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12'19(Mon) 悲恋歌~特別編
ちょっとエロいです!!「それでも見てやるよ!」という勇敢なお方は反転してください(´∀`)ノシ

貴方は私を抱く。

けど貴方は私を抱いてはいない。

貴方が抱くのは私の中で見る別の女の人。

私はそれでも適わない。

貴方に抱かれるという一瞬だけで・・・

貴方に愛されるという一瞬だけで・・・

それだけで私はいいの・・・

唯、私の心が荒んでいくだけだけど

ここは快楽を求める男達が集まる、快楽しか知らない女が男を誘惑して官能的な世界へ案内する遊郭街。

私もその「快楽しか知らない女」の1人。

私は幼い頃、酒癖の荒いクズみたいな父と裕福な人生を夢見る母と共に暮らしていた。

私には何事にも冷めた子供だった。
人生に失望していたんだ。

父は酔えば私に殴ったり蹴ったりして私がボロボロになるのを楽しんでいる。
そして私が11歳になると、私を獣のように襲ってきた。
普通に考えてみれば娘を犯すという父の行為は異常なのかも知れない。
だけど私の中ではそれが普通だった。

抵抗するわけでもなく、唯、助けを求めることに諦めきってされるがままにされる。
母も母で父を止める事はなく、唯、哀れんだ瞳で私を見る。

そしていつしかして母は見知らぬ若い男との間に子供を作って家を出て行った。
もともとあの人は美人で若かったしそういう事もあってもおかしくわなかった。
父は母が出て行った悲しみを全て酒や私の身体で消していく。

父に暴力や暴行を加えられ続ける私の身体はもうボロボロだった。
もう全ての感覚がなくなってしまっていた。

そんな矢先、金に困っていた父は4年前、私が14歳に遊郭へと売り飛ばす。

正直私は嬉しかった。
あのままあんな生活続けるより、こうして遊郭で遊女として生きている方が良いのかもしれない。
私は父から解放されたと思うと笑いが止まらなかった。
何日も何日も壊れたように笑い続けた。

そして私は遊女になると”御苑”と名乗った。
以前の名は捨てた。
いや、名前など在ったかすら分からない。

それから私は自分をを尋ねてくる男に抱かれる。
見知らぬ男に抱かれて”気持ち悪い”等という感情はない。
もう父で慣れてしまったのだから当然なんだろうか。

遊女になってから3年くらい経った時、その男は私の前に現れた。

男の名は霧成一樹。
まだ成年にもなっていない有名な華族の子息らしく、そこらの男よりもずば抜けて顔立ちが綺麗だった。
一樹は陽気で明るくそこに容姿端麗もあってか、遊女からも人気があった。

しかし、一樹は遊女に誘われるも誰1人として抱かなかった。

一樹は明るい表情の隙間で密かに愁いを帯びた瞳をさせる。
そんな一樹の瞳にどこか惹かれていた自分がいた。

「・・・ねぇ、そうしていつも哀しい瞳をするの?何がそんなに哀しいの?」

ある日私はいつものように遊郭を訪ねてきた一樹に問いかけた。
すると一樹は驚いたような顔を見せると、すぐにフッと私に微笑みを見せる。

「どうしてか知りたいんだったら抱かせてくれる??」

一樹は微笑みながら私にそう言った。
別に私は哀しみを見せる理由などはっきり言って興味なかったが、一樹に抱かれた。

私を抱く一樹は優しくてどこか激しかった。
そして時折あの愁いを帯びた瞳で私を見つめる。
一樹の指先が、体温が、唇が、彼の全てが私を熱くさせる。

「・・・っく・・・聡美・・・」

一樹はそう言って私の頭を優しく撫でる。
その瞬間私は全てを理解した。

あ・・・違う、あなたは私を抱いているんじゃなく、私の中で重ねてみる女の影を抱いているんだわ。

その触れた指先も、体温も、唇も貴方の中では私に触れているんじゃなくて、違う女の人に触れている。
その愁いを帯びた瞳に映っているのは私ではない、別の女の人・・・

私はそう思うと胸が切なくなった。
あぁ、私はこの人が愛おしいのね・・・
そう思うとまた胸が切なくなって重くなる。

だけどいいの。
私の中でどんな女の人の姿を映していようと貴方に抱かれているのはまぎれもない真実。
貴方を感じているのもまぎれもない真実。

私はそれだけでいいの。

貴方の瞳に私が映っていなくても・・・

貴方から伝わる熱は私だけが感じているものだから・・・

一樹に抱かれるようになってしばらく経った時、私の体調に異変が起きた。

・・・子供を身籠ってしまった。

間違いなく一樹の子だった。

私の対処が甘かったがために・・・
私は子供を身籠って産んで、泣く泣く自分の子供を手放してしまった遊女を沢山見てきた。
だから自分はそんな惨めな思いはしたくないとちゃんと注意していたはずだったのに・・・

・・・でも、私に宿っているこの子は間違いなく私と一樹の子だけど、一樹にしてみれば私に重ねていた女に孕ませた子・・・

一樹は1度たりとも私を”御苑”として見て抱いていない。
そう、この子は一樹が女の影を抱いて孕んだ子供・・・

なら、この子の母親は”御苑”ではなく”一樹が見る女の影”。

だから・・・

私はその子を堕胎した。

・・・さよなら、私の胎内にいた”一樹の見る女の影”の子供・・・

私はこの決断を後悔していない。
いつか・・・
いつか私がちゃんと”御苑”として一樹に抱かれるまで、私は心が荒んでまででも素直に一樹に抱かれ続ける・・・

これが私の選んだ恋なんだから・・・





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