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01'29(Sun) 悲恋歌②―9
ザァアアァアァ―――

優駿は使用人に用意された馬鹿でかいシャワールームに1人シャワーを浴びていた。
シャワーから出る温水が優駿の頭から身体を濡らしていく。

もちろん、佐和子の誘いを断り、一緒に入っていない。
優駿は抱いてもいない女と風呂に入るのは気が向かなかった。

ましてや佐和子だ・・・

優駿はシャワーに打たれながら動きを止まらせる。
シャワーに打たれるたびに背中が痛い。

優駿の背中には2箇所に5本の引っ掻き傷が残されていた。
紛れもなく、澪夜が行為中につけてしまったものだ。

「・・・澪夜・・・」

優駿は2箇所のうちの1箇所の背中の痛むところを右手で少し触れてみる。
昨日の今日の傷なので少しピリッした痛みが走る。
だけど何故か悪い気はしない。

優駿は背中の傷を感じるたび思い浮かべるのは澪夜の顔だった。

・・・今日も行ってみるかな・・・??
優駿はそう考えるとクスッと声を漏らして小さく笑う。

「優駿さん、どうせなら背中だけでも流してあげます。」

突然、風呂場のドアが開いて優駿は思わず身体をビクつかせ、声のした方へと振り返ると笑顔の佐和子が着物の袖と袴の裾を上げて立っていた。

「ちょっ、何しに来たんですか!?俺一応裸なんですが・・・!?!」

優駿は佐和子の姿を見ると、素早くシャワーのよこに掛かっている1枚のタオルを取り出して、それを腰に巻きつける。

「どうしたって・・・あら?」

佐和子は優駿の背中の傷に気付き、それを一点張りに見つめる。

「その傷・・・」

「えっ・・・」

優駿は佐和子の言葉に対して何も答えることが出来なかった。
すると佐和子はいまだにシャワーを浴びっぱなしの優駿の方へと寄っていく。

そして優駿の背中に寄りつく。
優駿の背中にべったりくっ付いている佐和子はシャワーで少しずつ濡れていく。
優駿は背中に寄りそってくる佐和子にただ驚くばかりだった。

「・・・佐和子さん・・・??」

「痛そう・・・」

佐和子はそう呟くと優駿の背中の傷を指でなぞり、そこに口付ける。

「さ佐和子さん、一体何を・・・!!」

佐和子の行動に慌てる優駿をよそに佐和子は優駿の背中の傷を舌で舐め始める。
優駿は佐和子の舌の感覚で一瞬、背筋に電撃が走ったような感覚がする。

「佐和子さん、止めて下さい・・・」

優駿の静止も聞かずに佐和子は未だに優駿の傷を必死に舐める。
シャワーを止めるのも忘れており、優駿と佐和子の身体はより一層濡れていく。

「・・・・っ、佐和子さんっっ!!」

優駿は止める事を忘れていたシャワーを止め、身体を後ろに向かせると背中に縋り付いていた佐和子の肩を掴んで引き離す。
優駿に引き離された佐和子は一点に優駿を見つめる。

優駿を見るその瞳はどこか冷たかった。

「・・・佐和子さん、ほら、貴方もこんなに濡れてしまっています。使用人さんに拭くものを用意してもらってください。」

優駿の言葉に佐和子は顔を少し俯かせていた。

「・・・優駿さん」

佐和子は小さく口を開く。
風呂場から出ようとしていた優駿は、佐和子の小さな問いかけに顔を振り返らせる。

「・・・私のこと、愛してます・・・??」

佐和子は俯いた顔を上げて、優駿の瞳を真っ直ぐにみる。
佐和子の質問に優駿は驚いたものの、少し微笑んでみせる。

「・・・ええ」

一言そういうと優駿は風呂場から出て行き、ドアをパタンと閉める。

「・・・嘘つき」

風呂場に残され、着物ごと濡れてしまっている佐和子は怒りと狂気を孕んだ瞳で冷たく微笑んでいた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「・・・椿・・・??」

1人の青年が部屋の隅っこで座り込んでいる、着物が多少肌蹴ている少女に問いかける。
少女の唇の端には少し血が滲んでいた。

「・・・って・・・」

少女は何かを呟くが、その呟きが小さすぎて青年には聞こえなかった。

「もう、いいでしょう・・・帰ってよ!!!」

少女はせっきの呟きと違い、耳鳴りがしそうなほどの大きな声を上げる。
青年は少女に微笑むと、少女の隣に膝をついて、少女の耳元に唇を近づけていく。

「・・・また来るよ・・・」

青年は少女にそういい残して、椿が薫るこの部屋から去っていった。
1人部屋に残された少女は膝を抱え込み、顔を俯かせる。

「・・・優駿様・・・私を、助けてぇ・・・」

少女はそう言うと暫らく声を殺して泣いていた。







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