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03'04(Sat) 短編小説:落款―6
倉澤愛葵:クラサワアキ・・・12歳。姉の異常な愛情のせいで小学校にもいけず、孤独な監禁生活を送っている。
倉澤愛遊:クラサワアユ・・・17歳。実の弟・愛葵を溺愛するあまり、自由のない監禁生活をさせる。愛葵の子供を妊娠中。
空野未来:カラノミライ・・・14歳。監禁生活を送る愛葵が監禁部屋の小さな窓を通して出会った大阪弁の少年。


あぁ、ぼくはもうひかりがみえないよ・・・

またまっくらなせかいしかぼくのめにはいらない

みらい、もっときみをなかよくしたかったなぁ・・・

だけどもうそんなことできない

だってぼくは――・・・


―――そうやって僕が後悔するのはあと少し、もう少し・・・


「・・・ねぇ、愛葵・・・どうして”外”と触れ合ってたの・・・??」

姉の冷たい手が僕の頬に触れる。
僕はその刹那肩をビクつかせる。

「・・・どうしたの・・・?どうして答えないの・・・??」

姉の唇がゆっくりと動く。
だけど僕は口を閉ざしたままだった。

「どうして答えないの!?!」

姉がそう叫んだ瞬間、僕の頬に強い衝撃が走り、そこは熱を帯び始める。
僕はただ茫然と瞳を丸くしているしかなかった・・・

そんな状態の僕を姉が強く抱きしめてくる。
姉の抱擁が僕を息苦しくさせる。

解放されたい・・・

その想いが僕の中で広がる。

こんな真っ暗な世界から、この姉の狂った愛情から・・・

「・・・絶対貴方を外に出させない・・・」

姉は僕の肩元でそう呟く。
僕を抱きしめる腕が更に強まる。


―――・・・絶対貴方を外に出させない・・・


その言葉が僕の中で虚しく響き渡る。

ねぇ未来。

僕は高く澄んだ青い空が好きだ。
光を照らしてくれる眩しい太陽が好きだ。
自然の那珂で根強くはった樹が好きだ。
外の新鮮な空気が好きだ。

外で自由に生きている未来が好きだ。

だけど・・・やっぱり外は僕が手に入れるには遠い存在だったんだ・・・

僕が自由を手に入れるにはそれは尊い存在だったんだ・・・

「・・・貴方を・・・あんな奴に・・・」

姉は僕にまたそう呟く。
だけど放心状態になった僕の耳にはあまり入ってこなかった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・あんな奴、愛葵に会わせてはいけないのよ・・・

愛葵は私のたった1人の・・・

『・・・あら、貴方・・・』

愛葵をまた部屋に閉じ込めてから暫らくして、家のチャイムが鳴る。
玄関のドアを開けてみるとそこには、愛葵と親しそうに話していた中学生が立っていた。

『こんにちわ』

中学生は少し訛りの入った言葉で私に笑顔を向けてくる。
その笑顔が愛葵に向かっていたのかと思うと無性に腹立たしくなる。

『何の御用かしら・・・愛葵はも・・・』

『自分、そんなことしてて楽しい??』

私はその言葉に瞳を大きくさせて表情を強張らせる。
だけど中学生はまだ私に笑顔を向けたままだった。

『・・・お姉さん、弟監禁させてんやろ?そないなことさせてええん??』

中学生は未だに皮肉な笑顔を向けている。
・・・こいつの考えていることが分からない・・・

『俺さ、明日あきに会えやんかったらめっちゃ退屈なんやけど・・・』

『そんな事貴方に関係ないでしょう・・・』

『アンタは関係ないと思うとるけど、少なくともあきは外に出たがってるで・・・??』

あぁ、こいつと話しているとだんだん気分が悪くなってくる・・・

『アンタ、自分のしてること犯罪やで・・・?』

『・・・あら、通報するつもり・・・??』

やっぱり気分が悪くなる・・・胸が・・・気持ち悪い・・・

『・・・そないなことせえへんわ、あきもそうやろうし・・・お姉さんの瞳が黒いうちに愛葵を解放してくれたらええ・・・って大丈夫か・・・??』

私は気持ち悪さに、少し吐き気を催してしゃがみ込んでしまう。

・・・やばい・・・つわりだ・・・

『・・・おい、ほんま大丈夫なんか・・・??』

『・・・うっ、その手で触らないで・・・!!』

私は自分を心配して身体を支えに来てくれた中学生の彼の手を払いのけて彼を睨みつける。

『・・・この際だから言うけど・・・私、愛葵の子供孕んでるの・・・』

私がそう言うと中学生の彼が瞳を大きくさせて、身体の動きを止めていた。

『・・・だから・・・もうあの子に関わらないでくれる・・・?あの子と私でお腹の子・・・育てていくんだから・・・』

『・・・アンタ、可笑しいんとちゃうか・・・??』

『・・・』

『弟あんな光入らんも同然のとこに閉じ込めといて、挙句の果てに肉体関係も持たせといて・・・それで子供作って、まだあきを縛り付けとくつもりか・・・??』

中学生の固まっていた表情が一気に怒りのものへと変わる。

愛葵を縛り付ける・・・??
そうでもしないとあの子は私を見てくれないじゃない・・・

私は1人の男として愛葵が好きなのに、愛葵はいつも私を”姉”としてしか見てくれない・・・

だから愛葵を閉じ込めて私しか見せないようにしてるんじゃない・・・

『・・・でしょう・・・』

『・・・え・・・』

『アンタに関係ないでしょう!!私の肝際らないでぬけぬけとそんな事言ってるんじゃないわよ!!出てってよ・・・早く・・・出て行け!!!』

私は堪えていた感情を中学生に思いっきりぶつける。
そうしたことで別スッキリするわけじゃない。

だけど愛葵だけは手放したくない・・・ 

『・・・お姉さんめっちゃ五月蝿いから今日はこの辺にしとくけど、俺はアンタに縛り付けられてるあきを絶対助けるからな・・・』

そう言うと中学生は玄関のドアを開き、1歩外へと出て行く。
私は彼を睨みつけたままだった。

すると家を出ようとしていた彼がこっちに振り返ってくる。

『あぁ・・・そういえば、お姉さん、可愛い顔はあきとそっくりやな・・・』

『・・・!?!』

『アンタはあきを異性として愛してるらしいけど、あきにとってのアンタはただの血の繋がった姉ちゃんやで・・・??』

ドアの閉める音が家中に響く。
だけど私の中では彼の捨て台詞だけが響いていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「・・・ねぇ、愛葵・・・」

そう言うと僕にの頬に手を添えて互いの唇を重ね合わせる。
それはすぐに深いものになって、互いの舌が貪欲に深く絡み合ってその合間に吐息が漏れる。

今の僕には拒みもせず、あわせることもなく、ただなされるがままにされていた。

すると姉から唇を離される。

「・・・愛葵・・・私を抱いて・・・??」

姉が真っ暗な部屋の中で荒い息遣いを絡ませてそう呟く。

「・・・いや・・・」

僕の言葉に姉が瞳を大きくさせていた。
実際、驚いているのは僕の方だと思う。

無意識に紡がれる言葉。
止めることはできない。
僕の本心からくる言葉だから・・・

「・・・いやだ・・・おねえちゃん、どうしてこんなことさせるの・・・?どうしてぼくをじゆうにさせてくれないの・・・??」


姉に叩かれた片方の頬から再び痛みを感じ始めた。


流れてくる涙の意味、誰か教えてください・・・

①心の距離→肉体だけの繋がりを持つ少年に密かな恋心を抱く少女の話。(R18) 公開延期
②君の瞳に映るもの→進路で悩む少年と全盲の少女の恋の話。
③落款→実の姉に監禁され、暗い世界だけを見てきた少年がみた外の世界とは・・・??(R18)
④堕ちた果実→吸血鬼となってしまった少年とその彼女の悲しい話。
⑤ホラーストーリーズ→少女が案内する恐怖の世界。







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