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10'31(Mon) 偽りの悪魔~ハロウィンバージョン~
「トリック・オア・トリート!!お菓子くれなきゃイタズラしちゃうぞー!!」

小さい身体からは想像できないくらいのアイリスの大声に椅子に座っておとなしく読書していたクロスの美形と取れるまだ少年らしい顔がなんだ??と言わんばかりでアイリスを見ていた。

「えっ!!クロス様知らなかったんですか??今日はハロウィンで色んな人からお菓子もらえるひなんですよー」

「・・・ふーん・・・」

「ってゆうことで・・・クロス様!!お菓子くださいvv」

「えっ・・・そんなものはないよ・・・」

クロスは本を読みながら小さく笑う。

そんなクロスの態度にアイリスはブーっと頬を膨らます。

「なんでもいいので下さい。」

だがアイリスは意地が悪いのかまだクロスにお菓子をねだる。

「ないものはないよ・・・」

「もうほんと何でもいいですから下さい。」

「・・・頑固だなあ・・・」

クロスはアイリスの顔を見て苦笑する。

そして今まで読んでいた本を閉じ、机の上に置き席を立って部屋を後にする。

「・・・クロス様・・・??」

そのクロスの行動に初めは頭に?のマークを浮かべていたアイリスだか次第に不安の感情が芽生え始めた。

「・・・私ちょっとしつこすぎたかな・・・??」

  ガチャッ
 
ドアが開きそこにはクロスが部屋に戻ってきた。手には何か握っている

「しょうがないな・・・」

クロスはそういうとアイリスに掌を出すように指示し、そのアイリスの掌の上に自分の握っていたものを出した。

「クロス様・・・ってこれお金ですか!?」

アイリスはクロスが自分の掌に置いてくれたものを見て驚く。

それは待ち構えていたお菓子でなくお金だった。

「それでお菓子を買ってくるんだ・・・ついでに今晩の夕食も・・・」

「えっ・・・でも我侭なんですが・・・私、クロス様から直接お菓子もらいたいんです・・・。」

アイリスは上目遣いでクロスを見るとクロスは微笑んだ。

「なら君が買ってきたお菓子を私に渡してくれ。それで私が君に直接渡すから・・・。」

クロスがそういうとアイリスの顔に笑顔が戻りハイッ!!と大きな声をあげてそのまま大急ぎで家を飛び出していった。

そうしてクロスは2人暮らしとしては充分に広すぎる家に1人取り残された。

「・・・ハロウィンかぁ・・・」

そういうとクロスは何を思ったのか1人小さく笑っていた。




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10'31(Mon) In Despair~罪と罰~ 1
風が適度に吹いている闇夜・・・

今夜は月が綺麗に輝いている、けど星なんてものは一切見えない。

星なんかこの世に存在していたか・・・??

そんなこともたまに思ってしまう。

昔からよく言う

"星に願いを"――・・・

星に願えば願いが叶うのか・・・??

なら、存在するのかも分からない見えない星に願おう・・・

「オレをまだ殺さないでくれ・・・」

――――

プルルルルル

電話が呼び出し音を家中に響かせている。

しかし鳴り響く呼び出し音はしばらくして止まる。

さっきまで響いていた呼び出し音の代わりに可愛らしい高い声の少女の声が聞こえてきた。

「はい。・・・あっ!!お義父さん!?」

少女は連絡してきた相手が分かると左右が青と赤と違う色の大きな瞳を更に大きく開き、とても美しい顔から嬉しそうな表情をみせた。

電話の向こうから男の声が聞こえてきた。

『あぁ、梓・・・元気だったか??』

男の言葉を聞くと梓は可愛らしい笑顔を見せた。

「うん。私はちゃんと元気してるけどお義父さんはあと3週間もそっちに居なきゃいけないんでしょう??そっちの方が心配だよ・・・」

梓は色素の薄い茶色の長さが内側だけが肩下とそのほとんどが腰上とまちまちな髪の毛先を指で巻き始めた。

『こっちも大丈夫だよ・・・疲れが相当たまってる事意外はね』

電話の向こうから聞こえるため息を聞くと梓はそれは気の毒だねと他人事のように笑う。

「分かったよ!!お義父さんが帰ってきたら、ちゃんとしたおいしいご飯作って食べさせてあげるからね!!」

『あぁ、そうして下さい。お願いします。』

梓は電話の男の哀願するような声を聞くとハイハイと言ってそれじゃぁと電話を切った。

そして窓の外から大きく見える月を眺めた。

「・・・綺麗だなぁ・・・よし、散歩しよう!!」

そうゆうと梓はすぐさま玄関に向かい少し変わった形のサンダルを履き一歩外に出た。

「・・・散歩くらいはいいよねぇ・・・」

ちらっと家の中を眺めながら少し声を潜めて言うと家を後にして月が輝く夜道駆け出していった。

梓はひとり夜道を鼻歌を奏でながら歩いている。

梓にとってあの家から抜け出してひとり気楽に外に出るという事はあまりなく、解放された気分になり、きがすごく楽になる。

梓はだいぶ歩き疲れたのかしばらくして

「・・・もう戻ろうかな・・・」

そういって今まで進んできた方向を変え家のほうに向かって歩こうとするした。

  ズルッ

梓は不思議な音が聞こえる方に振り返る。

しかし、周辺には電灯が1本しかなく周りの暗さであまり見えず何があるのか分からなかった。

「・・・気のせいかな・・・」

そういうとまた前を向いて歩き出そうとすると顔に何か冷たいのが落ちてきた。

「・・・うそ・・・雨・・・??」

少しずつ雨の降る量が増えてきた、その時。

  ドザッ

その音に梓は思わず後ろを振り向くと電灯の下に少年が倒れていた。

しかもその少年は白いシャツに夥しいほどの血を付けていて、倒れている少年の腹部の方から血が徐々に流れてきている。

「・・・え・・・っ!!」

梓は電灯の下雨に打たれて倒れている少年の方に駆け寄っていき、うつ伏せに倒れている少年を抱き起こした。

「ねぇ・・・大丈夫!?ねぇ・・・」

梓は少年に呼びかけても少年はピクリとも動かず、雨のせいだろうか少し冷たくなっていた。

まさか!!梓はそう思ったが抱き起こしている体の胸に自分の耳を当てる。

「・・・良かった・・・」

少年からはちゃんと心臓の音が聞こえている。

「・・・よし!!」

梓はそう言っうと少年の体を自分の背中に乗せ歩こうとしたが前になかなか進めなかった。

どんどん雨も強くなってきて2人の体はびしょびしょに濡れていた。

梓はふと生暖かいものが自分の服から伝わってくるのを感じ、自分の服を見ると真っ白のワンピースはとことどころ赤に染まっている。

少年の腹部から出る血は雨のせいか結構な量が流れていた。

「ごめん・・・絶対助けるから・・・待ってね・・・」

そう言って少年の右腕を自分の肩に乗せ頑張って進んでいく。

雨はどんどん勢いを増して降っていき

少年から流れる血の量も増えていく。

この人は今自分のすぐ横で死んでしまうのだろうか・・・

梓はそう思うと頬を少し温かい涙を伝う。

その涙はすぐに雨で洗い流されるが、梓の赤と青の大きな瞳からどんどん溢れてきた。

「絶対死なせないから・・・」

梓は強く降る雨の中少年の命を支えながら今は月が雨雲に隠れて見えない真っ暗な夜道を必死に歩いていた。



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10'30(Sun) In Despair 4
鉄骨の剥き出しになっている廃墟たちの群れの中に唯一ちゃんとした黒い高層ビルみたいな建物の前に瀬紫亜は建っていた。

そして建物の玄関に建つと相当厚いガラス張っているドアが瀬紫亜を中に導くように自動的に開いた。

建物に入った瀬紫亜の視界には、薄暗い世界が広がっていた。
その薄暗い建物の正面には10歳くらいにしか思えない、黒い服を着ている少年が立っていた。

「おかえりさない、瀬紫亜さん」

少年が瀬紫亜の顔を見てにっこりと笑った。

「・・・ぁあ、ノエルか・・・」

瀬紫亜は自分に微笑みかけてくるノエルのの姿を確認すると少し表情が和らいで、優しい顔になった。

「瀬紫亜さん・・・どうやら収穫はあったらしいですね」

瀬紫亜に服や頬についている夥しい血の量を見て苦笑いした。
もちろん瀬紫亜についている血は自分のものでなく、殺してきた男のものだ。

「それにしても瀬紫亜さんはいつにしても酷い人だなぁ・・・」

その言葉に瀬紫亜は少しだけ微笑む。

「それはお前も同じだろ」

「僕は瀬紫亜さんほどでは・・・」

瀬紫亜の言葉にノエルから苦笑いと少しのためらいの言葉が出た。

「・・・そういえば奴らはどうしているんだ・・・??」

「え・・・あぁ、魔婁さんは別の方へ、ジェイドさんは自室で寝てます。」

「・・・そうか・・・ん、どうした??」

瀬紫亜はずっと自分の顔を見つめているノエルの視線が気になり、自分もノエルの顔を見る。

「・・・瀬紫亜さん、今日はいい事あったんですね。」

ノエルの言葉に瀬紫亜は赤い大きな瞳を更に大きくさせて少し驚いたような顔を見せる。

「いや・・・瀬紫亜さんがいつもより柔らかい表情してるから・・・」

ノエルが瀬紫亜の驚いた顔に応えるように言う。
ノエルの言葉にすると瀬紫亜が少し微笑む。

「あぁ・・・任務中に結構気に入った奴がいて・・・」

瀬紫亜のその言葉を聞くとノエルの顔が少し明るくなった。

「へぇ、それは良かったじゃないですか。瀬紫亜さんが他人に興味を示すだなんて滅多にないことですよ??」

ノエルが瀬紫亜の顔を見てニコニコ笑う。

「あぁ・・・これからも楽しくなってきそうだ・・・」

瀬紫亜はそう言うとノエルを見て微笑む。
その微笑みからは、どこか狂気を感じような感じがしたノエルは、瀬紫亜に向けていた微笑みを少し強張らせた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

瀬名は自分の席に着きながら学校の教室の窓から空を何も考えずに眺めていた。

はやりいつ見ても空は灰色に濁っていた。

瀬名は生まれてこのかた青空なんて見たこともなかった。

だがこの学校の周辺の地域では治安や環境がいいのか、所々に1本ずつ木が生えており、高層ビルなど近代的なものを感じさせる建物が結構たくさん立ち並んでいる。

だたし、一歩この地域を出れば荒れ果てた無残な地が巡っているのだ。

そして今瀬名が今いる学校・・・

ここは高等学校なのだが生徒数などは瀬名がいる1年生は全体的に約50人くらいしかおらず年々入学してくる生徒も少なくなってきているので、この未来では高校も義務教育になっている。

「瀬ー名ーちゃん!!vv」

瀬名は前から大きく自分を呼ぶ声が聞こえたが、何事もなかったかのようにそのまま窓の外を眺める。

「瀬名ちゃん今日もいつもながら超美形少年で肌が白くてつやつやしてて綺麗だねvv
えーと・・・それにね、今日のTシャツのプリントの柄も素敵vvあっ・・・背ぇちょっとだけ伸びた??うーん・・・175cmくらいかなー??
えー・・・それといつもしてるペンダント結構カッコいいね!まぁ、瀬名ちゃんほどじゃないけど!!
それになんでいつもボタンとネクタイしないの??あっ!!そっか・・・瀬名ちゃんTシャツ好きだから瀬名ちゃんのカッコいいTシャツ皆に見せたいんだよねっ!それにネクタイとか瀬名ちゃんにはきついもんね!!えー・・・それと髪の毛今日もサラサラしてていいね・・・!!」

瀬名は五月蝿い声のする方向に振り返った。

すると自分の座っている机の前に1人のツインテールの少女が瀬名の机の上に肘をついて瀬名の顔をにこにこしながらと見ていた。

「おぉーー!!こっち向いた!!!」

少女は今まで見たことのない珍しい生き物を初めて見たかのような喜びを喜びをみせる。

「・・・」

瀬名はそんな事で大袈裟にはしゃぐ少女に、冷たい視線を贈った。

「うほっ!?もしかしてゆん瀬名ちゃんに見つめられてる??」

「・・・遊李・・・お前ウザイからどっかいけ・・・」

「だって瀬名ちゃんすんごい美少年でキレイでカッコよくてイケメンで美形なんだもん!だから好きー!!」

「・・・なにそれ・・・」

瀬名は冷たい視線で見てた遊李を視界からはずして再び濁っている空を眺め始めた。

「あぁーでもね、瀬名ちゃん??一応年上のゆんに"お前"とか"ウザイ"はいっちゃだめでしょう??ゆんだって瀬名ちゃんより3つも年上の18なんだからね」

しかし瀬名はそんな遊李の言葉を無視し、未だに空を眺めている。

「おっ!!瀬名ちゃんはゆんの言葉をシカトする気だなぁー??そんな瀬名ちゃんはお仕置きしちゃおー」

そういうと遊李は瀬名の顔を自分の方に向かせて瀬名の顔にどんどん自分を近づかせる・・・

だが瀬名は近づいてくる遊李の口を手で塞いでガタッと席から立つと遊李の口を塞いでいた手を遊李から離した。

「えー!!なんで??いいじゃんキスくらい!!減るもんじゃないのに!!」

遊李がブーと頬を膨らませて不機嫌そうな顔をして、席を立った瀬名を見上げる。

「・・・ウザッ・・・」

瀬名が冷ややかな瞳で遊李を睨み、見下すと机にかけていた鞄を取ってさっさと教室を出て行った。

遊李は瀬名が教室から出て行くのをただ呆然と見ているだけだったが、しばらくするとにんまりと笑みを浮かべ始めた。

「もう!瀬名ちゃんったら、恥ずかしがりやさんなのねぇ。まぁそこが可愛くて大好きなんだけどっ!!」

その時、廊下を歩いていた瀬名は背中に凍るような寒気を感じていた。



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10'30(Sun) In Despair 3
時代は今から500年後の未来。

文明はたくさん栄えているがその代償に絶滅していく動物が多くなってきて空を飛んでいる鳥は真っ黒な鴉しか見えない。

ニンゲンもあらゆる内戦や環境で確実に数が減ってきている。

ニンゲンが減っていくにつれ研究者達はあらゆる"モノ"を造っていく。

それは"ニンゲン"であって、確実に"ニンゲンでない"モノ。

ニンゲンより遥かに超えた恐ろしい力を持っている。

それが故にニンゲンはその力を恐れ、羨ましく思いそれらをバケモノと罵る。

私達は生まれたくてココに存在しているんじゃない。

あなた達ニンゲンに造られたんだろう。

造られたって私達は同じ"ニンゲン"だ。

要らない力を持ってしまっただけで後はあなた達と同じだ。

なのに何故自分達が生み出した私達に酷い仕打ちをするの。

どうしてそんなことするのに私達を造り出したの?

あなた達が必要とするから造られているんでしょ?

なのにあなた達に必要とされないならなら私達はどうしてここに・・・

それらは何故自分はここに生まれてきたのだろうかと嘆き

ニンゲンを襲い、

地を荒らし壊していく。

私もその恐怖を持って造られた"ニンゲン"だ。

昔からニンゲンから酷い目にあっていた・・・

私を見かける度に皆は私を傷つけていく。

石を投げたり、殴り、蹴り、切られ、嬲り犯してくる。

私が泣き叫んでも皆面白がって笑いながら私を傷つけていく。

私はあなた達に何もしてないでしょ??

なのになんでこんな酷い事をするの??

私が邪魔だから??

私が憎いから??

それとも私が怖いから??

・・・そう・・・

そんなに私に恐怖を抱いているというのなら

私はあなた達を望み通り恐怖に突き落としてあげる。

私はあなた達に復讐します。

あなた達の大切なものを壊してあげる。

友人・家族・恋人・命・あなた達の棲んでいる世界・・・

全部壊していきます。

誰も私を止められない。

ただ黙ってみているだけ。

ただ悲鳴を上げて泣いているだけ。

ただ私に命乞いするだけ。

ただ私に殺されていくだけ。

あなた達はこんな事をする私を酷いと思う??

でもこれはあなた達が私にしてきた事でしょう??

生き地獄を味わないだけ感謝しなさい。

それは死ぬことよりも凄く辛い・苦しい・悲しい・憎い。

私はそれをあなた達のおかげでじっくり味わってきた。

だからその分だけ強くなれた。

だからその分凄く美しく逞しく成長できた。

だからその分だけ復讐という感情に縋り付いて生きてこれた。

そうゆう所はあなた達に感謝しなきゃいかない・・・

残酷な死に様をさせてあげましょう・・・

それはここまでにさせてくれた私からあなた達への感謝の気持ち。

大っ嫌いなあなた達に贈る私のプレゼント。






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10'30(Sun) In Despair 2
空に浮かび上がる妖しく輝く月は一体何を観ているんだろうか・・・

「これでも俺、美形だ。って学校で騒がれてるんだけど・・・??」

「・・・言いたい事はそれだけか・・・??」

カチャ

血がたっぷり染みこんでいる刃を向けられる音が2人の間で不気味に響く。
だが瀬名は危険な状態というのに大分余裕の表情をしている。

「・・・オレを殺そうって??」

その言葉に瀬紫亜はニヤリと不敵な笑みを浮かべた。

「その他にあると思ってる・・・??」

「だけど刀相手じゃオレ・・・負けねぇーから・・・」

瀬名がそう言った瞬間素早く下にしゃがみ込み瀬紫亜の刀の刃から逃げるとベルトに刺していた己の刀を鞘から抜き滑り込んで後ろへ移動した。

瀬紫亜の首元に瀬名の刃が向けられる。

「これで正々堂々と殺り合えるだろ??」

瀬名は刀の刃で自分の右手首の動脈を軽く切って、自分の血を刃に落とす。
すると瀬名の持っている刀がドクンという音を立てて脈打つ。

その行動を見て瀬紫亜は目を細める。

「・・・貴様、世界政府の四大主・・・??」

「アンタだって反世界組織の"RooTs"・・・だろ??」

2人がその言葉を発したしばらくの間沈黙が空気を漂う。

そして瀬紫亜が2人の間で重く圧し掛かっていた沈黙を破る。

「・・・私とお前は敵同士ということだな。ならお互い心置きなく殺り合えるってことだな・・・」

瀬紫亜の言葉に瀬名はフッと微笑する。

「まぁ、そういう事・・・」

瀬名がそういった瞬間刀の交わりあう鈍い音が響いた。

すると瀬名の左頬から一筋の小さな切れ目が生じそこから血が少し滲んでいた。

「・・・左頬か・・・アンタって勿体無いよな、折角美人なのに毎日左頬にガーゼなんか貼っちゃって・・・オレもアンタみたいになんのか・・・」

瀬名はそう言うと、瀬紫亜の左頬に貼られているガーゼを見る。
瀬紫亜はいつも左頬に怪我をしているのかガーゼを貼っており、首や左腕には包帯、右手首には鎖のついた手錠らしき物をいつも身に付けている。

その姿はいつみても少し痛々しい。

「ハッ、その程度ならすぐ治るだろう?・・・だけど今から増える傷は治るどころか致命傷で死ぬかもな・・・」

また刀の交わる鈍い音が響き始まる。

瀬名は瀬紫亜から来る刃を軽々と交わしている。
瀬紫亜は瀬名から振り落とされる刃を己の刀でそれを防ぐ。

瀬名が振りかざした刃を自分の刀で跳ね返そうとした瞬間に見せた瀬紫亜の隙を瀬名は見逃さなかった。
その隙をついて、瀬名は自分の刀で瀬紫亜の手元から刀を払う。

瀬紫亜の刀は綺麗な弧を描きながら空中を舞い、ドンッという音を立てて瀬紫亜が殺した男の死体に突き刺さる。

ザンッ!!

男の死体に刺さった刀の音とは別の1つの大きな刀の音が闇夜に響く。

瀬紫亜の後ろには巨大な建物の落書きだらけの壁。
そして綺麗な顔のすぐ横には、刀が壁に突き刺さっており、瀬紫亜の金茶髪の髪が数本切り落ちていく。

そして瀬紫亜の真横で壁を突き刺している刀を持っているのは当然瀬名。

今の状況では瀬紫亜は圧倒的に不利だ。

「さぁどうする・・・??アンタすっげー不利だけど・・・??」

そう言うと瀬名は少し微笑みながら瀬紫亜に顔を近づける。
すると瀬紫亜から小さい笑声が生まれる。

その笑い声は更に大きくなり瀬紫亜の顔も歓喜の表情が現れた。
瀬名は瀬紫亜の様子に顔をしかめる。

「私をこんなに不利な状況にたたせたのは君が初めてだよ・・・瀬名。」

「へぇ・・・そりゃどうも。」

瀬紫亜の言葉に瀬名は口端をほんの少しだけ上げて、表面上だけの微笑み見せた。

「気に入った・・・瀬名・・・」

瀬紫亜はゆっくりと微笑むと、自分の手を瀬名の頬に添える。

そして瀬名の顔を自分の方へ引き寄せて互いの唇を重ねる。
瀬名は突発的な瀬紫亜の行動に少し驚いたがいつもの様に慌てた様子も見せず、冷静だった。

2人の間にはまた静寂が漂う。

そんなに長くないキスを終えると瀬紫亜は瀬名の唇をぺロリと舐めた。

「・・・けど残念だな。私はまだ充分に本気を出していない・・・。またこの戦いの続きをしたいが・・・」

そういうと瀬紫亜は瀬名と壁の間にするりと抜け、自分が殺した男の死体に刺さっている自分の刀を気味の悪い音を立てて引き抜き、また瀬名の元へと歩み寄る。

「今日は、気に入った瀬名のためにこのくらいで引き下がってあげる・・・でもまたこの続きを・・・」

そう言って瀬名の首に自分の腕を回しまた瀬名の唇を舐めると、暗くて孤独な闇夜の道へと姿を消していった。

その様子を瀬名はただ茫然と、黙ってみていた。

「・・・"続き"か・・・でも、そういえばアイツと学校で会うんだっけ・・・」

そう言うと瀬名は瀬紫亜が殺した無残な男の死体へと視線を移す。

「・・・これ、どうしよう」

まぁ、しょうがないか。と一言言うと、この時代ではそんなに珍しくはない変わった形の小さな携帯電話をズボンのポケットから取り出した。

「・・・にしても口なんか舐めとられた事なんかなかったかも・・・」

瀬名は空を見上げ、闇夜の中で孤独に浮かび上がる不気味に輝く月を大きな青い瞳に映した。




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10'29(Sat) In Despair 1
今夜は月が大きく綺麗に妖しく輝いている。

「こんなに月が不気味に奇妙な夜は何か起きそうだ・・・」

少年はそう暢気な事を言って微笑み、漆黒の髪を風になびかせて、大きな蒼い瞳に夜空に輝く月を映し、静寂が広がる暗い夜道を歩いていた。

ご機嫌なのだろうか・・・??
少年は鼻歌交じりでそのまま夜道を歩いていると、そう遠くない方向から話し声が聞こえてきた。

少年は聞こえてくる話し声に耳を傾ける。

「ぉ、おお願いだ・・・いのちだけは命だけ・・・ひっ・・・!ギャァァアアアァァァアアァァァアアァ!!!!!!!」

少年は耳にしていた話し声が悲鳴に変わったのを確認すると、悲鳴が聞こえた方向へと少し歩くスピードを速めて向かった。

そして建物の一角に辿り着く。

そこにはさっきの悲鳴の主だろう、男が身を八つ裂きにされて倒れてる
そしてその隣には男の死体を見下している少女がいた。

男を見下す少女は夥しい血を服や顔に付着させていた。

少年は残酷に映える少女の姿を見て、男を八つ裂きにした犯人と確信した。

少女は少年に気がついたのか、少年の方へと振り向く。
暗い闇夜に美しく光る大きな赤い瞳が魅力的だった。

「・・・誰だ??」

少女が少年を睨んだ。

「・・・あれ??君みたいな可愛い子がこんな事していいんだ・・・瀬紫亜さん?」

少年はフッと冷たく笑った。

瀬紫亜は名を呼ばれ不快な顔を見せる。
その表情は少しずつ、綺麗に光る赤い瞳を大きく開いて少し驚いたような顔をした。

「・・・瀬名」

瀬紫亜は自分の瞳の前にいるのが瀬名だとしるとより一層大きな瞳を細める。

「へぇ・・・学校で美人って騒がれてるアンタがこんな事してたんだー」

瀬名が死体に近づき、それを見てから瀬紫亜に冷ややかな視線を送る。

「しかも血塗れ・・・」

今まで口端を上げ、表面上だけ微笑んでいた瀬名の顔から少し苦痛な顔が浮かんだ。

「・・・どういうつもり?俺のカッコいい顔に傷でもついちゃったら嫌なんだけど??」

瀬名の首元にさっき男を殺した凶器と思われる血に濡れた刀が後数センチという所でとまっていた。



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10'29(Sat) In Despair 序章
この世界は腐りきってる・・・

落書きだらけの壁

鉄骨が剥き出しになってる廃墟

荒れ果てた地で血まみれで転がっている死体

天気なんか分からない灰色に染まっている空

不気味に赤く染まっている太陽

そして残酷無人なニンゲン

私はこの世界が大ッ嫌いだ

こんな汚い世界なんか壊れてしまえばいいんだ・・・

壊れていくのは尊いモノばかりだ・・・

この世界は思うように壊れてはいかない

私を"バケモノ"と詰ったちっぽけなニンゲンも

この世界が壊れないというのなら

私がこの世界を壊していこう

私の中にあるこの"破壊の力"はそのためにあるんだ

なら私は躊躇いなくその力を使って

この憎い世界を壊していこう・・・

この世界にいる汚いニンゲンも殺してやろう・・・

そのために私が存在しているのなら

私は喜んでそうしよう・・・

私は全てを壊すために今、ここにいるのだから・・・



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10'29(Sat) In Despair~罪と罰~の登場人物
あれから15年・・・2人が禁忌を犯す時また悲劇が始まろうとしている。
①梓(15)
 世界政府研究所の住居地域に住んでいる心優しく純粋な美少女。
 生まれた頃から研究員の義父に育てられている。
 散歩中に怪我を負っている翠を見つけ助けたのだが、
 その純粋さと美しさ故に翠に気に入られてしまう。
 赤色と青色のオッドアイで、顔が瀬紫亜に瓜2つ。
 不思議な力を秘めているが右鎖骨にあるバーコードが封じてる。
 見た目:髪→薄い茶色のウルフヘアー
     瞳→右が赤・左が青の大きなオッドアイ
     服→主に白のワンピース
     身長→156センチ
     体重→42キロ
②翠(15)
 反世界政府の四天王に所属している、冷めている美少年。
 任務中の不注意で怪我を負っている所を梓に助けてもらった。
 梓の純粋さ優しさ美しさに惹かれ、梓に執着するようになる。
 梓への愛情表現は少し恐怖を感じさせ、惨い。
 破壊の力を携えておりその力は人を恐怖を与える。
 左目に眼帯をしていてそれは赤い瞳のオッドアイを隠すため。
 顔が瀬名に瓜2つ。
 見た目:髪→青がかった黒
     瞳→右が青・左が赤の大き目のオッドアイ
     服→襟シャツに赤ネクタイに黒ズボン
     身長→167センチ
     体重→56キロ
③カズサ(28)
 高い地位の天才研究家。幼少の頃から世界政府の研究員をしている。
 15年前から梓を育てているがそれにはわけありがあるらしい。
 梓とは兄妹のような関係。幼い頃から瀬名を慕っていた。
 瀬名にそっくりな翠を見て戸惑っている。
 見た目:髪→茶髪で後ろ髪を1つにまとめてる。
     瞳→群青色(眼鏡着用)
     服→白衣着用襟シャツにネクタイ
     身長→176センチ
     体重→65キロ

他にもたくさんでてきますが
そのときその時と追加していきます(*'ω`)
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10'29(Sat) In Despairの登場人物
この話しは近未来で起こる2人の悲劇の物語・・・
①瀬紫亜(15)
 いつも体に包帯をしている。高校1年の美小女。
 実は反世界組織に所属している。その中の四天王。
 破壊の力を持っているのだがその威力はすざましい。
 暗い過去を背負っていてこの世などなくなればいいと思っている。
 世界政府から大量殺人鬼としてブラックリストに入ってる。
 残虐な性格。瀬名に激しい執着を持っている。瀬名によく迫る。
 見た目:髪→薄い茶髪のウルフヘアー
     瞳→大きい赤瞳
     服→普通の襟シャツに赤ネクタイにミニスカート(制服)
     身長→156センチ
     体重→43キロ
②瀬名(15)
 いつもクールで冷めている美少年。
 実は世界組織の治安部隊の四大主。
 刀の腕前は前に出るものはいないくらい優れている。
 暗い過去を持ちそこから世界政府の機関に育てられた。
 そのルックスからは学校の女子から結構モテている。
 瀬紫亜に迫られているがあんまり気にしていない。
 見た目:髪→青がかった黒の長めのショートカット
     瞳→大きめの青瞳
     服→襟シャツの中にTシャツと黒ズボン(制服)
 ボタンもネクタイもせず中に着てるTシャツを見せてるカンジ
     身長→167センチ
     体重→56キロ
③遊李(18)
 ツインテールが特徴の天真爛漫な18歳の高校1年生。
 瀬名がかなりお気に入り。
 いまいち何を考えているか掴めない少女。いつも笑顔だが、
 その笑顔の裏には企みがある。
 裏で色んなことをしているらしい危険人物。
 見た目:髪→茶髪のツインテール
     瞳→緑色
     服→襟シャツに赤リボンにミニスカート
     身長→160センチ
     体重→46キロ
④ジェイド(21)
 瀬紫亜が所属している反世界組織の四天王でリーダー。
 普段は明るくムードメーカーだが実は恐ろしい人。
 戦闘能力がかなり高い。不死身。この世が嫌い。
 見た目:髪→白い毛でハネてる
     瞳→黒色
     服→黒が基調
     身長→179センチ
     体重→65キロ 
⑤ユリス(??)
 世界政府の長官。
 見た目は20代前半と若く見えるが実際は不明。
 瀬名を拾って育てた恩人でもある。何を考えているか不明。
 見た目:髪→金髪
     瞳→紫
     服→白を基調とした世界政府の制服
     身長→177センチ
     体重→62キロ

他にもたくさんでてきますが
そのときその時と追加していきます(*'ω`)
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10'29(Sat) 悲恋歌 幕開け
優駿様・・・

貴方は聞いていらっしゃるかしら??

私の貴方への想い・・・

私はあの時の自分が嫌いです。

私は優駿様という存在を知らない時はどこか世の中を冷たい目で悲観してきました。

ただ私は何も感じずこの世を生きてきた。

ただ見しらぬものに抱かれる不快感も

売女となじられる悔しさも

何故ココにいるのだろうという虚しさも

人を慈しむ愛おしさも

全て感じずに私は生きてきました。

だけど・・・

だけど、あなたと出会えて、惹かれて、愛し愛されて

私はあなたのおかげで変われていきました。

貴方と肌が触れ合う事の嬉しさ

貴方の手の温もりの優しさ

貴方の体温に包まれる喜び

私は貴方と愛し合って全て知ってしまった。

手放せないくらい大好きだった。

だからそれがなくなってしまったから

私は怖くなった。

だからそれが亡くなってしまったから

私は悲しくなった。

だからそれがもう2度と手に入らないと知ったから

私は自分が壊れてしまいそうなほど泣いた。

私は貴方を失ってまた1人の世界に堕ちてしまうんですか?

私はあなたがいないとダメなんです。

だから私は貴方を追って逝こうとおもいました。

けど・・・

けど・・・私の中に貴方が残してくれたものがある。

確かに貴方が残してくださったものが私の中にちゃんとある。

私は貴方に生かされようとされているんだろうと思った。

私は貴方に生かされている・・・

なら・・・

なら私は精一杯頑張って生きましょう。

なら私は貴方の分まで頑張って必死に生きましょう。
優駿様・・・??

私は貴方にたくさん教えてもらいました。

私は貴方にたくさん愛されてました。

私も貴方をたくさん愛します。

私も貴方をこれからもたくさん愛します。

だから優駿様・・・

来世でも貴方を愛します。

必ず貴方を探し出します。

だから・・・

     あい

来世で再会ましょう・・・



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10'29(Sat) 悲恋歌の登場人物紹介
明治・大正時代の2人の男女の時代に翻弄された激しい恋の物語・・・

①神宮澪夜♀【16歳・A型・遊女&元華族の令嬢】157cm
 元華族の令嬢。今は遊女に成り下がってしまった絶世の美女。
 16歳とは思えないほどの色気と品で男を落としてきた。
 6年前継母に遊郭に売り飛ばされた事から世の中に悲観的になっていた
 が、
 優駿と出会い変わっていき、互いに惹かれあっていくように。
 華族時代のなごりなのか言葉遣いが上品。
 遊郭内では”椿”と名乗っている。

②宮嬢優駿♂【16歳・O型・華族&財閥の跡取り】174㎝
 大きな財閥の跡取り息子。稀に見れない美少年。
 その爽やかさと優しさ、誰にも劣らないルックスで女に絶大な人気。
 幼少からの縛り付けられた教育のせいでどこか世の中を冷たく見る。
 友人に無理やり連れてこられた遊郭で澪夜と出会い人を初めて愛おしく想い、惹かれあっていく。
 実はクォーター。

③西之谷佐和子♀【17歳・B型・華族の令嬢】163㎝
 優駿の婚約者。
 優駿は全く乗り気でないが、本人は優駿の婚約者である事を誇ってる
 優駿に想われている澪夜に嫉妬し激しく詰る。
 後に2人の中を引き裂いていく事に・・・
 1度怒ると手が付けられない。

④霧成一樹♂【18歳・AB型・華族の跡取り息子】178㎝
 優駿の兄貴的な存在。
 こちらも大きな財閥の跡取り息子。
 裏の世界でよく顔が聞く存在。
 美形で明るい性格からよく異性から親しみを持たれる。
 裏表が激しく、時々何を考えているか分からない。
 御苑がお気に入りだが、恋愛対象にみない。

⑤御苑♀【18歳・A型・遊女】165㎝
 澪夜を”椿”として育てたお姉さん。
 美人で包容力があり、客からの指名も多々。
 澪夜に遊女として生きる厳しさを教えていくことに。
 よく一樹と寝る事が多い、いわゆる一樹のお気に入り。
 一樹が好きだが表には出さない。彼の子供を堕胎したこともある。

⑥百合丘アキラ♀【23歳・B型・秘書?】166㎝
 宮嬢家の秘書。
 優駿の家庭教師だった人物であり、当時12歳だった優駿とそういう関係に会った人。
 ある事件以来、優駿とは会わず密かに宮嬢の秘書をやっていた。
 結構腹黒い人。

⑥宮嬢厳乙♂【39歳・O型・華族&財閥の社長】178㎝
 優駿の父親。神宮家とも面識がある。
 厳格で優駿に昔から厳しく教育していた。本当は優しい。
 澪夜のよき相談相手だが、佐和子を1番い考えるように優駿にいう。
 澪夜に似ている奥さんがいたが10年前に亡くしている。

⑦神宮春樹♂【36歳・A型・華族&財閥の社長】182㎝
 澪夜の父親。心優しいし顔も美形で皆に慕われている。
 今の妻(澪夜の継母)とは前妻が亡くなってから父に結婚させられた。
 長い間別地に赴いていて娘が遊郭に売られてるとは夢にも思ってい ない。
 娘を溺愛している。


他にもたくさんでてきますが
そのときその時と追加していきます(*'ω`)

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10'28(Fri) 偽りの悪魔①―1
――悪魔――

それは人を恐怖に陥れる者達


――聖職者――

神に忠誠の心を誓い力を授かり
悪魔を人々の恐怖から払いのけ浄化させるもの


だがその"悪魔"でも"聖職者"でもないものはなんといえば
いいのだろうか・・・


――――時は100前の異郷の地・西洋

「クロス様ーー!!」

1人の少女が元気な声を上げてあの人の下へ走っている。

背丈や容姿からはまだ10歳をちょっとすぎた頃に見える。

風でなびく肩下まである髪の色はほんのりとやさしい
クリーム色をしている。

真っ直ぐ前を見る意志の強そうな瞳は紫のアメジストのようだ・・・

そして少女に呼びかけられて男―クロスが振り向く。

クロスは"男性"とは呼びにくくまだ見た目17歳くらいの顔立ちの美しい少年に近い。

クロスはいわゆる美少年というやつだ。

駆けてくる少女を観る瞳はまるで血が染みこんでいるかのように赤く

風で少し揺れる首下まである髪は不思議な銀色をしている。

そして黒が基調とされている服に身を包んでいた。

「アイリス・・・」

クロスは自分に走り寄ってくるアイリスの名を呼んだ。

そんなに経たないうちにアイリスがクロスのところまで辿り着いた。

走った後なのだから疲れたんだろう、息を弾ませていた。

「どうしたんだ??そんなに走ってきて・・・」

クロスが少し苦笑してアイリスの様子を見ていた。

その言葉を見てアイリスがパッ!!と顔をあげて嬉しそうにクロスを見る

「そうだ!クロス様!!見てくださいこの服!!とっても可愛らしいでしょ」

アイリスが白いワンピースのスカートの裾を軽く持ちくるりと回る。

「こんなに可愛いのが手に入ったのが嬉しくてつい急いで走って来ちゃったちゃったんです」

よほどワンピースが手に入ったのが嬉しいのかニコニコと笑っている。

そんなアイリスにクロスが優しい眼差しでみる。

「・・・あぁ、とても似合うよ・・・」

そう言ってクロスが微笑んだ。

アイリスは普段もそうだがこうゆう顔のクロスが1番好きだった。

「だけどそんな薄手のワンピースだと風邪をこじらせてしまうから・・・」

クロスはアイリスがずっと手に持っていた白いローブを取ってアイリスにかけてやった。

アイリスはその行動がさっき見せてくれた笑顔よりも嬉しくて思わず満面の笑みを浮かべた。

「あ・・・でもつい走って来ちゃったから服汚れないか心配してたんだけどよかった・・・!!」

アイリスがエヘヘと言うとクロスが

「そんな事も考えてなかったのか??」と微笑した。

「だってクロス様に早く見てほしかったんだもん」

アイリスはそんな事も言わずただクロスの横を嬉しそうな笑顔で歩いていた。




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10'27(Thu) 偽りの悪魔の登場人物紹介
クロス♂【聖職者・元SS級の悪魔・外見年齢16歳】
 元SS級悪魔で今は聖職者。悪魔からも恐れられる強い魔力で悪魔祓い
 見た目は16歳の少年。でも300歳は超えてる。
 過去には謎が多い。大人びいた性格をしている。
 皆を惹きつけ、誰にも劣らない美貌を兼ね備えた美少年。
 見た目:髪→銀髪の少し長いめなショートカット
     瞳→結構ぱっちりしてる黒目の部分が大きい赤色
     服→黒を基調としてるコート・シャツ・ネクタイ
     身長→167センチ
     体重→55キロ(見た感じ細身)
「これが偽りだらけの道だとしても、私はそれを歩んで生きていくんだ・・・」

アイリス♀【黒魔術師・聖力保持・16歳(外見年齢11歳)】
アイリス
 
 クロスの弟子。聖力で黒魔術を操れる。
 16歳なのに成長が遅いため見た目は11歳くらい。
 10年前、母が殺されて1人泣いてる所をクロスに拾われて弟子入り。
 クロスに恋心を抱く(超積極的)
 見た目:髪→色素の薄い桃色で背中までのセミロング
     瞳→紫っぽい
     服→白を基調とする薄い上着に厚手のワンピース
     身長→139センチ(ティビ)
     体重→34キロ B:65、W:58、H:62
「クロス様は私にとって1番大切な人なの・・・それが全てだから・・・」

レイス♂【ハーフリリス・魔力保持・16歳】
レイス

 悪魔と人間の間に生まれたハーフリリス。悪魔狩り者。
 クロスとは過去に接触があったようで、何かと突っかかってくる。
 真意は分からない。
 クロスを対照にした容姿。絵に描いたような美形。アイリスがお気に入り。
 常に肩の上には人の言葉を喋る白い小鳥のアンナがいる。
 見た目:髪→金髪の少し長い目なショートカット
     瞳→パッチリした蒼色
     服→貴族が着るような白い正装に黒いマフラー
     身長→166センチ
     体重→55キロ
「僕は悪魔の血を引いた忌々しい呪いの子供なんだ・・・」

レムリナ♀【S級の悪魔・淫魔・16歳(見た目)】
 魔界のS級の悪魔。悪魔のなかでも淫魔。
 魔界時代で裏界の総指揮者だったクロスの側近だった。
 クロスに今でも恋心を抱いている。
 過去に何か事件を起こしたらしい・・・アイリスがとことん嫌い。
 見た目:髪→オリーブ色で毛先が外側に巻いている。
     瞳→緑色
     服→ミニスカートは必ず着用
     身長→164センチ
     体重→46キロ B:84、W:61、H:83
「クロス・・・貴方は昔のように冷たい瞳をしていないのね・・・」

ケイト♂【元聖職者・魔力保持・17歳(見た目)】
 元聖職者の少年。数年前レムリナと契約し、魔力を得たが、代償に人間でなくなる。
 得た魔力は膨大で誰も手に負えない。
 いつもレムリナと行動していて、クロスに悪魔を送り込んだりしている。
 クロスに異常なまでの憎悪を抱く。魔女の森に棲むリセアに異常に執着している。
 見た目:髪→ベージュ色で長い髪を後ろに1つに縛っている
     瞳→群青色
     服→主にローブを身に纏っている
     身長→175cm
     体重→57キロ
「あの人を僕から奪っていった君を怨んで、憎んでる・・・」
 
ユーリス♂【冥界の案内人・魔力保持・14歳】
 冥界の案内人。
 何故かクロスに突っかかってくる。
 成長が比較的に遅い。
 冥界の案内人だが悪魔の力を持っている。
 見た目:髪→漆黒でワックスではねたさせたような髪
     瞳→赤
     服→パンク系で半ズボンこれしか言いようがない( ゚Д゚)
     身長→156センチ
     体重→45キロ
「俺は俺を捨てたあの忌々しい母親を殺したいほど憎んでるんだ・・・」

ローズ♀とベリー♂【過去見と未来見・魔力保持・12歳】
 双子の姉弟。
 財閥の養子。でかい屋敷に2人暮らし(+メイド達)
 クロスに興味をもってる。
 姉のローズは天然・結構自分勝手・やる時はやる・未来見
 弟のベリーは紳士的・しっかり者・策略家・過去見 
 2人とも戦闘能力が以外にも高い。
 見た目:髪→ローズは茶色でウェーブのかかったコングヘアー
       ベリーは茶糸でショートカット
     瞳→共に赤紫(キレたら赤
     服→金持ちっぽい感じ
     身長→共に133センチ
     体重→共に32キロ 
「私達はいつも2人で1つの存在だったの・・・」
「所詮、貴方は僕達の事を何1つ知らないんですよ・・・」

リセア♀【魔女?・強大な聖力保持・外見年齢17歳】 
"魔女の森"に棲んでいる絶世の美女。
 使い魔のマナと一緒にいる。実は元・聖職者で17歳の時に死亡した死人。
 死人になってからは精神病になってしまう。ミステリアスな雰囲気を纏っている。
 外見年齢からは驚くほどの、器量のいいスタイルの持ち主。
 クロスとは過去に何か関係があったらしく、彼をよく誘惑する。
 見た目:髪→漆黒の膝上まであるウルフ型のロング
     瞳→大きな赤紫
     服→少し露出の多い黒が基調のドレス
     身長→159センチ
     体重→44キロ B:87、W:62、H:86
「・・・ねぇクロス、貴方は私のことをまだ愛してくれてるんでしょう・・・??」

⑨妖蘭♀【冥府の王・強力な呪力・外見年齢20歳前半】
 冥府を総統している美女、冥府の王。
 魔界からの侵略も自分1人の力で打ち払ってこれたほどの力を持つ。
 こちらも過去にクロスと面識があったらしい。
 冥界に迷い込んでいた赤ん坊だったユーリスを拾い、育て上げた。
 京都弁や関西弁を話す。いつも艶やかな着物を着ている。
 見た目:髪→足下まである漆黒。
     瞳→金色に近い橙色。
     身長→17センチ(厚底下駄含む)
     体重→??キロ B:90、W:64、H:89
「あんさんはあの時の冷たい瞳と違うて今はええ瞳してるやないか・・・」

この人たちが偽りの悪魔にでてくる1部の人たち
もっといっぱい出てくる予定です(*´∀`*)
他にもたくさんでてきますが
そのときその時と追加していきます(*'ω`)

登場人物の絵は私の全ての小説キャラのデザインをしてくれている私の友達が描いてくれました☆
感謝しております○′∀`ノ)ノ☆。゚*゚+。*゚
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10'26(Wed) 偽りの悪魔~伝えられる昔話~
ねぇ、この森には伝えられてるお話があるんだって

少し昔、まだあなた達のママが子供だった頃

この森の奥にはひっそりとおおきなお屋敷がありました、

そこには優しくて美しい聖職者の少女がいました

ある日、その聖職者の前に1人の不思議な雰囲気の
キレイな少年が現れました。

1人身だという少年を優しい聖職者は屋敷に一緒に棲むよういいました

2人が惹かれあうには時間なんかかかりませんでした

やがて2人はお互い愛し合うようになっていきました

2人は大きなお屋敷で幸せに暮らしていました



幸せは確かに音を立てて崩れていきます

実はその少年は"悪魔"だったのです

少女は悩みました

自分は聖職者、本来ならば"悪魔"の少年を"浄化"しなければいけません

だけど少女は悩みました

少女は少年が"悪魔"でも本当に愛していました

だから少年を"浄化"して消すなどできません

少女は深く悩みました

気が狂ってしまうほどに・・・

ある日少女は自分の中にある少年との間に新しい命に気付きました

彼女はさらに悩みました

この子は産みたい・・・だけどこの子は"悪魔"の子

そして私は神に遣う身――・・・

そんな私は悪魔を愛してしまった・・・

それだけでも神様は許してくださらない

ましてや悪魔の子供まで・・・

私はどれだけ罪を犯したんだろう・・・

私は愛してはいけない人と愛し合ってしまった

神様は私を見捨ててしまった

もう嫌 何も考えたくない

何もいらない

全て捨ててしまいたい

全て捨ててしまおう

そう―――全て―――・・・

その日から少女はとうとう狂ってしまいました

そして何もかも捨ててしまいました

敬っていた神様も生まれてくるはずの子も

あんなに愛していた"悪魔"の少年も・・・

そして全てを捨てた聖職者の少女は神に背き魔女になりました

そして今も森の奥には少女のままの魔女がまだ棲んでいます

みんなその魔女の棲む森には近づきませんでした

みんなはその森に近づくと魔女に殺されると知っているからです

その森からは時々キレイな唄声が聞こえてきます

魔女の悲しい悲しい唄う声が・・・

森に棲む魔女にまつわる昔のお話


でもね・・・昔の話なんてあてになんかならないでしょう・・・??

真実なんて誰も知らないのだから・・・




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