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12'12(Mon) 偽りの悪魔②―3
クロスはアイリスが出かけにいった後も暢気に読書していた。
いつも何やかんや言ってくるアイリスがいないのか、読んでいる本の進み具合は順調だった。

・・・アイリスは大切な存在だが、こういう時は居てくれなくて気が済む・・・
クロスはアイリスにとっては結構残酷な事を心の中で思っているのであった。

ガラッ

ドアの開く音と共に部屋の中にこの家の中に入ってくる足音が聞こえてきた。

クロスはその音にビクともせずにいたのだが、その足音が自分の部屋に近づいてくるのが分かると本を机の上に置いて、座っていた椅子からゆっくり立ち上がる。

そしてクロスの居る部屋のドアが開かれる。

「こんにちわ。久し振りね、クロス・・・」

ドアからは長い髪の先がバランスよく外側に跳ねているなんとも可愛らしい少女の風貌をした少し露出の多い者は、クロスの顔を見るなりニッコリと微笑む。
クロスは自分に微笑んでいる少女を見るなり大きな赤い瞳を更に大きく開かせて驚くが、暫らくするとバツの悪い顔をする。

「・・・レムリナ・・・どうしてココに・・・」

クロスは自分とそう外見年齢が変わらない少女を少し冷たい瞳で見る。

「あら、久し振りの再会なのに連れない顔するのね。」

少女―レムリナはクロスの顔を見るなりとクスクスと可笑しそうに笑う。
クロスはレムリナに対し、未だ冷たい瞳で見る。

「冷たい瞳で私を見るのね・・・でも、昔の貴方の瞳はこんなんじゃなかった・・・もっと、冷たくて、恐くて、人をクズのように見下しきっている赤く冷酷な瞳だった・・・」

レムリナはそう言うとクロス方に歩み寄っていくとクロスの白く透き通るような傷1つない綺麗な頬を繊細な指で触れる。

「貴方のその銀色の髪、美しい顔は昔から何も変わらないのに・・・貴方の心とその赤い瞳は変わったのね・・・」

レムリナは切なそうな顔でそう言うとクロスの赤い瞳にかかっている前髪を少し掻き分ける。

「この何も恐怖を感じさせない赤い瞳、見てると気持ち悪くなってくる・・・」

レムリナはそう言うとクロスを思いっきり睨む。
クロスはレムリナの睨みの効いた瞳を未だ冷たい瞳で見ると、自分の頬にあるレムリナの手を掴む。

「・・・レムリナ、私は昔とは違う・・・今は守るべきものがあるんだ・・・だから・・・」

「・・・許さない・・・」

レムリナはクロスの言葉もろくに聞かず俯いて唇をギリッと噛み締める。

「許さない・・・クロスをこんな風に変えた奴・・・殺してやりたい・・・」

「・・・レムリナ・・・」

レムリナはそう言うと俯かせていた顔を上げると狂気で満ちた瞳でクロスを見つめる。
クロスは狂気に満ちているレムリナの瞳を見ると瞳を細める。

「こんなクロスはクロスじゃない!!私の知っているクロスはもっと恐くて、氷みたいに冷たく冷酷で、皆に恐れられていたわ!!」

レムリナはそう言うとクロスに抱きつく。
        . . . .
「・・・ねぇ、一緒にあの場所に帰りましょう・・・ココにいれば、貴方は貴方じゃなくなる・・・なら、一緒・・・」

「レムリナ、分かっているだろうけど私は追放された身だ。それにさっきも行った通り守りたい者もいる。だから今更あそこには2度と戻れないし戻る気もない・・・それに・・・」

クロスは自分の胸に縋り付いていたレムリナの肩を掴むと自分から引き離す。
    . . .
「俺は・・・あの時のことを今でも許さない・・・」

クロスはそう言うと今までに無い冷酷を孕んだ赤い瞳をレムリナに向ける。
レムリナはそのクロスの瞳に恐怖を感じる。

「・・・フフ、そうよ・・・クロスの瞳はそうでなきゃ。なら、クロスの言うその”守るべき者”っての殺しちゃおうかしら??あの時のように・・・」

レムリナはクロスの赤い瞳から感じる恐怖にクスクスと可笑しそうに笑い出す。
クロスはそんなレムリナを睨む。

「まぁ今日はここで帰るわ・・・。」

レムリナはそう言うと背中から蝙蝠の翼を広げさせると部屋の窓を開ける。

「じゃぁね、クロス・・・」

レムリナはクロスの唇に触れるだけの軽いキスを送ると満足げに微笑んでクロスの口に触れた唇を舐めとると先程開けた窓から蝙蝠の羽をばたつかせ、飛んでいった。

「・・・」

クロスはレムリナが立ち去ると、レムリナに口付けられた口をゴシッと手の甲で拭い去る。

ガラッ

またドアの開く音がすると、その音が段々クロスがいる部屋に近づいてくる。
クロスはレムリナの時とは違い、その足音に反応する。
そしてまた部屋のドアが開かれる。

「クロス様ぁーただいま・・・」

ドアには少々疲れきったアイリスが紙袋を何個も抱えながら立っていた。

「・・・おかえり・・・」

クロスは”守りたい者”の帰還に優しく微笑む。
アイリスは思いがけないクロスの微笑みに顔を紅潮させる。

「・・・やっぱりあんなたらしっぽい男よりクロス様の方が数億万倍綺麗・・・!!あんあのとクロス様を一瞬でも似てるって思った私が馬鹿だった!!!」

顔を赤くさせながらブツブツと独り言を呟くアイリスにクロスは頭に?のマークを浮かべさせていた。




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