09' «  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 » 11'
--'--(--) スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
comment  trackback  top↑
■コメント投稿フォーム


SUBJ 
NAME 
BLOG/HP 
PASS 
SERCLET[秘信の際はチェックBOXをONにしてね] 
OK? 
■エントリーNo.「スポンサーサイト」のトラックバックアドレス
  http://mi1107.blog17.fc2.com/tb.php/39-69d4496e
11'08(Tue) 偽りの悪魔①―5
アリスはそう言うとキッチンから1つの白いワインびんを持ってきて、クロスの前にドンと音を出してワインを置いた。

「・・・これは・・・どうゆうことでしょうか・・・」

クロスは目の前に置かれた血のような赤さが白い鬢を通して見える赤いワインに少し困惑していた。

「これは赤ワインなのですが、普通ではあまり手の入らない"聖酒"なんですのよ。何でも味がとてもそこらへんのワインとは凄く美味しくて、喉越しが凄くスッキリして身体も軽くなるんです。
ぜひクロスさんに飲んでほしいんですが・・・どうですか??」

アリスはクロスにニッコリ笑って"聖酒"と呼ばれる赤ワインをクロスに勧める。

その様子にアイリスはゲッとした顔をしている。

「嫌・・・申し訳ないですが私はいいです・・・」

アリスの進めも虚しくクロスはあっけなく赤ワインの飲酒を断った。

「無理もないですよ。クロス様はまだお酒を飲める歳じゃありませんよ」

リサは椅子を退けて椅子のなくなった席に車椅子に乗っている父をそのままそこの席に着かせながら少し微笑してアリスに注意する。

「・・・あっ!そうですわよね、クロスさんにはお酒はまだお早いですわよね。こちらこそ無神経に未成年にお酒なんて勧めてしまって失礼しました。」

アリスは少し残念そうな顔をしたがまた笑顔に戻ってクロスに謝った。

「・・・未成年(外見だけだけど・・・)って分かってるんだったらそんなのクロス様に勧めないで下さいよ!それに普通のワインだったらまだしも"聖酒"だなんてクロス様は・・・」

「アイリスッ!!」

アイリスが何かを言おうとした先クロスはゴホンと咳払いをしてアイリスの発言を止めた。

アイリスはあっ!と口を押さえごめんなさい。とクロスに一言謝ってしゅんとなった。

そんな2人の様子にアリスは頭に??と浮かべていた。

「・・・ならお父様がこれをお飲みになってはどうですか??ほら、お父様昔これを凄くお気に召されていましたし・・・」

アリスはそういうとクロスの元から父の着いている席まで移動して折角持ってきたんだからと赤ワインを次は父に勧める。

だがアリスから目の前に差し出された赤ワインを見た父はさっきまで無表情に近かったその顔は目が大きく開かれていき段々と変化してきた。

「わ・わたしにそれを近づけるなぁぁぁああぁぁぁぁああぁ!!!!!」

限界にまで痩せ細っている身体から耳の奥まで響くほどの大きな怒鳴り声が出た。

その声にその場にいる全員が吃驚した顔をして怒鳴り主の方へと視線を向ける。

そして姉妹の父はゼェゼェと息を強張らせながら自分で乗っている車椅子を押しながら広すぎる食事場を出て行った。

「おっ、お父様お待ち下さいな!!」

アリスはワインをゴトンと大きなテーブルの上においてそう言って父の跡を追っていった。

2人の人間が居なくなった食事場にはシーンと静寂が広がっていた。

その静寂を破ったのはアイリスだった。

「びっっくりしたぁ~・・・なんなのあれ??」

アイリスは胸を押さえてハァーと溜め息を吐いた。

「・・・はい・・・私もあんな父は初めて見て吃驚しました。」

リサも瞳を大きく開いてアイリスと顔を合わせる。

「・・・アレはもう駄目かもしれない・・・」

クロスが1人ボソッといった言葉をリサとアイリスは聞き逃さなかった。

「どういう・・・意味でしょうか・・・」

リサは恐る恐るクロスに言葉の真意を聞く。

リサはクロスの返答がそうでないことを心の中で祈っていた。

私の考えは違う。これは私の思い違いよ。絶対父は助かる。と・・・

「・・・あなたのお父さんはもうほとんど悪魔に喰われている・・・」

・・・やっぱり・・・

私の考えていた通りになっちゃってる。

父は・・・助からない??

クロスのその一言がリサにとってはとても重く、苦しく、悲しかった。

リサは知らずの内に瞳から1粒2粒と涙がぽろぽろと零れ落ちていた。

そんなリサにアイリスは更に心配そうな顔をしてリサを見る。

「・・・クロス・・・様は、何で・・・そう思うんですか??」

リサは自然と零れ落ちていく涙を必死に堪えてクロスにゆっくりと口を動かす。

「・・・そう思ったのは君のお姉さんが持って来たあの"聖酒"ですよ。あれを無性に嫌がっていた。」

クロスは表情や顔色を何1つ変えずに淡々とリサに言い聞かせていた。

「"聖酒"と・・・は、あっあの赤ワイン・・・ですか??」

リサはまだクロスの言葉を理解できずにいた。

「"聖酒"は悪魔にとっては危険物なんだ。人間が飲めば"心"が浄化されるけど、悪魔は"力"や"存在"を浄化される危険性がある。」

クロスはそっと席に立ち、さっきまで姉妹の父が着いていた席まで歩いていき、アリスが残していった"聖酒"が入っている白いビンに触れた。

「悪魔は級(クラス)が低いほどこの浄化の力を恐れるんだ。しかもこれは唯でさえ上級の悪魔にも厄介物だ・・・」

クロスは触れていた"聖酒"から唯茫然と立ち尽くしているリサに目線を移す。

リサを見るその瞳はどことなく冷たくてリサは少し恐怖を感じ、身体が少し強張っていた。

「リサさんが見た悪魔って黒い影だったんだよね??」

アイリスは少し冷や汗を掻いているリサに声をかける。リサもそのアイリスの言葉に今まで恐怖を感じていた身体が魔法が解けたかのようにフッと軽くなり我に返った。

「ぁっ・・・はい、黒い影が父を包み込んで父の・・・」

正直、リサはあの場面を思い出すのは嫌だった。

あの時に味わってしまった恐怖の記憶が甦って、頭が痛くなってくる。2人にあの時のことを話した時だってホントは肩が竦んでいた。

「C級(クラス)だ・・・」

クロスはまたボソリと呟いた。その声にアイリスが少し笑った。

「・・・あのぅ・・・D級ってなんですか・・・」

リサはさっきも出てきた"級(クラス)"の言葉に疑問を抱いていた。

すると次はクロスでなくアイリスが先に口を開いた。

「あのね・・・悪魔ってゆうのは級(クラス)があって下からE級→D級→C級→B級→A級ってそれぞれ級が付けがあって、A級より更に上をいくのがS級があってその上、ほんの数人しか居ないと言われてるのが最高級がSS級なの。
クロス様がさっき言ったように級(クラス)が下なほど浄化の力に弱いの!
んで悪魔には人型と獣型とか色んな形があって、形が実体化してる程魔力が強いんです!その悪魔の能力も様々なんですよ!!!」

「そして君が見たのは"影"だった。言ったらD級だけど、君から聞いた話しや君のお父さんの衰えようを見る限りお父さんは魂を相当喰われ、身体も支配されている。だからその悪魔は更に魔力を増している・・・このままだと・・・」

「きゃぁぁああぁぁぁぁああああああああぁぁぁぁぁぁあああぁぁあ!!!」

クロスが何か言おうとした矢先、3人が居る食事場のドアの向こうから大きな悲鳴が聞こえてきた。

「・・・姉さん!!」

リサはその悲鳴を上げた声の主がアリスだと分かり急いで食事場のドアを勢いよく開けて悲鳴がした方へと走っていく。

クロスとアイリスも急いで走っていくリサの跡を追っていった。




他のオリジナル小説をご覧になりたい方は左のCATEGORYからお入りくださいまし(*´∀`*)ノ



スポンサーサイト
comment:0  trackback:0  top↑
■コメント投稿フォーム


SUBJ 
NAME 
BLOG/HP 
PASS 
SERCLET[秘信の際はチェックBOXをONにしてね] 
OK? 
■エントリーNo.39「偽りの悪魔①―5」のトラックバックアドレス
  http://mi1107.blog17.fc2.com/tb.php/39-69d4496e
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。