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12'22(Thu) 私の可愛い彼氏・彼女―特別編
「・・・なんだよ、さっきから・・・」

「へ・・・??」

俺は依織に声を掛けられてハッと我に返った。

「へ・・・じゃねぇよ。何、人の顔じろじろ見てんだよ」

「う~ん、無意識。ほら、依織って可愛いだろ??だからつい見惚れてたってわけ。」

俺はニカッと依織に向かって笑った瞬間、依織からすざましい右ストレートを喰らった。
いつも依織に”可愛い”とか”女みたい”とか言ったらすぐこうやって殴ってくる。

・・・褒めてるつもりなのに・・・

実際俺がマジに可愛いと思うのは依織だけだ。
そう、あの時だって・・・――

―――1年前―――

桜の花がウザイってほど舞散っていた中学校の入学式の日。
新入生の俺は初めて足を踏みしめる中学校で迷子になっていた。
それというのもみんなあいつら女子のせいだ・・・

俺は自分で言うのも女子にモテる方だ。
なんせそこら辺の男子よりも背が高いし、顔は結構美形だってみんなに言われる。

そんな俺は入学早々色んな女子から追い掛け回されていた。
小学校からそんなだったからもう慣れちゃいるけど、中学校となったら追いかけてくる女子の数が倍以上になる。

そんなこんなで追いかけてくる女子から逃げ回ってきた俺は慣れもしない土地で迷い込んでしまった。

「あーくそっ!!もう式始まんじゃねーかよ!!」

俺はイライラしながら地面を思いっきり蹴る。
今は散ってくる桜さえもウザッたく思えて仕方なかった。

イライラしてても始まらないと分かった俺は、そこ等じゅうを歩き回ったが、そう簡単には入学式の開場が見当たらず、途方に暮れて佇んでいると誰かが俺の横を通り過ぎた。

「・・・ちょっ、ちょっとスミマセン」

俺は入学式開場を聞こうと思わずその人の肩を掴むと、その人は俺の方に振り向いた。

「あ・・・」

俺はその美しさに言葉を失って、その人を魅入ってしまう。
サラサラと風に靡く色素の薄い髪に、黒瞳が大きなくてぱっちりとした瞳、綺麗に通ったほどよく高い鼻に、透き通るように白い肌。

その人は息を飲んでしまうほどの美貌の持ち主だった。

「・・・あの、何か?」

俺はその人の声にハッと我に返る。

「あっ、いえ、あのっ!!俺、岡野奈央都です!!気軽に奈央都って呼んでください!!」

・・・しまった・・・
何自己紹介してんだよ・・・
すると俺の前からクスクスと小さな笑い声が聞こえた。

「・・・ハハッあんたって面白いな・・・有須依織です。よろしく、奈央都・・・」

依織ちゃんかぁ・・・名前も可愛いんだなぁー・・・

「あっ、ところで入学式の会場はどこか知ってますか・・・」

「・・・あぁ、それなら俺も今からそこに行くんで、一緒に行きません?」

その人はそう言うと俺に少し微笑みかけてくれた。
俺はその微笑についに胸を撃ち抜かれた。

・・・ん?待てよ、いま”俺”って・・・
俺は思わず依織を嘗め回すようにじろじろと全体を見る。

身体は割と小さくて小柄で顔と合わせて見るといかにも可愛らしい美少女って感じだが何かが違う・・・

・・・着ている制服が学ランだった・・・

岡野奈央都。中学校1年生12歳にして初めての一目惚れ
そして初めての失恋(気持ちだけ)だった・・・

「・・・??何沈んでんだ??」

「・・・いや、なんでもアリマセン・・・」

ホントはアンタが男だって知ったからです・・・

「ふーん・・・まぁいいや、早く入学式に行こうぜ」

「ハイ、そうしましょうか・・・」

そう言って俺は依織に連れられてトボトボと歩き始めた。
はぁ~、なんでこんな可愛い子がよりによって男なんだよ・・・俺はそう思うと溜息が止まらなかった。

「・・・そういえばさ、アンタって岡野奈央都だよな??」

「あっ、うん。そんだけど・・・」

っていうか名前言ってくれたのにちゃんと覚えてなかったんだ・・・

「じゃぁ俺と同じクラスだ・・・これからもヨロシクな、奈央都」

依織はそう言うと俺に右手を差し出してくる。
俺はその言葉がなんだか嬉しくてその手をすぐに握り返した。

「あぁ、ヨロシク!!」

そういう事もあって俺達はすぐに仲良くなれて、クラスでもよく2人でつるんでる事が多かった。

・・・でも依織と一緒に居ると、やっぱり好きって気持ちが日に日に大きくなっていってしまう。
俺、こういう危ない奴だったのかなー・・・
そういう考えも増して自己嫌悪になることもあった、けど俺が依織を好きって気持ちはあって・・・

そしてある日、俺はその気持ちが抑えきれなくなってしまった。

「・・・なぁ、依織・・・」

俺は放課後の教室で依織と2人になったところで話しを持ちかけた。

「なんだよ、行き成りシリアスな顔して・・・奈央都らしくねぇなぁ・・・」

依織はそう言うと可笑しそうに笑い出す。
俺はそんな依織とは違ってかなり真剣だった。
そして意を決した俺は遂に依織に伝えるべき事を伝える。

「実は俺、依織のことが入学式のときから好きだったんだ・・・!!」

・・・言った。
・・・言ってしまった。

俺の想いを聞いた依織は瞳を思いっきり大きくして驚いていた。
今でもその顔が忘れられないくらい鮮明に覚えている。

「・・・ゴメン。俺、腐っても奈央都を恋愛感情での好きにはなれない。」

依織は即答で俺の人生で初めての告白を断った。
・・・そりゃそうだよな・・・
春だというのに俺の心の中では冷たい風が吹いていた。
もう死にたい、それも思った。

「・・・でも・・・」

「えっ・・・」

「でも・・・友達としてこれからも奈央都と一緒にいたい・・・」

依織はそう言って俺の顔をまじまじと見てくる。

「・・・おう!!当たり前だろ!!!」

その言葉が俺の心を救ってくれた。
俺はその言葉に感謝した。

・・・別に恋愛じゃなくても友達としてならいい付き合いができそうだ・・・

「依織、有難うな・・・」

俺がそう言うと依織は俺に向かって優しく笑ってくれた。
その顔は俺が見てきた人間の表情の中で1番綺麗に、美しく見えた。
俺の”初恋”は終わったけど、”友情”はこれからも続いて、強くなっていくんだと思う・・・

それが俺の苦い初恋の思い出・・・

「・・・でもさぁ、依織にこんなに早く彼女ができるなんてなぁーしかも飛び切りの美女!!」

「・・・うるせぇよ・・・」

依織はそう言って俺を睨んでくる。
そんな可愛い顔で睨まれるとなると、ちょっとばかり怖い・・・

「依織君ー!!一緒に帰ろう!!あっ!奈央都君もいたんだ?どう?一緒に帰る??」

「いえ、俺はいいですよ、邪魔しちゃいけないし。ほら、依織愛しの彼女が迎えに来なさったぞ!」

「うるせぇよ、ほら、憂妃帰ろ。じゃぁな、奈央都・・・」

「奈央都君バイバイ!!ほら、依織君ー手ぇ繋ごう!!」

「おいおい、ラブラブなのは分かったから見せ付けんなよー!!」

「・・・うせぇ!!!」

そんな恋があったからこそ今、こうして依織の幸せを祝えるんだなぁって思う。
今は逆に依織にちょっとばかり嫉妬してる・・・笑

だから、俺もまた新しい出会いに期待しておこうかな・・・なんて思ったりして・・・
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