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01'27(Fri) 悲恋歌②―7
「いやぁー、なんか恐ろしいことになりそうだぞ」

一樹はそう言いながら可笑しそうにケラケラと笑う。
御苑は小さな鏡台の前に座りながらそんな一樹を冷たい瞳で見る。

「・・・そういう割には面白そうじゃない・・・」

「あれ?そう??」

御園は少し呆れた表情で一樹の姿をチラリと横目で見るも、すぐに鏡の方へと視線を映す。
一樹はなかなか構ってくれないのが少しつまらないなのか、そんな連れない御苑の近くまで寄ってくる。

「・・・っていうかさ、さっきから何鏡ばっか見てんの・・・??そんな覗き込まなくても御苑は充分美人じゃん」

「ちょ・・・!!思ってもないこと言わないでよ!!」

一樹が言った言葉に思わず御苑は頬を赤くさせてしまう。
そんな御苑の反応を一樹は楽しそうにニコニコ微笑んで見つめる。

「別に、本当のこと言っただけじゃん。女の顔立ちとか興味ないけど俺でもそう思うし・・・」

一樹の言うとおり御苑はこの遊郭で澪夜と並ぶ3大美女と呼ばれていた。
そのためか男からの指名が多く、言えば”売れっ子”状態だった。

「なっ・・・!!人をからかうもんじゃない!!!大体あんたが行き成り声もかけないで来たからでしょう!!」

御苑は一樹に向けていた顔をまた鏡の方へと向けると、未だにブチブチと文句を言っている。
一樹はそんな御園の反応を楽しんでいるかのように未だに笑顔を見せている。

「いやぁ、ビックリしたなぁ。だって俺はいってきた時、御苑他の男に抱かれてたじゃん。」

「・・・それを追い払っちゃったのはあんたでしょ!!ったく、お得意さんが減っちゃったらどうすんのよ!!」

「別にー、それに御苑には華族の俺という金目の男がいるからいいじゃん。」

一樹の一言に御苑はふーんと言葉を漏らし、邪険そうな顔をして一樹の代わりに鏡に映る自分を睨みつける。

「・・・そういえばさ、澪夜ちゃん・・・じゃなかった、ここじゃ椿ちゃんか・・・って遊女なんだよねぇー」

一樹は御苑の鏡台に肘を突いて御苑の顔を見る。

「はぁ?当たり前じゃない・・・それがどうしたの??」

「・・・いや、っていう事はさ、恋人の優駿以外の男にも身体あげなきゃいけないじゃん??苦労しないと思わない??」

一樹の言葉に御苑の表情は少し強張り、唇に紅を引こうとしていた手の動きまでもが自然に止まってしまう。

「折角相思相愛の仲になった2人だけどさ・・・優駿は何だかんだ言おうとまだまだ餓鬼だし、結構独占欲強いと思うし。だから澪夜ちゃんが他の男に抱かれるとなると居ても立っても居られないんじゃないか?」

「・・・でも今幸せそうだけど・・・??」

「2人の時は、だろ??あの2人きっと心の底では互いに辛いと思う。」

一樹はそう言うと畳の上にゴロンと横たわる。

「辛いのなら恋なんてしない方がいいのにね・・・」

御苑はそう言うと止まっていた手の動きを再開させて、唇に紅を引いていく。
先程とは打って変わって少し冷たい瞳を鏡に映しだしている

「でもいいんじゃない?障害がある方が燃え上がるっていうし、ようは相手への愛情の深さと精神力・忍耐力の強さとかじゃないの??」

一樹は御苑を見てニコニコと微笑むが、御苑は一樹と瞳を合わそうとしない。

「でも辛い思いしても止められないのは人間の性よね・・・特に遊女は恋愛感情なんか持つだけ持って、自分が苦しむだけなのに・・・そんなものじゃないわ・・・」

御苑はそう静かに口にする。
その言葉には棘があるかのように心を刺すように痛々しかった。


鏡に映った御苑の表情はとても哀しそうだった・・・







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