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03'29(Wed) 偽りの悪魔―クロスの子供?:前編
「・・・なんですか・・・これ・・・」

街の買い物から帰ってきたアイリスは己の家の玄関の前にある”そのもの”が何故ここにあるのかがよく理解できなかった。

おそるおそる”それ”に手を伸ばしてみる。
手を伸ばすアイリスの手が少しながら震えていて、ゴクリと唾を飲む。

”こういうもの”には慎重にいかなければいけない・・・
アイリスはそのことで今は頭がいっぱいだった。


* * * * * * * * * 


無音だけが広がる部屋の中、1人の少年―クロスは大人しく読書をしていた。

クロスは悪魔を浄化するよりも、アイリスの話し相手をしているよりも、静かなところで1人落ち着いて読書をしている方が好きだった。

クロスが次のページを捲ろうとしたその時、パタン。と玄関の方からドアが閉まる音がする。

「・・・アイリスか・・・」

アイリスが帰ってきたのだと察したクロスは、またどうせ彼女によってこの雰囲気を崩されるのだろうと思い、本にしおりをしてそれを机の上に置き、椅子から立ち上がる。

キィとクロスがいる部屋の扉が開かれる。
扉から姿を現したのはクロスが予想していた通り、買出しから帰ってきたアイリスだった。

だけどアイリスの手には買い物袋の他に大きく丸まった真っ白な布を抱えていた。

「・・・どうしたんだ、その大きな布は・・・」

「あのぉ・・・。クロス様・・・これ・・・」

アイリスは上目遣いでクロスの顔を伺い、買い物袋を床に置くと、何かに包まれた大きな白い布を机の上にゆっくりと丁寧に扱いながら置く。

「・・・これは・・・」

机の上に置かれた”それ”を見たクロスは”それ”からアイリスへと視線を移す。

「この家の玄関に置かれていたんです・・・」

「・・・赤ん坊・・・が??」

クロスは机の上に置かれた白い布に包まれた”赤ん坊”をまじまじと見つめる。
アイリスが持ってきたそれは小さな寝息を立てて深く眠っている。

「やっぱり子供は可愛いですよねー・・・」

アイリスはすやすやと眠っている赤ん坊の顔を見てにっこりと微笑んで、その子の小さすぎる手を指で撫でる。

「・・・でも何故・・・」

クロスはアイリスとは対照的に難しい顔をする。

「あっ、メモ・・・この子が包まれた布に挟まってたんですよ。」

アイリスはそう言うと自分の純白のワンピースのポケットから窄んだ紙切れ1枚を取り出すと、紙に書かれている文字に瞳を通す。

「えー・・・と、”私1人でこの子を育てることはできません。お願いです、どうか私の代わりにこの子を育ててあげてください。”だそうです・・・」

「・・・捨て子か・・・」

メモの内容を読み上げられた後、クロスは深い溜息を付き、アイリスは哀れんだ瞳を赤ん坊に向ける。

「・・・可哀想・・・」

アイリスは無知で自分の状況が何も分かっていない憐れな赤ん坊のぷっくりした頬を人差し指で撫でる。
すると赤ん坊は眠っているというのに、心地よさそうに微笑んだ。

その赤ん坊の微笑みがアイリスをより切ない気持ちにさせてしまった。

「こんなに可愛いのに・・・捨てるなんて酷い親だな・・・」

「・・・あぁ、でもなんでうちに・・・」

クロスの呟いた一言にアイリスがピクンと反応する。
クロスはアイリスの小さな反応に気付きもしないで、赤ん坊を見つめていた。

さすがのクロスも捨てられてしまった赤ん坊が可哀想になったのか、赤ん坊にそっと触れる。

すると眠いっているはずの赤ん坊はクロスの指を小さな手で掴む。
そんな赤ん坊の愛らしさにクロスも慈悲溢れる想いだった。

しかし、それを見ていたアイリスはワナワナと震えだし、満更でもない様子だった。
そんなアイリスの様子にクロスも気付いたのか、アイリスを不審な瞳で見る。

「・・・どうしたんだ・・・??」

「・・・そうですか・・・そうなんですか・・・」

アイリスの言葉にクロスはハァ?と言わんばかりの顔をする。

「その子はクロス様が・・・見知らぬ女に孕ませた子供なんですね・・・??」

「何故そうなる。」

クロスはボリュームを上げて1人クロスと赤ん坊を見て青ざめているアイリスに突っ込む。

「だって・・・どうしてここにこんな可愛らしい子を置いていくのか考えるとそうとしか・・・」

「いや、だから何故そうなるんだ。お前の考えは。」

「きっとそうよ・・・クロス様は綺麗だから・・・言い寄ってきた女を弄んでその子を孕ませたのよー!!!だからその子に慈悲溢れた表情を見せるのよ!!」

アイリスの阿呆丸出しな言葉にクロスも大きく溜息を吐く。

「きっと『あー、あの時素直に自分の子供を身籠った彼女を見捨てるべきじゃなかった・・・そうしていればこうなることもなかったのに・・・』なんで思ってるんでしょう!?」

「・・・だーかーらー、何故そうなるんだ!それに私はそんなことしては」

「見損ないました、クロス様!!美麗冷酷微純粋16歳少年の姿を装って外ではあんなことやこんなことをして女と戯れていたなんて・・・!!
所詮はゆうに300年以上も生きてきた大人ですか!!」

アイリスは少し涙を流しながらクロスを睨む。

「・・・あー・・・じゃぁそれでいいよ・・・」

クロスもアイリスの1人突っ走った暴走に疲れたのか、突っ込むことを諦め、彼女を白い瞳で見る。

「うわーーーーん!認めたよーこの人ー!!」

クロスの言葉を聞いたアイリスは床にしゃがみ込んで大泣きし始めた。
しかし、クロスはそんなアイリスは無視して自分の指を握りながら安らかに眠っている赤ん坊を優しく見つめていた。

するとクロスの指を握りながら眠っていた赤ん坊の顔がクシュッとなり始める。
そんな様子を見るクロスは床に顔を伏せて大声で泣いているアイリスに口に人差し指を立てて注意する。

クロスの注意を受けたアイリスはすぐに泣き止んだものの、入れ替わりに赤ん坊が泣き始めた。

「きゃー!!泣き始めたー!!」

「・・・お前があんな大声出してたからこうなったんだ・・・どうにかしろ・・・」

「えっ!?私のせいですか!?!・・・でもクロス様の子供ですし、クロス様がなんとかしてあげたらどうです」

「お前はまだ言うか。」

クロスに今までに無いほど突っ込まれたアイリスは悪ふざけがしすぎたと少し小さくなるのだった。

そして、そんな2人は泣き続ける赤ん坊を見つめたまま、言葉何1つも出なくなってしまった。

しんとした空気の中で赤ん坊の泣き声だけが耳を劈くほど流れていた。


ってことで・・・後半に続く!!(え






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