05' «  123456789101112131415161718192021222324252627282930 » 07'
--'--(--) スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
comment  trackback  top↑
■コメント投稿フォーム


SUBJ 
NAME 
BLOG/HP 
PASS 
SERCLET[秘信の際はチェックBOXをONにしてね] 
OK? 

[145] 管理人のみ閲覧できます【-サン*】  EDIT  top↑

このコメントは管理人のみ閲覧できます
■エントリーNo.「スポンサーサイト」のトラックバックアドレス
  http://mi1107.blog17.fc2.com/tb.php/164-3042a339
01'13(Fri) 赤い月
月がやけに赤い夜

俺は夜空に浮かぶ赤い月を静かに眺めていた

物音何1つしない、するとすれば木が風に揺れている音だけだった

夜風にあたり静寂に瞳を瞑っていると部屋のドアが開く音がした

そこには彼女がいた

「・・・気持ちよさそうね・・・」

「・・・あぁ、風邪が少し冷たくて心地良いよ」

「・・・そう・・・でも1人でそんなことしてても寂しくないの・・・??」

「・・・いや、1人というのも悪くはない」

「・・・そう・・・じゃぁ私と正反対ね・・・貴方は自分で1人を望む、私は自分では1人を望まない」

「・・・あぁ」

「1人は寂しくて悲しくて嫌いなの」

「・・・あぁ」

「だから1人は嫌いなの・・・」

「・・・あぁ」

「それなのに貴方は私を捨てたの・・・だから私は1人になっちゃったの」

「・・・あぁ」

「だから私は貴方を許さないの・・・」

「・・・あぁ」

「だから私は貴方が1番憎いの・・・」

「・・・あぁ」

「だから死んでほしいの・・・」

「・・・あぁ」

「だから私が殺してあげるの・・・」

彼女はそう言うと血を浴びた顔に切なげな表情を浮かべるとそれはやがて笑顔に変わり
後ろで組んでいた手を前に出し、小さな血まみれの手には包丁が握られていた

「・・・あぁ、いいよ」

―――それでお前が救われるのなら・・・

俺が笑顔で答えると、彼女は冷たく微笑み俺に向かって走ってきて、手に持っているその包丁で俺を貫いた

俺の血を浴びた彼女は嬉しそうに微笑んでいた

これが俺が見たかった彼女の表情・・・

心の底から込み上げる喜びに対する微笑み・・・

お前がこうすることで喜べるなら俺は喜んで受け入れよう

例え何が犠牲になろうと、俺がどうなろうとお前が良ければそれで充分だ

だけど、せめて俺が彼女の姿を映し出せなくなる前に最後に言わせてほしい言葉があった

「・・・愛・・・して、る・・・」

呼吸さえも一生懸命な俺は、震える手を彼女の頬にあてると彼女の顔を引き寄せて深く、刻み付けるように口付ける

・・・これでいいんだ・・・

「・・・さよなら・・・」

俺が最後に見たのは彼女の未だに止まぬ微笑と一筋に流れていく今までに見たことのない綺麗な涙だった



赤い月が静かに見守るように俺達を照らしていた・・・
スポンサーサイト
comment:1  trackback:0  top↑
■コメント投稿フォーム


SUBJ 
NAME 
BLOG/HP 
PASS 
SERCLET[秘信の際はチェックBOXをONにしてね] 
OK? 

[145] 管理人のみ閲覧できます【-サン*】  EDIT  top↑

このコメントは管理人のみ閲覧できます
■エントリーNo.164「赤い月」のトラックバックアドレス
  http://mi1107.blog17.fc2.com/tb.php/164-3042a339
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。