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11'19(Sat) 悲恋歌①―2
大したことはないのですが少々微エロ気味です!!
小説をご覧になりたい勇敢なお方は反転してください!!

「・・・あら、一樹さんじゃない。また来てくれたの?嬉しいわ」

着物を艶っぽく着こなした1人の遊女が一樹の側に近寄ってきた。

遊女からは少しきつい華の香りが漂う。

「あぁ、だけど今日はこいつがあれなんだけどな。」

一樹はそう言うと遊女から隣にいる優駿へと目線を写す。遊女も一樹の目線に合わすように優駿を見る。

「まぁ、これはまた一樹さんより凄い良い男じゃない。あなたならあの子も気に入るわねぇ。」

遊女は優駿の顔を見てどこか愉しげな表情を見せると、優駿の腕を掴んで歩き出す。

「え・・・ちょ、ちょっと・・・」

「大丈夫よ。あの子なら貴方を今までにない快楽を与えてくれるわ。」

優駿は所々から聞こえる女の喘ぎ声がする部屋が並んでいる廊下を遊女に引っ張られながら歩いていく、それと同時にこれから自分の貞操が奪われるのではないかという不安に陥る。

優駿は後ろにいる一樹の方に振り返ると一樹は笑顔で優駿に手を振っていた。

優駿はこの時、一樹を心から怨んだ。

「さぁここよ・・・」

優駿は遊女に連れられ長い廊下の奥にある艶やかな華達が描かれている襖の部屋の前に連れてこられた。

「椿!!今日のアンタの相手来たわよ。」

遊女は襖越しに声をかけると襖の向こうからはい。と応える高くて可愛らしい声が聞こえた。

遊女はこの声を確かめると勢いよく襖を開け、優駿を無理矢理に部屋の中に入れた。

無理矢理に椿の香りがほんのりと漂う部屋に入れられた優駿の瞳に飛び込んだのは広い畳張りの床に敷いてある布団と部屋の隅に置かれてある小さな鏡台。

そして部屋の真ん中にちょこんと座っている今までに見た事がない美しさを兼ね備えた美女だった。

「お待ちしておりました。椿と申します。」

椿は優駿の姿を見るとそそくさと畳に手をつきお辞儀する。

優駿はそんな椿の前に座ると慌てて表を上げるように指示した。

椿は優駿の言う通り面を上げると優駿の目の前には椿のこの世とない美しさが現れる。

背中まであるツヤがよく靡いている色素の薄い髪、凛とした奥二重の大きな瞳に長い睫毛、高く通った鼻筋に小さな鼻、赤く妖しげな唇、白く透き通る肌を包んでいる艶っぽく着こなされている赤い着物・・・椿の美しすぎる容姿が優駿の瞳に焼き尽くす。

それは椿も同じだった。

サラサラと流れる少し長い位のショートカットの髪、二重がくっきりとした澄んだ瞳、すぅと通る高い鼻、少し薄い唇、男にしては珍しい白い肌・・・椿は優駿に魅了していた。

2人は暫らくお互いを見詰め合っていた。

そんな初々しい2人の様子を見て優駿をここまで連れてきた遊女は「御ゆっくり~」と言ってピシャリと襖を閉めてしまった。

遊女がその場を立ったのも気がつかず未だに見詰め合っている2人の間には静寂が続いていた。その静寂の雰囲気を破ったのは椿の行動だった。

「・・・えっ」

椿は目の前に座っている優駿を後ろに敷いてある布団に押し倒すと優駿の着ているネクタイが締められているカッターシャツから覗く首筋に己の唇を落とした。

「ちょ、ちょっと待って!!」

優駿は自分の首筋に唇を這わせている椿を勢い良く引き剥がすと起き上がり椿が唇を這わしていた所を掌で抑えていて吃驚した表情を見せていた。

そんな優駿の様子に椿は頭に?を浮かべていた。

「僕はそんな事をしに来たんじゃないし、無理矢理ここに連れてきただけで・・・」

「え・・・じゃぁ私には何もしない・・・のでしょうか・・・」

椿の言葉に優駿はうん。と頷いた。

「あの・・・すみません。私無神経なことをしてしまって・・・」

椿は掌で押さえられている首筋を1点に集中させて見る。

優駿は押さえつけていた掌をそっと離し、自分の首筋に椿が唇を這わせていた所を指で触れてみるとそこは熱を持っていた。

「いや・・・いいですよ。これだと跡は付きそうだけど・・・」

優駿はそう言って苦笑する。

「ほんと無様な真似をしてしまい申し訳ありません。」

椿はそう言うと深く俯いてしまう。優駿は俯いてしまった椿を「もういいから。」と言って諌める。

「有難う御座います・・・こんな私を諌めてくださる貴方様は純粋でお優しい方なんですね・・・もう穢れきった私には貴方様に触れる資格などないというのに・・・酷い事をしてしまって。」

「穢れている・・・??」

優駿は椿の言葉に疑問を持つ。優駿の言葉に椿はこくりと頷く。

「私は男に抱かれる他、生きている価値などこれっぽっちも御座いません。
ましてや男を糧にして生きているというのも他ならぬ事実なのです。
私は見知らぬ男達に快楽を求められ、それを受け入れ、自分もその快楽に溺れきってしまいました。
昔は好きでもない男に抱かれる事を嫌がっていましたがそれも運命と思い、贖うことをやめてしまい、生きる事に悲観的になってしまっているんです。
もう・・・こんな私はもう身も心も穢れきってしまっているんです。
だから・・・今の私には貴方のような純粋で綺麗なお方がとても眩しく、羨ましく思うのです。」

そう言う椿の表情はどことなく切なく、それでも美しかった。優駿はそんな彼女から目が離せず、悲しい瞳で彼女を見つめる。

「・・・僕は貴方が思っているほどの人間じゃないですよ。其れに・・・」

優駿は椿の透き通るように白い手を取ると、その手を己の傷1つない綺麗な頬に持って行く。

優駿のそんな行動に椿は戸惑いの表情を隠せない。

「貴方は穢れていない・・・本当は綺麗なのに自分の人生に悲観的だからそう思い込んでいるだけじゃないかな。
僕は貴方が穢れているだなんてちっとも思っていないよ・・・それに貴方は充分美しいじゃないか。」

優駿はそう言うとニッコリ微笑んで椿の白く透き通る頬をそっと撫でる。
椿は優駿の言葉や行動にまだ驚いているのか黙っていたが、瞳を少し潤ませ優駿の少し細い胸に飛び込んだ。

「・・・御免なさい。いけない事とは分かっているのですが・・・今だけ・・・今だけこのままでいさせてくださいませんか・・・」

椿はそう言って優駿の胸の中でずっと黙り込んでいた。優駿は最初は驚いていたが、椿の頭を優しく撫で始めた。

「ねぇ・・・またここに来ていいかな・・・??」

優駿の言葉に今まで優駿の胸に蹲っていた椿がフッと顔を上げた。

優駿は顔を上げてきた椿に少し微笑んむ。

「・・・ダメかな??」

「・・・いいえ・・・また貴方様に会えるなんて嬉しいです・・・」

椿は今までにない安らぎの表情を見せた。

「僕は宮嬢優駿、17歳になったばかりだ・・・君の本当の名前は何なんだい??」

「・・・私は神宮澪夜、今年で16歳になったばかりで御座います。」

「澪夜か・・・綺麗な名前だな。」

「有難う御座います、優駿様・・・」

2人は温かく微笑み合った。



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