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10'30(Sun) In Despair 2
空に浮かび上がる妖しく輝く月は一体何を観ているんだろうか・・・

「これでも俺、美形だ。って学校で騒がれてるんだけど・・・??」

「・・・言いたい事はそれだけか・・・??」

カチャ

血がたっぷり染みこんでいる刃を向けられる音が2人の間で不気味に響く。
だが瀬名は危険な状態というのに大分余裕の表情をしている。

「・・・オレを殺そうって??」

その言葉に瀬紫亜はニヤリと不敵な笑みを浮かべた。

「その他にあると思ってる・・・??」

「だけど刀相手じゃオレ・・・負けねぇーから・・・」

瀬名がそう言った瞬間素早く下にしゃがみ込み瀬紫亜の刀の刃から逃げるとベルトに刺していた己の刀を鞘から抜き滑り込んで後ろへ移動した。

瀬紫亜の首元に瀬名の刃が向けられる。

「これで正々堂々と殺り合えるだろ??」

瀬名は刀の刃で自分の右手首の動脈を軽く切って、自分の血を刃に落とす。
すると瀬名の持っている刀がドクンという音を立てて脈打つ。

その行動を見て瀬紫亜は目を細める。

「・・・貴様、世界政府の四大主・・・??」

「アンタだって反世界組織の"RooTs"・・・だろ??」

2人がその言葉を発したしばらくの間沈黙が空気を漂う。

そして瀬紫亜が2人の間で重く圧し掛かっていた沈黙を破る。

「・・・私とお前は敵同士ということだな。ならお互い心置きなく殺り合えるってことだな・・・」

瀬紫亜の言葉に瀬名はフッと微笑する。

「まぁ、そういう事・・・」

瀬名がそういった瞬間刀の交わりあう鈍い音が響いた。

すると瀬名の左頬から一筋の小さな切れ目が生じそこから血が少し滲んでいた。

「・・・左頬か・・・アンタって勿体無いよな、折角美人なのに毎日左頬にガーゼなんか貼っちゃって・・・オレもアンタみたいになんのか・・・」

瀬名はそう言うと、瀬紫亜の左頬に貼られているガーゼを見る。
瀬紫亜はいつも左頬に怪我をしているのかガーゼを貼っており、首や左腕には包帯、右手首には鎖のついた手錠らしき物をいつも身に付けている。

その姿はいつみても少し痛々しい。

「ハッ、その程度ならすぐ治るだろう?・・・だけど今から増える傷は治るどころか致命傷で死ぬかもな・・・」

また刀の交わる鈍い音が響き始まる。

瀬名は瀬紫亜から来る刃を軽々と交わしている。
瀬紫亜は瀬名から振り落とされる刃を己の刀でそれを防ぐ。

瀬名が振りかざした刃を自分の刀で跳ね返そうとした瞬間に見せた瀬紫亜の隙を瀬名は見逃さなかった。
その隙をついて、瀬名は自分の刀で瀬紫亜の手元から刀を払う。

瀬紫亜の刀は綺麗な弧を描きながら空中を舞い、ドンッという音を立てて瀬紫亜が殺した男の死体に突き刺さる。

ザンッ!!

男の死体に刺さった刀の音とは別の1つの大きな刀の音が闇夜に響く。

瀬紫亜の後ろには巨大な建物の落書きだらけの壁。
そして綺麗な顔のすぐ横には、刀が壁に突き刺さっており、瀬紫亜の金茶髪の髪が数本切り落ちていく。

そして瀬紫亜の真横で壁を突き刺している刀を持っているのは当然瀬名。

今の状況では瀬紫亜は圧倒的に不利だ。

「さぁどうする・・・??アンタすっげー不利だけど・・・??」

そう言うと瀬名は少し微笑みながら瀬紫亜に顔を近づける。
すると瀬紫亜から小さい笑声が生まれる。

その笑い声は更に大きくなり瀬紫亜の顔も歓喜の表情が現れた。
瀬名は瀬紫亜の様子に顔をしかめる。

「私をこんなに不利な状況にたたせたのは君が初めてだよ・・・瀬名。」

「へぇ・・・そりゃどうも。」

瀬紫亜の言葉に瀬名は口端をほんの少しだけ上げて、表面上だけの微笑み見せた。

「気に入った・・・瀬名・・・」

瀬紫亜はゆっくりと微笑むと、自分の手を瀬名の頬に添える。

そして瀬名の顔を自分の方へ引き寄せて互いの唇を重ねる。
瀬名は突発的な瀬紫亜の行動に少し驚いたがいつもの様に慌てた様子も見せず、冷静だった。

2人の間にはまた静寂が漂う。

そんなに長くないキスを終えると瀬紫亜は瀬名の唇をぺロリと舐めた。

「・・・けど残念だな。私はまだ充分に本気を出していない・・・。またこの戦いの続きをしたいが・・・」

そういうと瀬紫亜は瀬名と壁の間にするりと抜け、自分が殺した男の死体に刺さっている自分の刀を気味の悪い音を立てて引き抜き、また瀬名の元へと歩み寄る。

「今日は、気に入った瀬名のためにこのくらいで引き下がってあげる・・・でもまたこの続きを・・・」

そう言って瀬名の首に自分の腕を回しまた瀬名の唇を舐めると、暗くて孤独な闇夜の道へと姿を消していった。

その様子を瀬名はただ茫然と、黙ってみていた。

「・・・"続き"か・・・でも、そういえばアイツと学校で会うんだっけ・・・」

そう言うと瀬名は瀬紫亜が殺した無残な男の死体へと視線を移す。

「・・・これ、どうしよう」

まぁ、しょうがないか。と一言言うと、この時代ではそんなに珍しくはない変わった形の小さな携帯電話をズボンのポケットから取り出した。

「・・・にしても口なんか舐めとられた事なんかなかったかも・・・」

瀬名は空を見上げ、闇夜の中で孤独に浮かび上がる不気味に輝く月を大きな青い瞳に映した。




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