと微笑む。


――あれから1ヶ月がたった。

あの忌々しい事件はニュースに取り上げられ、姉と弟の心中という形になって伝えられた。
1ヶ月たった今でも多くのニュースで取り上げられている。
世間の人間の間でも新しい記憶として残っていることだろう。

司法解剖の結果で姉が弟の子供を孕んでいたということが、世間で大きな話題となった。

あのニュースを見る度に未来は息が詰まってしまいそうになるほど哀しみで胸が苦しくなる。

最初ニュースで知った時、未来は愛葵を失った哀しみでご飯も食べれなかった程にショックを受けていたのだが、落ち込んでいても愛葵は2度と還ってこないという現実を痛感し、愛葵の分まで前向きに生きることにした。

不登校生だった未来だが、今では中学校にだって行っている。

「・・・なぁ、聞いてやあき・・・俺、また女の子に告白されたんやで・・・??ええやろ・・・」

未来は愛葵の墓前にしゃがみ込んで、一生懸命話しかける。

端から見れば可笑しいかもしれないが、未来にとってはこれがココに来た時の日課だ。
未来は暫らく墓前に向かって1人喋っていた。

「・・・あき、お前もう自由になれたんか・・・??天国でちゃんと笑えてるか・・・??」

――死人にくちなし

未来がそう問いかけても愛葵の声は聞こえることはない。

「やっとあんな真っ暗な部屋から解放されてこんな日当たりのええとこにおるんや・・・やっぱり外はエエやろ??」

未来は空を見上げる。

暖かい気候、カラッと晴れた雲1つない青空に眩しく輝く太陽。
まさに快晴。

こんなに清々しい日は久し振りだった。

「・・・俺、お前の分まで必死に生きたるさかいな・・・見といてな、俺の生き様・・・ってなんちゃってーアハハ」

――ザァァ

その瞬間、心地良い風が未来を横切る。
風で樹の枝につく青々とした無数の葉が音を立てて揺れる。

「・・・あき・・・」

未来はそう呟くと立派に立っている樹を見つめ、優しく微笑む。
樹はまだ嬉しそうに葉を躍らせている。

未来には心地良く吹いた風は愛葵が吹かせたものだと感じていた。

「・・・まぁええわ、愛葵また来るな。ほな、それまで!!」

未来はそう言うと愛葵の墓前に笑顔を向けてからその場を離れていく。


―――みらい、ありがとう・・・


未来の耳元で風に乗って小さく聞こえた幼さの残った声。

未来は墓前に背中を向けたまま1人嬉しそうに微笑んだ。


今日は快晴。

風が静かに優しく吹いている。


①心の距離→肉体だけの繋がりを持つ少年に密かな恋心を抱く少女の話。(R18) 公開延期
②君の瞳に映るもの→進路で悩む少年と全盲の少女の恋の話。
③落款→実の姉に監禁され、暗い世界だけを見てきた少年がみた外の世界とは・・・??(R18)
④堕ちた果実→吸血鬼となってしまった少年とその彼女の悲しい話。
⑤ホラーストーリーズ→少女が案内する恐怖の世界。







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03'04(Sat) 短編小説:落款―6
倉澤愛葵:クラサワアキ・・・12歳。姉の異常な愛情のせいで小学校にもいけず、孤独な監禁生活を送っている。
倉澤愛遊:クラサワアユ・・・17歳。実の弟・愛葵を溺愛するあまり、自由のない監禁生活をさせる。愛葵の子供を妊娠中。
空野未来:カラノミライ・・・14歳。監禁生活を送る愛葵が監禁部屋の小さな窓を通して出会った大阪弁の少年。


あぁ、ぼくはもうひかりがみえないよ・・・

またまっくらなせかいしかぼくのめにはいらない

みらい、もっときみをなかよくしたかったなぁ・・・

だけどもうそんなことできない

だってぼくは――・・・


―――そうやって僕が後悔するのはあと少し、もう少し・・・


「・・・ねぇ、愛葵・・・どうして”外”と触れ合ってたの・・・??」

姉の冷たい手が僕の頬に触れる。
僕はその刹那肩をビクつかせる。

「・・・どうしたの・・・?どうして答えないの・・・??」

姉の唇がゆっくりと動く。
だけど僕は口を閉ざしたままだった。

「どうして答えないの!?!」

姉がそう叫んだ瞬間、僕の頬に強い衝撃が走り、そこは熱を帯び始める。
僕はただ茫然と瞳を丸くしているしかなかった・・・

そんな状態の僕を姉が強く抱きしめてくる。
姉の抱擁が僕を息苦しくさせる。

解放されたい・・・

その想いが僕の中で広がる。

こんな真っ暗な世界から、この姉の狂った愛情から・・・

「・・・絶対貴方を外に出させない・・・」

姉は僕の肩元でそう呟く。
僕を抱きしめる腕が更に強まる。


―――・・・絶対貴方を外に出させない・・・


その言葉が僕の中で虚しく響き渡る。

ねぇ未来。

僕は高く澄んだ青い空が好きだ。
光を照らしてくれる眩しい太陽が好きだ。
自然の那珂で根強くはった樹が好きだ。
外の新鮮な空気が好きだ。

外で自由に生きている未来が好きだ。

だけど・・・やっぱり外は僕が手に入れるには遠い存在だったんだ・・・

僕が自由を手に入れるにはそれは尊い存在だったんだ・・・

「・・・貴方を・・・あんな奴に・・・」

姉は僕にまたそう呟く。
だけど放心状態になった僕の耳にはあまり入ってこなかった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・あんな奴、愛葵に会わせてはいけないのよ・・・

愛葵は私のたった1人の・・・

『・・・あら、貴方・・・』

愛葵をまた部屋に閉じ込めてから暫らくして、家のチャイムが鳴る。
玄関のドアを開けてみるとそこには、愛葵と親しそうに話していた中学生が立っていた。

『こんにちわ』

中学生は少し訛りの入った言葉で私に笑顔を向けてくる。
その笑顔が愛葵に向かっていたのかと思うと無性に腹立たしくなる。

『何の御用かしら・・・愛葵はも・・・』

『自分、そんなことしてて楽しい??』

私はその言葉に瞳を大きくさせて表情を強張らせる。
だけど中学生はまだ私に笑顔を向けたままだった。

『・・・お姉さん、弟監禁させてんやろ?そないなことさせてええん??』

中学生は未だに皮肉な笑顔を向けている。
・・・こいつの考えていることが分からない・・・

『俺さ、明日あきに会えやんかったらめっちゃ退屈なんやけど・・・』

『そんな事貴方に関係ないでしょう・・・』

『アンタは関係ないと思うとるけど、少なくともあきは外に出たがってるで・・・??』

あぁ、こいつと話しているとだんだん気分が悪くなってくる・・・

『アンタ、自分のしてること犯罪やで・・・?』

『・・・あら、通報するつもり・・・??』

やっぱり気分が悪くなる・・・胸が・・・気持ち悪い・・・

『・・・そないなことせえへんわ、あきもそうやろうし・・・お姉さんの瞳が黒いうちに愛葵を解放してくれたらええ・・・って大丈夫か・・・??』

私は気持ち悪さに、少し吐き気を催してしゃがみ込んでしまう。

・・・やばい・・・つわりだ・・・

『・・・おい、ほんま大丈夫なんか・・・??』

『・・・うっ、その手で触らないで・・・!!』

私は自分を心配して身体を支えに来てくれた中学生の彼の手を払いのけて彼を睨みつける。

『・・・この際だから言うけど・・・私、愛葵の子供孕んでるの・・・』

私がそう言うと中学生の彼が瞳を大きくさせて、身体の動きを止めていた。

『・・・だから・・・もうあの子に関わらないでくれる・・・?あの子と私でお腹の子・・・育てていくんだから・・・』

『・・・アンタ、可笑しいんとちゃうか・・・??』

『・・・』

『弟あんな光入らんも同然のとこに閉じ込めといて、挙句の果てに肉体関係も持たせといて・・・それで子供作って、まだあきを縛り付けとくつもりか・・・??』

中学生の固まっていた表情が一気に怒りのものへと変わる。

愛葵を縛り付ける・・・??
そうでもしないとあの子は私を見てくれないじゃない・・・

私は1人の男として愛葵が好きなのに、愛葵はいつも私を”姉”としてしか見てくれない・・・

だから愛葵を閉じ込めて私しか見せないようにしてるんじゃない・・・

『・・・でしょう・・・』

『・・・え・・・』

『アンタに関係ないでしょう!!私の肝際らないでぬけぬけとそんな事言ってるんじゃないわよ!!出てってよ・・・早く・・・出て行け!!!』

私は堪えていた感情を中学生に思いっきりぶつける。
そうしたことで別スッキリするわけじゃない。

だけど愛葵だけは手放したくない・・・ 

『・・・お姉さんめっちゃ五月蝿いから今日はこの辺にしとくけど、俺はアンタに縛り付けられてるあきを絶対助けるからな・・・』

そう言うと中学生は玄関のドアを開き、1歩外へと出て行く。
私は彼を睨みつけたままだった。

すると家を出ようとしていた彼がこっちに振り返ってくる。

『あぁ・・・そういえば、お姉さん、可愛い顔はあきとそっくりやな・・・』

『・・・!?!』

『アンタはあきを異性として愛してるらしいけど、あきにとってのアンタはただの血の繋がった姉ちゃんやで・・・??』

ドアの閉める音が家中に響く。
だけど私の中では彼の捨て台詞だけが響いていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「・・・ねぇ、愛葵・・・」

そう言うと僕にの頬に手を添えて互いの唇を重ね合わせる。
それはすぐに深いものになって、互いの舌が貪欲に深く絡み合ってその合間に吐息が漏れる。

今の僕には拒みもせず、あわせることもなく、ただなされるがままにされていた。

すると姉から唇を離される。

「・・・愛葵・・・私を抱いて・・・??」

姉が真っ暗な部屋の中で荒い息遣いを絡ませてそう呟く。

「・・・いや・・・」

僕の言葉に姉が瞳を大きくさせていた。
実際、驚いているのは僕の方だと思う。

無意識に紡がれる言葉。
止めることはできない。
僕の本心からくる言葉だから・・・

「・・・いやだ・・・おねえちゃん、どうしてこんなことさせるの・・・?どうしてぼくをじゆうにさせてくれないの・・・??」


姉に叩かれた片方の頬から再び痛みを感じ始めた。


流れてくる涙の意味、誰か教えてください・・・

①心の距離→肉体だけの繋がりを持つ少年に密かな恋心を抱く少女の話。(R18) 公開延期
②君の瞳に映るもの→進路で悩む少年と全盲の少女の恋の話。
③落款→実の姉に監禁され、暗い世界だけを見てきた少年がみた外の世界とは・・・??(R18)
④堕ちた果実→吸血鬼となってしまった少年とその彼女の悲しい話。
⑤ホラーストーリーズ→少女が案内する恐怖の世界。







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02'09(Thu) 短編小説:落款―5
倉澤愛葵:クラサワアキ・・・12歳。姉の異常な愛情のせいで小学校にもいけず、孤独な監禁生活を送っている。
倉澤愛遊:クラサワアユ・・・17歳。実の弟・愛葵を溺愛するあまり、自由のない監禁生活をさせる。愛葵の子供を妊娠中。
空野未来:カラノミライ・・・14歳。監禁生活を送る愛葵が部屋の小さな窓を通して出会った大阪弁の少年。

「・・・」

今日も机の上で少しかかとを少し浮かせながら立って、柵が張られている小さな窓から、外を眺めていた。
小さな窓を覗くのは憧れてやまない大きく広がる外の世界を見るためでもあったけど、本当の目的はまた別にある。

しばらくボーっと外を眺めていると、遠くの方から少しすつ、足音が聞こえてきた。

僕は聞こえている足音の音が大きくなっていくうちに、その足音がこちらに向かってきているものだと分かると瞳を輝かせられずにはいられなかった。

「おはようさん、あき」

「・・・みらい!!」

僕は自分の視界に映る家の囲いの方から声が耳に入ると、そっちの方に向かって声をかける。
すると、制服を着た男の子が身軽に家の囲いによじ登ってきた。

男の子―未来はよじ登ってきた囲いの上に座ると、小さな窓の向こうの僕にニッコリと笑って、腕をズイッと伸ばしてピースをしてくる。
笑顔とピースを送ってきてくれる未来に、僕も笑顔を送る。

「どうや?今日も俺の塀登りはルパン並みに上手かったやろ??」

「うん!るぱん?よりじょうずだったよ!!きっと!!!」

「せやろ??名付けて”秘儀・ルパン登り”やで!!俺も怪盗になれるかもしらへんなぁ。」

「かいとう・・・??それってゆうめいになれるの・・・??」

「おぉ!ニュースとか、テレビとかに取り上げられるさかいに、世間で騒がれんで!!
あの・・・アレや!指名手配犯やぁ。言われて交番とか駅前の掲示板に貼られさけ、そっちでも目にするで・・・って!そないなことになったらあかんやん!!」

「フフッ、みらい・・・おかしいよ・・・それ・・・」

僕は笑ってしまっていて、声と肩が震えてしまっていた。
そんな僕を見た未来の瞳が、狩る獲物を定めたかのように光る。

「これぞ”秘儀・1人突っ込み”や。”ツッコミ”やなくて”突っ込み”なんがポイントや。」

「よく・・・わからないょ・・・」

未来のテンポのいい言葉に僕はお腹がよじれるくらい笑ってた。
そんな僕を見た未来は嬉しそうに笑っていた。

―――未来と初めて会って友達になったあの日から、未来は毎日朝になれば、僕に顔を見せに来てくれる。

それが嬉しくて、僕は朝がくるのをいつも楽しみにしていた。

”未来”という存在は僕の中で確実にどんどん大きくなっていく・・・

「なぁ。あき、聞いて!俺今日で学校2週間休んだで!!立派な不良息子になってしもうたわー」

「・・・ふりょうってわるいことでしょ?僕知ってるよ、でもみらいはわるくないよ??」

「・・・そうか・・・あきはええ事言うなぁ。流石俺の息子!お母ちゃん感激や・・・うぅっ!!」

未来はそう言うと掌で瞳を覆って泣きまねをする。
僕はその未来の言葉に少し止まってしまった。

「・・・どないしたんや、あき・・・??」

「・・・みらいは、ぼくのおかあさん・・・??」

『流石俺の息子!お母ちゃん感激や・・・』
その未来の言葉が僕の頭の中で回っていた。

「・・・そや、あきはお母さんもおらへんし、姉ちゃんがあないなこっちゃやろ?・・・せやさけ俺があきのお母さんになったろうかなぁーって。
やから、あき。お母さんにはめっちゃ甘えてもええんやで??・・・なんて思ったりして!!あはははって・・・・・・・・・・・・・・・・・・アレ?なんやこの長い沈黙・・・」

「・・・とう・・・」

「・・・へ??」

「・・・みらい、ありがとう・・・」

「・・・あき・・・??」

”お母さん”なんて温かいの久し振りだよ・・・

『愛葵・・・愛葵・・・』

―――それは、失った時から長い間触れられなかった存在

―――いつも微笑みながら僕の名前を何度も呼んでくれた大好きだった人・・・

頬に温かいものが流れ伝っていくのを感じる。

僕は知らないうちに頬に1筋の涙を流していた。

未来の言葉はいつも温かくて、優しくて、僕の心を満たしてくれる。
ねぇ、未来、だから僕は君という存在に惹かれていくんだよ・・・??

「みらいが・・・ぼくのおかあさんなら・・・さいこうだね・・・」

「・・・やろ?あーあ、冗談のつもりが、本気になってしもうたな。」

未来はそう言うと優しく微笑みながら腕を伸ばし、窓の柵の間から僕の頭を優しく撫でてくれた。

その時の未来の顔は、昔見た記憶の中のお母さんと重なって見えて、少し胸が切なくなった。

「泣き虫はあかんで。男やろ?強ぉならんなんのになぁ。」

未来はそう言うと、意地悪そうな笑みを浮かべて僕の片方の頬を軽く抓ってきた。
今まで泣いていたはずの僕だったけど、未来の行動に少しムッとしてしまい、出てくる涙も止まってしまった。

「なっ、なにふるんらよ~(なっ、なにするんだよ~)」

「そんなしかめっ面してるからやで!!」

未来は僕の頬を抓んだまま笑顔を絶やさずに見せていた。
未来はいつも僕を勇気付けてくれる・・・

「・・・うん、ごめん・・・」

僕はまた瞳に大粒の涙を溜めてしまった。

「おいおいーまた泣くんかー、お前??泣いてばっかりやとその可愛い顔が台無しやで・・・??」

「もう・・・なかないよ・・・っ」

僕は今にも瞳から零れ落ちそうな涙を指で拭ううと未来に笑顔を向ける。
そうすると未来も僕に笑顔を向けてくれる。

「・・・ちょっと、待ってよ!ねぇ、愛遊・・・学校やめるって本当なの・・・??」

「うん、ホント。だって私のお腹の中に子供いるんだよ?そんな状態で学校なんて通ってられないでしょう??」

未来と微笑み合う僕に女の子の声が耳に入ってくる。
しかも何処か聞き覚えのある・・・

「子供・・・!?えっ・・・それってホントなの??」

「うん、ホント。そんなタチの悪い嘘付かないわよ、私・・・」

姿は見えない・・・だけど声は大きくなってくる。
だけど聞き覚えがある。

懐かしくはないはずだ。
いつも聞いている声なのだから・・・

知らないうちに僕の顔から笑顔が消えていて、少し表情を強張らせていた。
それを心配した未来が僕の顔を覗きこみにくる。

「え・・・誰の子供なの!?ねぇ・・・愛遊・・・」


ドクン


―――愛遊

その名前を聞いた瞬間、僕の心臓が大きく脈打つ。

それは紛れもない、僕を真っ暗な世界に閉じ込めている張本人・・・

姉だ・・・

無意識に僕の身体が震えだす。
それと同時に僕の頭の中で警告音が五月蝿く鳴り響く。

だめだ・・・姉に未来といる所を見られては・・・

無意識にその言葉がぐるぐると廻る。

「・・・みらい・・・ここからはなれて・・・」

僕は未来に小さく震える声で静かにそう告げる。

「・・・えっ?なんやて・・・??」

でも僕の声が小さすぎるらしく未来にの耳にはちゃんと届かなかったのか未来は首を傾げる。

―――ダメダ・・・アイツガ気付イチャウヨ・・・

―――気ヲツケナキャ、マタ光ガ見エナクナルヨ・・・??

「・・・愛葵・・・??」

「・・・誰の子供って・・・愛してる人の子供しかないじゃない・・・」

その時、未来の声に別の声が重なった。
それはさっきまで耳にしていた声よりもより近くで聞こえる。

「・・・ねぇ、愛葵・・・何しているの??」

僕の視界の中には塀の上に登っている未来の下でもう1人の女の子と並んで、僕にニッコリと微笑む姉の姿が入る。

その微笑みから優しさなんてものは感じられず、代わりに恐怖を感じさせるものだった。


―――ダカラ気ヲツケナキャイケナカッタノニ・・・

①心の距離→肉体だけの繋がりを持つ少年に密かな恋心を抱く少女の話。(R18) 公開延期
②君の瞳に映るもの→進路で悩む少年と全盲の少女の恋の話。
③落款→実の姉に監禁され、暗い世界だけを見てきた少年がみた外の世界とは・・・??(R18)
④堕ちた果実→吸血鬼となってしまった少年とその彼女の悲しい話。
⑤ホラーストーリーズ→少女が案内する恐怖の世界。







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02'06(Mon) 短編小説:落款―4
倉澤愛葵:クラサワアキ・・・12歳。姉の異常な愛情のせいで小学校にもいけず、孤独な監禁生活を送っている。
倉澤愛遊:クラサワアユ・・・17歳。実の弟・愛葵を溺愛するあまり、自由のない監禁生活をさせる。愛葵の子供を妊娠中。
空野未来:カラノミライ・・・14歳。監禁生活を送る愛葵が部屋の小さな窓を通して出会った少年。


未来・・・

それは、姉に監禁されて以来、初めて出来た”友達”
そして僕の閉ざされた暗い世界に射しこんだ光に満ちた希望という名の”未来”・・・

「あきって女の子みたいやなぁー・・・」

「・・・そう・・・??」

「おぉ、なんかこっからみたらやたら色白いし、瞳ぇ大きいし、細っちぃし、詐欺やでこれ。」

「・・・??」

僕は家の囲いに登って座り込みながら僕の顔をマジマジと見てくる未来に首を傾げる。

「あき!お前何歳や!!」

「えっ・・・ぼく12さい。しょうがっこう6ねんせい」

「おっ、じゃぁ俺13歳やから、俺の勝ちやなー」

そう言うと未来は、自分を指差して少し嬉しそうな顔をして笑っていた。
僕の中の未来の第1印象は”よく笑顔をみせる人”だった。

「・・・なぁあき、俺ってなんでこんな時間に学校に行かんと何しとんのやろなぁ。」

「・・・??」

未来はそう言うと天に広がる青空を見上げる。
そして青空から僕の顔へと視線を移し、僕と瞳が合うとニッコリと笑みを向けてきた。

ほら、また笑った。
君の笑顔は耐えることなく、僕に向けてきてくれる。
僕はそれが嬉しいんだ・・・

「・・・俺さぁ、つい最近大阪から転校してきたんやで。せやけど、東京の人間とは中々馴染めやんくてな・・・こうやって学校さぼっとんねん。」

「・・・てんこう・・・?なぁにそれ・・・」

「・・・お前12歳の癖に、そないなことも知らんかったんか・・・転校って今まで通ってた学校から都合で他の学校に行くことやで?分かった??」

「うん。・・・でもなんで、てんこうしたの??」

「うーん・・・やっぱり1番は親の離婚やな。」

「・・・りこん・・・??」

「お前離婚も知らへんのか・・・」

「うん・・・」

僕が頷くと未来はふぅと溜息を吐く。
学校にも行かず、6年もこんな生活している無知な僕に少し呆れているのだろうか・・・

「離婚ってのはなぁ、お父さんとお母さんの間に愛がなくなってしもうて、夫婦の縁を切るんや。俺の親は相当仲悪かったからなー・・・まぁしゃぁないというか・・・そないなもんや。」

「ふーん・・・でもぼくのおとうさんとおかあさんはなかよかったよ??」

「・・・そうか。まぁ人それぞれっちゅうこっちゃな。」

未来はそう言うと哀しい顔を見せずに変わりに苦笑いを見せる。

「・・・でもね、しんじゃったんだ、ずっとまえに。」

そう言うと未来の眉がピクリと動き、表情が変わった。
僕は未来の顔を見ながら更に言葉を吐き続ける。

「おとうさんとおかあさんがしんじゃって、ぼくは・・・」

「・・・あき・・・??」

「ぼくは、おねえちゃんと2りでくらしてきたんだ。おとうさんとおかあさんがいないのはすごくさみしくてないてたけど、ぼくにはおねえちゃんがいつもいてくれたから、ぼくだってなくことをやめれたんだ。
・・・でもあるひ、おねえちゃんはぼくをこのへやにとじこめたんだ!!
ぼくからそとのせかいとひかりとあかるいみらいをうばったんだ!!」

柵を握る手に力が篭り始める。
手が怒りで震え始めてきてる。

「ぼくはそとをあるきたい!そとをあるいてたいようのひかりをいっぱいあびたいのに、おねえちゃんはそれをゆるさないんだ!!
ぼくは、おねえちゃんがもとめるからいっぱいいっぱいからだだってあげたし、だいてあげるのに、ぼくがもとめるものはまったくくれないんだ!
それどころか、うばっていくばかりで、ここから1どもだしてくれない!!
しかもこんどはぼくのこどもができたっていってまた、ここにしばりつけるつもりなん・・・」

「もう言わんでええ!!」

僕の開いた口は動きを止まらなかった。
まるで蛇口を回して、水を出すように・・・何かにおされるように言葉が溢れ出す。

だけど未来の大きな一言で、嘘のように止まった。
それは蛇口をひねって、水を止めたかのように・・・未来の一言で我に返り、感情的になった自分の言葉を止めた。

「・・・もういいから・・・もう言わんでいいから・・・」

そう言った未来の顔は哀しそうだった。
自分の親の話をした時には見せなかった哀しい顔・・・

未来のその顔を見ていると何故か僕の心が締め付けられるように痛かった。
いつもの発作からくるようなものでなく、何か違うものから・・・

「・・・ごっごめん・・・ぼく、つい・・・」

「謝らんでええから。・・・そうか、今まで辛い思いしてきたんか・・・今まで心ン中で自分が1番不幸て思ってたことがアホらしくなってきたわ・・・」

未来はそう言うと少し顔して笑った。

・・・未来は、どんな表情をしていても笑顔を見せている。
今はその笑顔が少し辛く感じる。

「・・・あき、お前ここから出えへんか?お前の話聞いてる限り、なんかよぉ知らんけど、お前の姉ちゃん危ないぞ・・・」

未来の言葉に僕を首を数回横に振る。

「・・・ごめんね、みらい。ぼくはここからでれないよ・・・」

僕は少し虚ろな瞳をして、窓の柵を握り締める。

「・・・そうか、じゃぁ俺、これから毎日ここに来るわ。」

僕は未来の言葉に瞳を大きく開く。

「また・・・そないに驚かいでもええやろ?それに俺等今日から友達になったっんやろ??」

「・・・うん。」

「せやから、あきがそっから出れへんのやったら毎日ココで一緒に話そら。」

未来の言葉に大きく頷く。

「はい。じゃぁ決定。明日の朝から楽しみにしとけよー、俺学校サボってまで来るからな。」

この時、友達・・・いや、”未来”という存在を大きく感じた。


未来は、僕にとってこれこれから先、大きく影響を与えていく存在だという事を僕はこの時既に分かっていたのかもしれない・・・。







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02'05(Sun) 短編小説:落款―3
倉澤愛葵:クラサワアキ・・・12歳。姉の異常な愛情のせいで小学校にもいけず、孤独な監禁生活を送っている。
倉澤愛遊:クラサワアユ・・・17歳。実の弟・愛葵を溺愛するあまり、自由のない監禁生活をさせる。愛葵の子供を妊娠中。
空野未来:カラノミライ・・・14歳。監禁生活を送る愛葵が部屋の小さな窓を通して出会った少年。


「・・・葵、・・・あき・・・愛葵・・・」

僕は上から聞こえてくる声に少しずつ意識をはっきりさせていき、重たい瞼を開いていく。
開いた僕の瞳には随分とにこやかな制服姿の姉が大きく映る。

「あはよう、愛葵。」

「・・・うん、おはようおねえちゃん・・・」

にっこりと僕に向かって微笑んでくる姉に、僕もまだはっきりと意識のないまま微笑み返してみる。

「愛葵、私今から学校あるから行ってくるけど、今日もいい子にこの部屋で待っててね・・・??」

「・・・うん」

姉の言葉に無言で頷くと、姉は僕の頭をくしゃくしゃっと撫でる。

「愛葵はいい子ね・・・」

姉はそう言うと僕を抱きしめ、頬に口付けを送ってくる。
姉が頬から唇を離すと、頬に吐息がかかって少しくすぐったかった。

「・・・そういえば、愛葵に聞いて欲しい事があるの・・・」

姉はそう言うと、ベッドに座りっぱなしだった僕の隣に座ると、いつにない笑顔で僕の顔を見つめると、自分のお腹に手を当てていた。

「・・・私、愛葵の子供身籠ってるみたいなの・・・」

そう言った姉はまるで聖母のような優しくて、美しい笑みを浮かべていた。
まるで実の弟を監禁させているとは感じ取れないほどに・・・

姉の言葉に、ろくに小学校へもいって勉強していない無知な僕は首を傾げる。

「・・・こ、ども・・・??」

「そうよ、私と愛葵の赤ちゃん。今、ちゃんとココにいるのよ。」

姉はそう言うと僕の手首を掴み、それをいままで自分が手を当てていた、自分のお腹へと持っていき、僕にお腹を触らす。

「ぼくと、おねえちゃんの・・・あかちゃん・・・?」

「うん。肉親同士の子供は障害が多いって聞くけど、私と愛葵の子供だもん、きっとすごく可愛いに決まっているわ・・・」

姉はそう言うと僕の頬に手を当ててきた。

「・・・じゃぁぼくは”おにいちゃん”になるの・・・?」

僕はそう聞くと、姉がクスっと声を漏らして笑うと首を横に振った。

「違うわ。12歳の愛葵にはまだ早いけど、この子の”お父さん”になるの。そして私が”お母さん”」

「ぼくが、おとうさん・・・??」

僕がそう言うと、姉は再び僕を抱きしめてきた。

「・・・そうよ、だから2人でこの子を一生懸命育てましょう?・・・ずっとこの家で・・・」

―――・・・ずっとこの家で・・・

僕はその言葉を聞いたとき、胸に不快感が湧いたのを感じた・・・
この人は僕をここから出さない気だ・・・
そう思った。

ただ、虚しさが心の中に広がっていく。

自由を奪われていく虚しさ・・・

「・・・じゃぁ、行ってくるね、今日もいい子にしててね。」

姉はそう言うと、僕を抱きしめていた腕の力を緩め、唇に触れるだけの軽いキスをしてくる。
そして、名残惜しそうに僕を見つめると、ドアを開け、この薄暗い部屋から出て行った。

また暗い世界に独りっきりになった僕は、姉がこの部屋の鍵を外側からかける音を耳にする。
何度も聞きなれたはずなのに、この音を聞く度に心が虚無感と恐怖感で満たされてしまう。

―――ドクン

僕の心臓が大きく脈打つ。
胸が苦しくて痛い。

「・・・っ、はぁ、はぁ・・・だい、じょうぶ・・・」

僕は息をするのも苦しい胸を押さえ、痛みを絶える。
いつもこうだ。
姉がこの部屋の鍵をかける音を聞くたびに虚無感と恐怖感でいっぱいになった僕はそれらに圧迫されて、心臓が苦しみ、痛みだす。

・・・だいじょうぶ、いつものことだから
僕は自分にそう言い聞かせて乱れた息を整えていく。

暫らくして胸の苦しさがやっと収まると、床に散らばってしまっている服を集めると、それを着ていく。

「・・・だいじょうぶ・・・いつか・・・」

僕はギュッと膝を抱え、天井を見上げる。
ふっと僕の視界に、部屋に1つだけある唯一光が差し込む鉄の柵で囲まれた小さな窓が入る。

「・・・まど・・・ひがさしてるからきょうは、はれてるのかな・・・」

僕はそう一言呟いてみると、無性に窓の外を見たくなってきた。

僕は部屋中を見渡してみる。
部屋にはベッドとこの部屋専用の小さなシャワールームに繋がる扉、そして部屋の隅っこに少しアンティークな机と椅子があった。

僕は立ち上がると、部屋の隅に置かれている机を窓の下まで運び、机の上に恐る恐る乗ってみる。

机の上に乗り、窓を開けた僕の視界に入ったのは、柵がはられている窓の外で広がる太陽の光が眩しい澄んだ蒼が広がった空だった。

「わぁ、きれい・・・」

僕は6年越しに見た青空にしばらく瞳を輝かせて魅入っていた。
思わず柵の隙間から手を伸ばして、自分の掌と青空に昇っている太陽とを重ねる。

「・・・ひさしぶりのたいようのひかり・・・」

「・・・何してんのや?」

僕は突然聞こえてきた声に、肩をビクつかせ、きょろきょろと声の聞こえた方を捜す。

「おーい、ココや、ココ!!」

すると下のほうからひらひらと手を振っているのがちらちらと見えたから、そっちの方へ視線を移す。

僕の視線の先には重そうな鞄を持った学生服を着た男の子がいた。
どうやら僕は、久し振りの青空にすっかり夢中だったらしくて、男の子の姿に気がつかなかったらしい。

「君さ、さっきから何してんの?窓から手ぇら伸ばして・・・」

確かに瞳を輝かせて窓から手を伸ばしている光景は、他の人から見たら不審かもしれない・・・
男の子は不思議そうな顔をして僕を見る。
僕にとって男の子は、監禁生活以来に会った姉以外の人間で、どう接すればいいのか分からなくなり、思わず顔を逸らしてしまう。

「・・・ひっ、ひさしぶりのそら、きれいだったからみてた・・・」

「・・・へぇー」

男の子が僕に向けてくる視線がやけに痛かった。

―――ダンッ

男の子の方から少し鈍い音が聞こえたので、恐る恐る男の子がいた方に視線を向けていくと、男の子との距離がさっきより近くなっていて思わず驚きの声を上げてしまった。

「なんや、ただ家の囲いに登ってきただけやないか。そないに驚くこったないやろー、傷心モンやぁ。」

男の子は僕のキョトンとした顔を見るとケラケラと可笑しそうに笑っていた。

「わぁ、アンタ可愛らしい女の子やと思っとったけど、よぉ見たら男の子やなぁ。」

「・・・え・・・ぼっぼくはおとこだよっ!」

僕は失礼な言葉に少し顔を赤くする。

「なんや、そないに怒らいでもええやろ。人間誰にでも失敗はあるもんや。」

相変らずへらへらしている男の子に僕は眉をしかめる。

「・・・君結構おもろいな、俺と友達にならへんか??」

「・・・えっ・・・」

僕は男の子の言葉に瞳を大きく開き吃驚する。

―――友達・・・
その言葉が大きく僕の心に響く。
その響きは決して悪い響きではなく、どこか穴が開いていた僕の心を満たして、胸が熱くなっていく。

「俺は空に野原の野に未来って書いて空野未来(カラノミライ)や。」

「み、みらい・・・??」

未来・・・
その名前は僕を不思議な思いにさせていく。

―――君ハ僕ノ未来ヲ明ルク照ラシテクレル存在・・・??

「そや、んで自分の名前は??」

「え・・・?」

「だから、君の名前や。」

「あっ・・・ぼくは、くらさわ・・・あき・・・」

「あきか・・・なんやええ響きの名前やな。名前教えてくれたっちゅうことは友達になってくれんのか??」

「・・・・・・・・・うん」

僕は嬉しさで赤くなった顔を隠すように少し俯く。
そんな僕を見て未来はまた可笑しく笑うと、柵を掴んでいた僕の手を取る。

そして未来は、僕の手を自分の掌に重ねるとギュッと握ってくれた。
僕は久し振りに感じる姉以外の人間の体温の温かさに吃驚するも、人との触れ合いに嬉しさが溢れ出してくる。

「じゃぁこれからもよろしゅうな、あき。」

「うっうん、みらい!!」

僕はそう言うと初めて未来に笑顔を見せた。
いつも姉に向けている作り物の笑顔じゃなくて、心の嬉しさや喜びからくる笑顔・・・


未来との出会いが、僕に大きな影響を与えるなんてこの時は予想もしていなかった。


だけど、確実に動き始めていたんだ・・・







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02'04(Sat) 短編小説:落款―2(R18)
物凄くヤバイです。R18です。
・監禁
・近親同士の性的接触
・性的描写(18禁)
以下の単語に不快を感じる方は閲覧を控えてください。責任は取れませんので・・・
単語を見ても大丈夫、むしろ興味があるこの作品を見た後でも月観のことは軽蔑しないと誓える。という方だけ反転して閲覧してください。


倉澤愛葵:クラサワアキ・・・12歳。姉の異常な愛情のせいで小学校にもいけず、孤独な監禁生活を送っている。
倉澤愛遊:クラサワアユ・・・17歳。実の弟・愛葵を溺愛するあまり、自由のない監禁生活をさせる。
空野未来:カラノミライ・・・14歳。監禁生活を送る愛葵が部屋の小さな窓を通して出会った少年。


時々姉の「愛してる」の言葉が分からなくなってくる。

どうして?

ぼくのこと「あいしてる」んでしょ?

じゃぁ、なんでこんなくらいせかいにぼくをとじこめちゃうの・・・

ぼくをあいしてくれてるならぼくをここからかいほうしてよ・・・

だけどそれが故に、姉が僕を閉じ込めているんだ。

姉の拘束が苦しい。

姉の監禁が苦しい。

姉の異常な愛情が苦しい。

・・・自由が欲しい。


―――おねえちゃん、ぼくはじゆうがほしいよ・・・



「・・・愛葵、」

姉はそう一言呟くと、僕の少し汗ばんだ髪を優しく撫でる。
そしてそっと抱きしめてくる。

互いに曝け出したままの姿で肌を密着させると、何故かとても温かくて、身体を重ねるよりも心地よく感じてしまう。

「愛してる・・・」

姉は唇を僕の耳元に近づけるとそう呟いた。
その言葉が姉の口から吐息がかかって、甘く紡がれると姉は僕を抱きしめている腕を強め、耳朶を舌で器用に舐めてきた。

「・・・っ・・・お、ねえちゃ・・・??」

姉の突発的な行動に僕は肩をビクつかせ、熱いと息が混じった声を漏らす。

「何も言わないで・・・」

姉はそう言うと、僕の口元に自分の人差し指を置いてきた。
僕の口は姉に人差し指を置かれると、魔法がかかったかのように動かなくなってしまった。
だけどこんな状況下で声を出すなと言われても自然と喉の先まで声があがってくる。

「・・・んんっ・・・」

僕は姉の静止も聞けず、吐息混じった普段より高い声を出す。
高い声をだしていくと同時に、段々と頬が熱くなってくるのを感じる。

そうしているうちに、僕の口元にあった姉の人差し指を立てた指が、僕の下半身へと降りてくる。

「・・・っあぁ!!」

姉の手が下半身に下りてきたかと思うと、僕のソレを掴むと指を巧みに動かし、愛撫してくる。
僕は姉に暫らくの間抵抗できず、されるがままにされていた。

「うっ・・・おねっ・・・ちゃん・・・やめ・・・」

僕はやっとの思いで抵抗の言葉を上げる。
が、姉の指の動きは全く止まず、僕は姉の腕を力なく掴む。

「・・・ねぇ、やめて・・・っ!!」

「愛葵・・・気持ちいい??」

姉の言葉に僕はうん。ともすん。とも言わず、首を縦にも横にも振らずに、声を上げながら、大きくなってくる姉が与えてくる快楽と戦っていた。

「・・・私、自分の手で愛葵に感じて欲しいの・・・」

その言葉に、僕は少し虚ろになってきた瞳で姉の顔を映し出す。
姉は、少し歓喜を孕んだような瞳で微笑んでいた。

「・・・ねぇ、我慢できなくなったらまた私に差し込んで、出してもいいのよ・・・??」

確かに姉に触られているのが大きくなってきている。
今にも吐き出しそうな寸前だった。

「愛葵・・・きてもいいのよ?」

姉が真剣な面持ちで、僕の瞳を見つめてくる。

「・・・」

我慢しきれなくなってしまった僕は姉に抱きしめられている腕を解き、姉から身体を離すと、姉の上に覆いかぶさり、姉の足を広げる。

「・・・い、いの・・・??」

僕の言葉に姉は少し顔を赤くさせ、うっすらと笑みを浮かべると、首を縦に振った。

「いいよ・・・」

姉が首を立てに振ったのを確認すると、僕は1本の指を姉の中心部に指を近づけていった・・・

僕が指を入れた瞬間、姉が小さな呻き声を上げる。
そして、さっき姉が僕にやったようにナカで指を動かす。

そうすると、姉の唇からでてくる声が甲高い喘ぎ声になり、頬を紅潮させてソコからは少しずつ蜜が溢れ出す。
僕は「早く楽になりたい」という気持ちが先走って、姉を濡らすのに一生懸命だった。

そして適度に濡れてきたのを感じると、姉の中心部から指を抜き、指の変わりに姉の指で大きくなってしまっているソレを姉の中心部の中へと進めていく。

「・・・っあぁあ!!」

僕が段々と姉のナカに進んでいくと、姉が瞳に涙を溜めながら声を大きく上げる。
そして僕のが、姉のナカに完全に入ると、姉のナカに熱さも手伝ってか、腰も使わないのにナカにある僕のが脈打つ。

「・・・おねえっちゃん、ぼく・・・もうむりみた・・・」

そう言うと僕は意識を濁らせていった。
濁っていく意識の中、姉の高い悲鳴じみた声を聞いた。


僕ハコンナ事ヲシテ、一体何ガシタイノダロウカ・・・


①心の距離→肉体だけの繋がりを持つ少年に密かな恋心を抱く少女の話。(R18) 公開延期
②君の瞳に映るもの→進路で悩む少年と全盲の少女の恋の話。
③落款→実の姉に監禁され、暗い世界だけを見てきた少年がみた外の世界とは・・・??(R18)
④堕ちた果実→吸血鬼となってしまった少年とその彼女の悲しい話。
⑤補導少年(仮)→新米女警官といつも補導される不良少年の恋の話。







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01'30(Mon) 短編小説:落款―1(R18)
物凄くヤバイです。R18です。
・監禁
・近親同士の性的接触
・性的描写
以下の単語に不快を感じる方は閲覧を控えてください。責任は取れませんので・・・
単語を見ても大丈夫、興味があるこの作品を見た後でも月観のことは軽蔑しないと誓える。という方だけ反転して閲覧してください。


まだまだ子供の僕は何も分かってはいなかった。

ただ姉に、必要以上に大切にされているが故に、暗い世界を孤独に過ごすことを強要され

ずっと1人膝を抱えて暗い世界に沈んでいたんだ。

そして

ただ外の世界の空気をこの身体で感じたかっただけなんだ・・・

ただ外の世界を再びこの瞳に映したかっただけなんだ・・・


どんなことをしようとも、外に出たかったんだ



僕の暗闇の世界に一筋の光が差し込んできた。
暗闇に住む僕にはその光が眩しかった。
その光の中から1つの人影が現れる。
そして人影は僕の暗闇の世界へと入り込んでくる。

「・・・愛葵(あき)、ただいま・・・」

人影は暗闇の世界の隅っこに座っている僕の顔を見ると、ニッコリと優しげに微笑みかける。

「おねえちゃん・・・おかえりなさい・・・」

僕は笑顔を向けてきてくれる姉にぎこちなく微笑み返す。

姉は僕の微笑む顔を見ると、部屋の端に置かれているベッドの上に座り込む。

「・・・愛葵、ここに座って・・・」

姉はそう言うと太腿を軽く数回叩いて、そこへ座るように合図を送ってくる。
僕はそれに従い、姉の膝の上へと跨る。

「・・・愛葵、今日もいい子にここでお留守番してた??」

姉は後ろからギュッと僕を抱きしめにきた。
その抱擁が少し苦しかった。

「うん、いつもみたいに、ちゃんとずっとここにいたよ・・・??」

「・・・そう、やっぱり愛葵は偉いのね・・・」

姉はそう言うと僕の頭を優しく撫でてくれる。

「・・・ここにいるぼくはえらいの・・・??」

「ええ、愛葵は偉い子よ・・・??さすが私の弟ね、愛してるわ・・・」

「あいしてる・・・の??」

「そうよ、私は可愛いくて偉い愛葵を愛しているわ。だからココから出さないの・・・」

姉はそう言うと僕を力強く抱きしめてくる。

「愛葵はずっと私だけのモノなんだから・・・」

「・・・ぼくは、おねえちゃんのぼくなの??」

僕がその言葉を言うと、密着していた姉の身体が少しずつ離れていく。
姉は暫らく僕の顔を見つめ、自分の唇を僕の唇に重ねてきた。

それは触れるだけの軽いもので、どこか優しく感じた。

「・・・愛葵はずっと私のものよ?だから一生ここから出してあげない・・・」

姉はもう1度僕を抱きしめる。
そう言った彼女の言葉が僕に重く圧し掛かってきた。
彼女が僕から外の世界を奪ったんだ・・・

僕が6歳の時、僕達の両親が事故で死んだ。
取り残されてしまった僕と5歳年上の実の姉は、親戚の家に身を寄せるつもりだったのだか、姉がそれを断固として拒否し、
僕達2人は両親が残していった莫大な遺産で生活してきた。

だけど姉と2人で生活し始めてしばらくして、姉は僕に異常な執着を見せ始めた。

小学校へ行く事を禁じ、家からの外出を許されなくなり、牢屋のような部屋での生活を用いられた。
3年位前から肉体関係も要求され、今尚続いている。
だけど食事や、着替えや、入浴は許され、家の中では自由だった。
そんな生活がかれこれ5・6年続いている。

家だけの自由は嫌なんだ。
身も心も自由になりたい。解放されたい。
僕はこの姉に6年近くも外の世界を奪われ、外の世界に憧れている。

時々小さな窓から見える空を飛ぶ鳥にさえも憧れを抱いてしまう。

ぼくもあのとりのみたいにじゆうになりたい・・・

「・・・愛葵、愛葵は私を愛してくれてる・・・??」

「・・・うん、おねえちゃんはすきだよ?」

僕の答えはいつもこう。
愛してる?と聞かれると、いつも笑顔でうん。と言うだけ。
いや、それを言うしかない・・・

「・・・なら、今日も抱いてくれるわよね・・・?」

姉の言葉に僕はゆっくりと頷く。
いつもの事だ。もう慣れた。
そうするしかなかった。


真っ暗な部屋の中で、姉の甲高いほどの喘ぐ声と、2人の熱い吐息が交わる息遣い、聞いているだけでも耳を塞ぎたくなってくるような水音が聞こえる。

姉の敏感なところを触れると、姉のほの赤い唇から甘い声が紡ぎだされ、そこから半端ない量の蜜が溢れ出し、僕の指を濡らしていく。

「・・・んふぅ、ぃやぁ・・・あぁん!はぁ、はっ・・・あぁ!」

背中に回されていた姉の腕が突然僕の身体をこれほどになく締め付けてくる。

「・・・おね、えちゃん・・・??」

「っやぁ!・・・もう・・・ダメ、・・・愛葵が、欲し・・・」

姉は縋りつくような瞳で僕を見つめる。
僕は少し発汗させて、頬を高潮させている姉の顔をみて少しだけ微笑む。

「ほしい・・・の??」

僕の言葉に姉は数回縦に首を振る。
それを見た僕は、自身を姉のナカに進めていく。

「・・・っ!あぁあぁぁ!!」

「・・・おねえちゃん、がまんして・・・」

姉が悲鳴にも似た喘ぎ声をあげる。
僕はそんな姉を宥めるように髪を撫でる。

姉の撫でる髪からは柑橘系の甘酸っぱい薫りが僕の鼻をくすぐる。

「・・・っんくっ!!」

「・・・っ・・・」

正直、差し込む時って僕も辛い。
だけど姉が欲しがっているのだから、今更やめる訳にもいかなかった。
姉の欲しがっているものは与える。
それが僕自身でも・・・

そうやって僕はいつでも姉の言いなりになってしまっているんだ。

「・・・んくっ、あぁん……!!・・・ハァ、ハァ・・・」

姉のナカに完全に僕のが入ると、少し涙を浮かべながら痛みを絶えていた姉の息遣いが荒くなる。
僕の額を流れる汗が姉の頬へと流れ落ちていく。
姉の頬を伝っていく僕の汗が、涙のように見えてくる。

・・・いや、これは僕の汗だ・・・

「・・・動いて・・・」

「・・・おねえちゃん・・・?もう、うごくのっ・・・??」

僕の言葉に姉はコクンと大きく頷く。
姉の首の動きを見た僕は、ゆっくりと動き始める。

「・・・っ!んんっ!!・・・ァはぁ・・・」

僕が動くたびにベッドが軋む音が部屋に響いて、姉の身体も揺さぶり始める。
挿し抜きすると、何度も聞き慣れたはずのいやらしい音が耳を刺激して、思わず耳を塞ぎたくなってくる。

「あぁあ、愛・・葵・・・ぃ、愛し、てる・・・」

姉はそう一言喘ぐと、両手を僕の頬に添えて、思いっきり自分の方へと近づけ、唇同士を重ねる。
姉に重ねられた唇の間から、冷たい舌が僕の口内に侵入してきて、貪るように何度も角度を変えて、噛み付いてきそうな勢いで舌を絡ませてくる。

僕は突然の舌の侵入に驚くが、姉の舌を受け入れ、自分も自然に負けじと舌を絡み付けていた。

「・・・った・・・」

姉に舌を噛まれ、僕は小さな悲鳴を上げる。
だけどそんな事お構いなしに姉はさっきより舌を絡ませてくる。

互いに濃厚な口付けを交わしていくうちに、僕のは姉のナカで強く締め付けられていた。
少しずつ、その締め付けが苦しく感じてくる。

それは僕を離すまいとしている姉に、苦しんでいる僕のようだった。

「んっ・・・!!んんん・・・はッ、あ、愛葵・・・!!」

「・・・おねえ・・・ちゃん、ぼく、もうだめみたい・・・」

――――この生活に耐えていくのは・・・
・・・もうだめだよ、おねえちゃん・・・ぼく、じゆうになりたい・・・

「・・・やっっ!あぁああぁぁああぁぁ!!」

姉が叫び声にも似た声を上げると、瞳に溜めていた涙が頬を伝って流れていった。


その瞬間、僕は、自由になった。


①心の距離→肉体だけの繋がりを持つ少年に密かな恋心を抱く少女の話。(R18) 公開延期
②君の瞳に映るもの→進路で悩む少年と全盲の少女の恋の話。
③落款→実の姉に監禁され、暗い世界だけを見てきた少年がみた外の世界とは・・・??(R18)
④堕ちた果実→吸血鬼となってしまった少年とその彼女の悲しい話。
⑤ホラーストーリーズ→少女が案内する恐怖の世界。







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01'29(Sun) 短編集
メモメモ(´∀`)

短編集
①心の距離→肉体関係だけの繋がりを持つ少年に密かな恋心を抱く少女の話。(R18)
②君の瞳に映るもの→進路で悩む少年と全盲の少女の恋の話。
③落款→実の姉に監禁され、暗い世界だけを見てきた少年がみた外の世界とは・・・??(R18)
④堕ちた果実→吸血鬼となってしまった少年とその彼女の悲しい話。
⑤ホラーストーリーズ→少女が案内する恐怖の世界。

書きたいなぁーとオモタ。
追記するやも(´∀`)
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