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何かが変わったような気が・・・┐( ̄ヘ ̄)┌
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02'09(Thu) 短編小説:落款―5
倉澤愛葵:クラサワアキ・・・12歳。姉の異常な愛情のせいで小学校にもいけず、孤独な監禁生活を送っている。
倉澤愛遊:クラサワアユ・・・17歳。実の弟・愛葵を溺愛するあまり、自由のない監禁生活をさせる。愛葵の子供を妊娠中。
空野未来:カラノミライ・・・14歳。監禁生活を送る愛葵が部屋の小さな窓を通して出会った大阪弁の少年。

「・・・」

今日も机の上で少しかかとを少し浮かせながら立って、柵が張られている小さな窓から、外を眺めていた。
小さな窓を覗くのは憧れてやまない大きく広がる外の世界を見るためでもあったけど、本当の目的はまた別にある。

しばらくボーっと外を眺めていると、遠くの方から少しすつ、足音が聞こえてきた。

僕は聞こえている足音の音が大きくなっていくうちに、その足音がこちらに向かってきているものだと分かると瞳を輝かせられずにはいられなかった。

「おはようさん、あき」

「・・・みらい!!」

僕は自分の視界に映る家の囲いの方から声が耳に入ると、そっちの方に向かって声をかける。
すると、制服を着た男の子が身軽に家の囲いによじ登ってきた。

男の子―未来はよじ登ってきた囲いの上に座ると、小さな窓の向こうの僕にニッコリと笑って、腕をズイッと伸ばしてピースをしてくる。
笑顔とピースを送ってきてくれる未来に、僕も笑顔を送る。

「どうや?今日も俺の塀登りはルパン並みに上手かったやろ??」

「うん!るぱん?よりじょうずだったよ!!きっと!!!」

「せやろ??名付けて”秘儀・ルパン登り”やで!!俺も怪盗になれるかもしらへんなぁ。」

「かいとう・・・??それってゆうめいになれるの・・・??」

「おぉ!ニュースとか、テレビとかに取り上げられるさかいに、世間で騒がれんで!!
あの・・・アレや!指名手配犯やぁ。言われて交番とか駅前の掲示板に貼られさけ、そっちでも目にするで・・・って!そないなことになったらあかんやん!!」

「フフッ、みらい・・・おかしいよ・・・それ・・・」

僕は笑ってしまっていて、声と肩が震えてしまっていた。
そんな僕を見た未来の瞳が、狩る獲物を定めたかのように光る。

「これぞ”秘儀・1人突っ込み”や。”ツッコミ”やなくて”突っ込み”なんがポイントや。」

「よく・・・わからないょ・・・」

未来のテンポのいい言葉に僕はお腹がよじれるくらい笑ってた。
そんな僕を見た未来は嬉しそうに笑っていた。

―――未来と初めて会って友達になったあの日から、未来は毎日朝になれば、僕に顔を見せに来てくれる。

それが嬉しくて、僕は朝がくるのをいつも楽しみにしていた。

”未来”という存在は僕の中で確実にどんどん大きくなっていく・・・

「なぁ。あき、聞いて!俺今日で学校2週間休んだで!!立派な不良息子になってしもうたわー」

「・・・ふりょうってわるいことでしょ?僕知ってるよ、でもみらいはわるくないよ??」

「・・・そうか・・・あきはええ事言うなぁ。流石俺の息子!お母ちゃん感激や・・・うぅっ!!」

未来はそう言うと掌で瞳を覆って泣きまねをする。
僕はその未来の言葉に少し止まってしまった。

「・・・どないしたんや、あき・・・??」

「・・・みらいは、ぼくのおかあさん・・・??」

『流石俺の息子!お母ちゃん感激や・・・』
その未来の言葉が僕の頭の中で回っていた。

「・・・そや、あきはお母さんもおらへんし、姉ちゃんがあないなこっちゃやろ?・・・せやさけ俺があきのお母さんになったろうかなぁーって。
やから、あき。お母さんにはめっちゃ甘えてもええんやで??・・・なんて思ったりして!!あはははって・・・・・・・・・・・・・・・・・・アレ?なんやこの長い沈黙・・・」

「・・・とう・・・」

「・・・へ??」

「・・・みらい、ありがとう・・・」

「・・・あき・・・??」

”お母さん”なんて温かいの久し振りだよ・・・

『愛葵・・・愛葵・・・』

―――それは、失った時から長い間触れられなかった存在

―――いつも微笑みながら僕の名前を何度も呼んでくれた大好きだった人・・・

頬に温かいものが流れ伝っていくのを感じる。

僕は知らないうちに頬に1筋の涙を流していた。

未来の言葉はいつも温かくて、優しくて、僕の心を満たしてくれる。
ねぇ、未来、だから僕は君という存在に惹かれていくんだよ・・・??

「みらいが・・・ぼくのおかあさんなら・・・さいこうだね・・・」

「・・・やろ?あーあ、冗談のつもりが、本気になってしもうたな。」

未来はそう言うと優しく微笑みながら腕を伸ばし、窓の柵の間から僕の頭を優しく撫でてくれた。

その時の未来の顔は、昔見た記憶の中のお母さんと重なって見えて、少し胸が切なくなった。

「泣き虫はあかんで。男やろ?強ぉならんなんのになぁ。」

未来はそう言うと、意地悪そうな笑みを浮かべて僕の片方の頬を軽く抓ってきた。
今まで泣いていたはずの僕だったけど、未来の行動に少しムッとしてしまい、出てくる涙も止まってしまった。

「なっ、なにふるんらよ~(なっ、なにするんだよ~)」

「そんなしかめっ面してるからやで!!」

未来は僕の頬を抓んだまま笑顔を絶やさずに見せていた。
未来はいつも僕を勇気付けてくれる・・・

「・・・うん、ごめん・・・」

僕はまた瞳に大粒の涙を溜めてしまった。

「おいおいーまた泣くんかー、お前??泣いてばっかりやとその可愛い顔が台無しやで・・・??」

「もう・・・なかないよ・・・っ」

僕は今にも瞳から零れ落ちそうな涙を指で拭ううと未来に笑顔を向ける。
そうすると未来も僕に笑顔を向けてくれる。

「・・・ちょっと、待ってよ!ねぇ、愛遊・・・学校やめるって本当なの・・・??」

「うん、ホント。だって私のお腹の中に子供いるんだよ?そんな状態で学校なんて通ってられないでしょう??」

未来と微笑み合う僕に女の子の声が耳に入ってくる。
しかも何処か聞き覚えのある・・・

「子供・・・!?えっ・・・それってホントなの??」

「うん、ホント。そんなタチの悪い嘘付かないわよ、私・・・」

姿は見えない・・・だけど声は大きくなってくる。
だけど聞き覚えがある。

懐かしくはないはずだ。
いつも聞いている声なのだから・・・

知らないうちに僕の顔から笑顔が消えていて、少し表情を強張らせていた。
それを心配した未来が僕の顔を覗きこみにくる。

「え・・・誰の子供なの!?ねぇ・・・愛遊・・・」


ドクン


―――愛遊

その名前を聞いた瞬間、僕の心臓が大きく脈打つ。

それは紛れもない、僕を真っ暗な世界に閉じ込めている張本人・・・

姉だ・・・

無意識に僕の身体が震えだす。
それと同時に僕の頭の中で警告音が五月蝿く鳴り響く。

だめだ・・・姉に未来といる所を見られては・・・

無意識にその言葉がぐるぐると廻る。

「・・・みらい・・・ここからはなれて・・・」

僕は未来に小さく震える声で静かにそう告げる。

「・・・えっ?なんやて・・・??」

でも僕の声が小さすぎるらしく未来にの耳にはちゃんと届かなかったのか未来は首を傾げる。

―――ダメダ・・・アイツガ気付イチャウヨ・・・

―――気ヲツケナキャ、マタ光ガ見エナクナルヨ・・・??

「・・・愛葵・・・??」

「・・・誰の子供って・・・愛してる人の子供しかないじゃない・・・」

その時、未来の声に別の声が重なった。
それはさっきまで耳にしていた声よりもより近くで聞こえる。

「・・・ねぇ、愛葵・・・何しているの??」

僕の視界の中には塀の上に登っている未来の下でもう1人の女の子と並んで、僕にニッコリと微笑む姉の姿が入る。

その微笑みから優しさなんてものは感じられず、代わりに恐怖を感じさせるものだった。


―――ダカラ気ヲツケナキャイケナカッタノニ・・・

①心の距離→肉体だけの繋がりを持つ少年に密かな恋心を抱く少女の話。(R18) 公開延期
②君の瞳に映るもの→進路で悩む少年と全盲の少女の恋の話。
③落款→実の姉に監禁され、暗い世界だけを見てきた少年がみた外の世界とは・・・??(R18)
④堕ちた果実→吸血鬼となってしまった少年とその彼女の悲しい話。
⑤ホラーストーリーズ→少女が案内する恐怖の世界。







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