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吉野家の牛丼はどうなるか
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12'23(Fri) クリスマス企画―偽りの悪魔
「メリークリスマスー!!」

静かに読書をしているクロスにアイリスがいきなり勢いよく飛びついていく。
クロスは突然のことで赤い瞳を大きく開かせてビックリする。

「・・・どうしたんだ、いきなり・・・」

クロスは自分の胴体にしがみ付いているアイリスを見ると小さく息を漏らす。

「クロス様は今日は何の日だか分かってますか??」

アイリスはクロスの顔の前に自分の顔をずいっと近づける。
アイリスの質問にクロスは頭に?マークを浮かばせる。
そんなクロスにどんな答えが出てくるのを楽しみにしているのかアイリスはやたらと顔をニコニコさせる。

「・・・キリストの誕生日??」

クロスの回答にアイリスは思わず肩を落とす。

「それもそうなんですが・・・今日はクリスマスです!!サンタさんが良い子にプレゼントをくれる日なんです!!」

アイリスの熱意の篭った言葉にクロスは素っ気無い顔でふーん。と答え、読んでいた本をまた読み出す。

「クロス様、今日は良い子がプレゼントくれる日です。下さいプレゼント!!」

アイリスはプレゼントくれ!と言わんばかりにクロスの目の前に掌を広げて腕を伸ばす。

「・・・ないよ、プレゼント・・・」

クロスは自分の目の前に伸ばしてきたアイリスの差し出された掌をを見ながら苦笑する。

「クロス様・・・私、この日を楽しみにしてたんですよ・・・??」

「・・・何も今日じゃなくても・・・」

「いやです!!今日じゃないと嫌なんです!!!この日のために良い子でいたんです!!」

「・・・でも私はプレゼントは買っていない・・・」

「じゃぁ今から行きましょうよ!!クロス様と買い物するのも久し振りですし!!」

アイリスはそう言ってクロスの腕をぐいぐいと引っ張る。
アイリスの傲慢さにクロスは少し呆れるが、アイリスの意思は全く動じないらしく、クロスもとうとう折れた。

「・・・しょうがないか・・・」

―――――――

「わぁ!クロス様!!見て下さい!飾りとかイルミネーションがクリスマス仕様です・・・あっ、ツリーもありますよ!!」

「・・・ぁあ、綺麗だな・・・」

アイリスに引っ張られ連れてこられた来慣れた街はクリスマス一色に彩られていた。
街に並ぶ木は全てモミの木になっていて、気には色んな飾り付けが施されていた。
アイリスは自分の吐く息が白いのに少しはしゃいでおり、クロスはそんなアイリスを優しい瞳で見る。

「・・・こういうのもいいかな・・・」

「えっ?どうしたんですか??」

クロスが発した小言がアイリスの耳にはっきりとは聞こえずとも少し入ったのか、アイリスは頭に?のマークを浮かべてクロスの顔を見ている。
クロスはアイリスに嫌なんでもない、と一言言って街に並ぶ店を見回りに歩き出す。
アイリスは早々と行ってしまうクロスの後を必死に追いかけていった。

「あらやだ、クロス君!!ウチに来てくれたの?」

「・・・いや、はい・・・」

立ち寄った店の女の店員がクロスの姿を見るや否や、瞳をハートにさせてクロスを見る。
アイリスは好意を孕んだ瞳でクロスを見る女の定員に冷たい視線を送る。

「クロス君が来てくれるだなんて知ってたらちゃんと化粧してたのに~」

「・・・ハハッそうですか・・・」

女の店員は頬に自分の片手を添えながらクロスの顔をうっとりと見ていた。
クロスは何処に行っても中世的な美貌と少年っぽさが残る姿は女性ウケが良くて、密かに女の間で騒がれている。
アイリスはそんな事は分かっていても、やっぱりクロスが他の女と話しているのが気に喰わないのか、すごく面白くなさそうな顔をする。

「・・・あっ、そう言えば・・・すみません耳、貸して下さいませんか?」

クロスが何か思い出したかのように少し声を上げると、一言謝って女店員の耳を自分の顔に近づけるとその様子を隠すように自分の口元と女店員の耳元の前に手を持っていき、何かコソコソ女店員にと耳打ちをしていた。

「うん、うん・・・ちょっ、くすぐったい・・・」

クロスに耳打ちされている女店員の嬉しそうな顔を見たアイリスは顔をしかせて俯かせると、行き成り遠方の方へと走り出していってしまった。

「ふぅ、クロス様ったらあんな事・・・ってあれ?ココ何処??」

どんだけ遠くまで走ってきたんだろうか・・・
勢いに任せてあの雰囲気から逃げてきたのはいいものの、アイリスは見知らぬ所に来てしまった。
街からは大分離れてしまっているのだろう、今まで見ていた人やイルミネーションやツリーなどは何も見当たらなく、冷たい風がアイリスの間を突き抜ける。
アイリスは1人孤独になってしまった。

「う・・・クロス様のばかぁーーーー」

「・・・だれが馬鹿だって??」

アイリスは孤独感に虚しさを感じ、空に叫ぶように大声を出していると後ろから声が聞こえたので振り向いてみるとそこには少し息を切らしたクロスが立っていた。

「・・・アイリス、どうして行き成り走り去ったりしたんだ・・・??

「・・・どうしたんですか、店員さんとの楽しい楽しいお喋りはもうすんだんですか??」

アイリスはクロスに少し睨みを効かせた視線を送りながら、嫉妬じみた言葉を投げ付ける。

「・・・何言ってるんだ・・・」

アイリスは頬を膨らませてクロスを視界から外すようにそっぽ向く。
クロスはアイリスの拗ねように少し呆れて溜息を漏らす。

「・・・違うよ・・・はい、アイリス」

クロスはそう言うとそっぽ向いて子供のように拗ねているアイリスの手を掌を向けて自分の方に出すと、アイリスの掌に小さな箱を置いた。

「え・・・これ」

「アイリスが強請っていたクリスマスプレゼントだよ・・・」

「あの、今開けていいですか??」

「・・・あぁ、そのプレゼントはもうアイリスのものだ、好きにどうぞ。」

クロスの言葉にアイリスは自分の掌にのっている小さな箱のリボンを解いて、箱を開ける。

「これ・・・」

「・・・気に入ってくれたか??」

クロスはそう言うとアイリスにぎこちなく微笑む。
アイリスが開けた箱の中身は小さな花の髪飾りが入っていた。

「・・・うっ、クロス様ぁありがとうごじゃいましゅぅ・・・私、じぇったい大切にしましゅぅ・・・」

アイリスは余程クロスのプレゼントに感動したのか、涙を流しれて言葉がぐちゃぐちゃになりながらも、クロスにお礼の言葉を言うと、クロスにとびつき、更に涙を流して泣いていた。

クロスもこんなにアイリスが泣くとは思わなかったのか、少し戸惑っていたが、慰めるようにアイリスの頭を優しく撫でながら微笑んでいた。

そんな2人の温かさを見守っていたかのように灰色が少しがかっている紺色の空から白い雪が静かに降り始めた。

「・・・メリークリスマス・・・」

クロスは空を見上げながらもう1度微笑む。
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