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02'12(Sun) 英雄
「・・・ねぇ、どうしてこの檻の中にいるの・・・??」

まだ、小さな少年が、鉄格子の中の女に問いかける。

「・・・私は魔女なんだって・・・皆はそう言って私を罵る」

女は、高い窓から差し込む光の下で天を仰いで、気力なくそう言った。

魔女・・・
まさか自分でもそう呼ばれてしまうとは、思ってもみなかった・・・


「お姉さんは街のみんなを救ってくれたのに・・・??」

少年はそう言うと、檻を握る。
少年の掌から鉄の冷たさがじんじんと伝わってくる。

街は救ったけど、その代償に多くの兵や民を失ったよ・・・
多くの血でこの身体を濡らしてしまったよ・・・


「・・・そうだったな。私は純粋に少年を含め、みんなを救いたかったんだよ・・・」

女は未だに表情を変えず・・・
かつて、兵を率いて、街を護った勇ましさはどこにも見当たらず。

手首について離れない鉛が重いよ・・・

この鉛の重さは心の苦しさの重さなのか・・・??

「この世界は汚れている。そのせいか、人間は純な気持ちより、醜い気持ちの方が勝ってしまうんだ・・・」

街を救った喜びより、魔女と罵られた哀しみが勝るように・・・

人間の心の冷たさに対する哀しさより、救世主から罪人に堕ちた怒りが勝ってしまうように・・・

だからこそ、君だけは綺麗でいて欲しい。

女はそう言うと少年の方を向いた。
少年は女の言葉に1度だけ頷く。

「私はこのまま朽ちていくんだよ・・・私は汚い世界で生まれ、汚い世界で朽ちていくんだ・・・せめて綺麗なままの存在でいたかったな・・・」

女はか細い声で呟く。

あぁ、神よ、世界はどうしてこんなにも不公平なのですか・・・?
貴方は存在もしない空想の人物なのですか・・・?


「・・・お姉さんは綺麗だったよ!だって僕や街の人を救ってくれたじゃないか!!
旗を大きく掲げたお姉さん、英雄さんみたいだったよ??
ううん、お姉さんは僕等の英雄なんだ・・・!!」

少年は鉄格子の中の女に大きく叫んだ。

せめてこの想いが、女の心にも大きく響きますようにと・・・

君の声はとても澄んだ、綺麗なものなんだね・・・

「・・・私は君の中だけの英雄でいられれば・・・それだけで充分なんだよ・・・」

そういうと”魔女”と呼ばれた英雄は光の中で優しく、哀しく微笑んだ



「・・・なぁ、少年。私は生まれ変わったらもっと綺麗な世界に生きたいよ・・・」






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(*´∀`*)ノ


http://pr3.cgiboy.com/S/4097416/
英雄は何を願い、何を望んだのだろうか・・・

って!なんかめっちゃ暗い詩になっちゃったよー!!
うわぁーーーーーーん_| ̄|○
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