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10'30(Sun) In Despair 4
鉄骨の剥き出しになっている廃墟たちの群れの中に唯一ちゃんとした黒い高層ビルみたいな建物の前に瀬紫亜は建っていた。

そして建物の玄関に建つと相当厚いガラス張っているドアが瀬紫亜を中に導くように自動的に開いた。

建物に入った瀬紫亜の視界には、薄暗い世界が広がっていた。
その薄暗い建物の正面には10歳くらいにしか思えない、黒い服を着ている少年が立っていた。

「おかえりさない、瀬紫亜さん」

少年が瀬紫亜の顔を見てにっこりと笑った。

「・・・ぁあ、ノエルか・・・」

瀬紫亜は自分に微笑みかけてくるノエルのの姿を確認すると少し表情が和らいで、優しい顔になった。

「瀬紫亜さん・・・どうやら収穫はあったらしいですね」

瀬紫亜に服や頬についている夥しい血の量を見て苦笑いした。
もちろん瀬紫亜についている血は自分のものでなく、殺してきた男のものだ。

「それにしても瀬紫亜さんはいつにしても酷い人だなぁ・・・」

その言葉に瀬紫亜は少しだけ微笑む。

「それはお前も同じだろ」

「僕は瀬紫亜さんほどでは・・・」

瀬紫亜の言葉にノエルから苦笑いと少しのためらいの言葉が出た。

「・・・そういえば奴らはどうしているんだ・・・??」

「え・・・あぁ、魔婁さんは別の方へ、ジェイドさんは自室で寝てます。」

「・・・そうか・・・ん、どうした??」

瀬紫亜はずっと自分の顔を見つめているノエルの視線が気になり、自分もノエルの顔を見る。

「・・・瀬紫亜さん、今日はいい事あったんですね。」

ノエルの言葉に瀬紫亜は赤い大きな瞳を更に大きくさせて少し驚いたような顔を見せる。

「いや・・・瀬紫亜さんがいつもより柔らかい表情してるから・・・」

ノエルが瀬紫亜の驚いた顔に応えるように言う。
ノエルの言葉にすると瀬紫亜が少し微笑む。

「あぁ・・・任務中に結構気に入った奴がいて・・・」

瀬紫亜のその言葉を聞くとノエルの顔が少し明るくなった。

「へぇ、それは良かったじゃないですか。瀬紫亜さんが他人に興味を示すだなんて滅多にないことですよ??」

ノエルが瀬紫亜の顔を見てニコニコ笑う。

「あぁ・・・これからも楽しくなってきそうだ・・・」

瀬紫亜はそう言うとノエルを見て微笑む。
その微笑みからは、どこか狂気を感じような感じがしたノエルは、瀬紫亜に向けていた微笑みを少し強張らせた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

瀬名は自分の席に着きながら学校の教室の窓から空を何も考えずに眺めていた。

はやりいつ見ても空は灰色に濁っていた。

瀬名は生まれてこのかた青空なんて見たこともなかった。

だがこの学校の周辺の地域では治安や環境がいいのか、所々に1本ずつ木が生えており、高層ビルなど近代的なものを感じさせる建物が結構たくさん立ち並んでいる。

だたし、一歩この地域を出れば荒れ果てた無残な地が巡っているのだ。

そして今瀬名が今いる学校・・・

ここは高等学校なのだが生徒数などは瀬名がいる1年生は全体的に約50人くらいしかおらず年々入学してくる生徒も少なくなってきているので、この未来では高校も義務教育になっている。

「瀬ー名ーちゃん!!vv」

瀬名は前から大きく自分を呼ぶ声が聞こえたが、何事もなかったかのようにそのまま窓の外を眺める。

「瀬名ちゃん今日もいつもながら超美形少年で肌が白くてつやつやしてて綺麗だねvv
えーと・・・それにね、今日のTシャツのプリントの柄も素敵vvあっ・・・背ぇちょっとだけ伸びた??うーん・・・175cmくらいかなー??
えー・・・それといつもしてるペンダント結構カッコいいね!まぁ、瀬名ちゃんほどじゃないけど!!
それになんでいつもボタンとネクタイしないの??あっ!!そっか・・・瀬名ちゃんTシャツ好きだから瀬名ちゃんのカッコいいTシャツ皆に見せたいんだよねっ!それにネクタイとか瀬名ちゃんにはきついもんね!!えー・・・それと髪の毛今日もサラサラしてていいね・・・!!」

瀬名は五月蝿い声のする方向に振り返った。

すると自分の座っている机の前に1人のツインテールの少女が瀬名の机の上に肘をついて瀬名の顔をにこにこしながらと見ていた。

「おぉーー!!こっち向いた!!!」

少女は今まで見たことのない珍しい生き物を初めて見たかのような喜びを喜びをみせる。

「・・・」

瀬名はそんな事で大袈裟にはしゃぐ少女に、冷たい視線を贈った。

「うほっ!?もしかしてゆん瀬名ちゃんに見つめられてる??」

「・・・遊李・・・お前ウザイからどっかいけ・・・」

「だって瀬名ちゃんすんごい美少年でキレイでカッコよくてイケメンで美形なんだもん!だから好きー!!」

「・・・なにそれ・・・」

瀬名は冷たい視線で見てた遊李を視界からはずして再び濁っている空を眺め始めた。

「あぁーでもね、瀬名ちゃん??一応年上のゆんに"お前"とか"ウザイ"はいっちゃだめでしょう??ゆんだって瀬名ちゃんより3つも年上の18なんだからね」

しかし瀬名はそんな遊李の言葉を無視し、未だに空を眺めている。

「おっ!!瀬名ちゃんはゆんの言葉をシカトする気だなぁー??そんな瀬名ちゃんはお仕置きしちゃおー」

そういうと遊李は瀬名の顔を自分の方に向かせて瀬名の顔にどんどん自分を近づかせる・・・

だが瀬名は近づいてくる遊李の口を手で塞いでガタッと席から立つと遊李の口を塞いでいた手を遊李から離した。

「えー!!なんで??いいじゃんキスくらい!!減るもんじゃないのに!!」

遊李がブーと頬を膨らませて不機嫌そうな顔をして、席を立った瀬名を見上げる。

「・・・ウザッ・・・」

瀬名が冷ややかな瞳で遊李を睨み、見下すと机にかけていた鞄を取ってさっさと教室を出て行った。

遊李は瀬名が教室から出て行くのをただ呆然と見ているだけだったが、しばらくするとにんまりと笑みを浮かべ始めた。

「もう!瀬名ちゃんったら、恥ずかしがりやさんなのねぇ。まぁそこが可愛くて大好きなんだけどっ!!」

その時、廊下を歩いていた瀬名は背中に凍るような寒気を感じていた。



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